雛流し死を遠ざけて寄り添わず
柱組む音が聞こえて春の空
現場では棟梁の指示日永かな
春空に響く足音鳶の者
第22回NHK全国俳句大会
題詠 題「生」 特選句
対馬康子 宮坂静生 選
銀漢や未来は生まぬ砂時計 久永のり尾
(銀漢は天の川)
井上康明 櫂未知子 選
拭き上げて雪の匂ひの生家かな 冬魚(ふゆを)
西村和子 選
先生も園児の歩幅運動会 木下涼薫
片岡由美子 選
会へばすぐ山の話や生ビール 小林通子
鈴木章和 選
生も死も学び卒業畜産部 福澤るみ子
夏井いつき 選
ダリア、ダリア、先生の名字が変わる 嫉妬林檎
星野高士 選
櫓を漕げば楽のはじまるる良夜かな 河瀬俊彦
小澤實 選
死にたいは生きたい秋の夜の電話 天野信敏
宇多喜代子 選
放生会(ほうじょうえ)水に抗ふ魚もいて 佐藤雅之
(旧、新仮名遣いは揃えた方が美しい)
高柳克弘 選
蟬生るかくも込み合ふとは知らず 田中久章
稲畑廣太郎 選
鉦(かね)叩(たたき)闇に段差の生まれけり 原田博之
気になる句
西村和子 選
子育ては素足にトマトソース踏む 高柳克弘
高柳克弘 選
烈風や聴きたきものに卒業歌 櫂未知子
櫂未知子 選
運動会午後へ白線引き直す 西村和子
龍太賞
みづの旅 鈴木恭子
水底のやうな暁龍太の忌
一鳥(ちょう)も啼かぬ森抜け雪解水
木の根拓く水は水音惜しまずに
星涼し水も旅するものとして
下り簗流れに空が降りてきて
自由題 特選句
櫂未知子 選
てのひらの渇きに一つ蛇苺 佐藤茉
西村和子 選
秋蝶の躓きつつも風拾う 山本容子
高柳克弘 選
でっかいぞ東京タワーだこのつらら 瀬戸山椋
対馬康子 選
小夜しぐれ夢の血中濃度かな 片山一行
星野高士 選
噴煙の真中辺りや春の月 尾辻敬弘
夏井いつき 選
焼(く)べ入れて鱗の爆(は)せる鮭打棒(さけうちぼう) 奥山雄治
宮坂静生 選
東京の一隅灯す夜学生(秋の季語) 市原亜希子
小澤實 選
山風に川風加え盆の家 嶋崎賢司
(山風は故郷で死んだ者の霊を、川風には故郷を離れて死んだ者の霊を言う。)
井上康明 選
露草や嬰(やや)百日の指ぢから 浅井映子
宇多喜代子 選
木々の影深く沈めて冬の水 川副康孝
鈴木章和 選
夏服の眩しきままに遠ざかる 奥村芳弘
稲畑廣太郎 選
夕星(ゆうずつ)語りかけたる虫の声 宮脇睦子
(夕星とは夕方西の空に見える金星。宵の明星のこと。)
大会大賞
木々の影深く沈めて冬の水 川副康孝
銀漢や未来は生まぬ砂時計 久永のり尾
拭き上げて雪の匂ひの生家かな 冬魚(ふゆを)
第23回NHK全国俳句大会 題詠 題「行」です。
いろんな句が選ばれていたので
私も詠んでみたくなりました…。
井上康明 櫂未知子 選
拭き上げて雪の匂ひの生家かな 冬魚(ふゆを)
西村和子 選
先生も園児の歩幅運動会 木下涼薫
片岡由美子 選
会へばすぐ山の話や生ビール 小林通子
鈴木章和 選
生も死も学び卒業畜産部 福澤るみ子
夏井いつき 選
ダリア、ダリア、先生の名字が変わる 嫉妬林檎
星野高士 選
櫓を漕げば楽のはじまるる良夜かな 河瀬俊彦
小澤實 選
死にたいは生きたい秋の夜の電話 天野信敏
宇多喜代子 選
放生会(ほうじょうえ)水に抗ふ魚もいて 佐藤雅之
(旧、新仮名遣いは揃えた方が美しい)
高柳克弘 選
蟬生るかくも込み合ふとは知らず 田中久章
稲畑廣太郎 選
鉦(かね)叩(たたき)闇に段差の生まれけり 原田博之
気になる句
西村和子 選
子育ては素足にトマトソース踏む 高柳克弘
高柳克弘 選
烈風や聴きたきものに卒業歌 櫂未知子
櫂未知子 選
運動会午後へ白線引き直す 西村和子
龍太賞
みづの旅 鈴木恭子
水底のやうな暁龍太の忌
一鳥(ちょう)も啼かぬ森抜け雪解水
木の根拓く水は水音惜しまずに
星涼し水も旅するものとして
下り簗流れに空が降りてきて
自由題 特選句
櫂未知子 選
てのひらの渇きに一つ蛇苺 佐藤茉
西村和子 選
秋蝶の躓きつつも風拾う 山本容子
高柳克弘 選
でっかいぞ東京タワーだこのつらら 瀬戸山椋
対馬康子 選
小夜しぐれ夢の血中濃度かな 片山一行
星野高士 選
噴煙の真中辺りや春の月 尾辻敬弘
夏井いつき 選
焼(く)べ入れて鱗の爆(は)せる鮭打棒(さけうちぼう) 奥山雄治
宮坂静生 選
東京の一隅灯す夜学生(秋の季語) 市原亜希子
小澤實 選
山風に川風加え盆の家 嶋崎賢司
(山風は故郷で死んだ者の霊を、川風には故郷を離れて死んだ者の霊を言う。)
井上康明 選
露草や嬰(やや)百日の指ぢから 浅井映子
宇多喜代子 選
木々の影深く沈めて冬の水 川副康孝
鈴木章和 選
夏服の眩しきままに遠ざかる 奥村芳弘
稲畑廣太郎 選
夕星(ゆうずつ)語りかけたる虫の声 宮脇睦子
(夕星とは夕方西の空に見える金星。宵の明星のこと。)
大会大賞
木々の影深く沈めて冬の水 川副康孝
銀漢や未来は生まぬ砂時計 久永のり尾
拭き上げて雪の匂ひの生家かな 冬魚(ふゆを)
第23回NHK全国俳句大会 題詠 題「行」です。
いろんな句が選ばれていたので
私も詠んでみたくなりました…。
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