2020年7月4日土曜日

ペットボトルのお茶で一句

若冲の とさかが群なす 夏の庭
(動植綵絵)干からびた 魚も泳ぐ 夏の海
朝焼けや 生きるものへの 祈りかな
生も死も 無媒介なり 田植時
知るにつれ 益々委縮 椿挿す

プレバト纏め 202072

ペットボトルのお茶で一句

富美男のお手本
梅沢富美男
藻の花や ペットボトルに さやさやと
(「藻の花」が季語。地名が入っていないと
作者の意図は伝わらないと私も思いました。)
ペットボトル 冷えて藻の花 さやさやと

昇格試験
立川志らく
三ツ矢サイダー 三島由紀夫の覚悟
(三ツ矢、三島と韻を踏んでいる。
サイダーではなくロゴを含めた映像が見えてくる。
「泡」と「覚悟」を対比させた。
 人物俳句で破調で妄想句。
 全ての企みが成功している。)

ワイシャツは 白くサイダー 溢るゝ卓   三島由紀夫

1位 筒井真理子
あの人の よからぬうわさ 麦熟()れ星
(麦熟れ星とは麦が熟れる頃大地は湿気を帯びた
 熱い空気を内装しているような状態。
 絶滅危急季語辞典に掲載されている。)

2位 市川右團次
若夏を ラッパ飲みする 白帽子
(「若夏」は沖縄の稲の穂が出てくる頃のこと。)
制帽は白 はつなつを ラッパ飲み

3位 みちょぱ
梅雨晴間 カメラ片手に 知恵絞り
(映像にするように指摘される。)
梅雨晴間 構図決まらぬ ファインダー

4位 鷲見玲奈
汗拭ひ 凍る茶逆さに 唾を飲む
(焦点が絞られていない。)
凍りたる 麦茶逆さに 溶かし飲む

5位 かまいたち 山内健司
祭りの夜 氷に溺れる 君を救い
(二重三重仕立てがすべて失敗したケース。)
夜店の灯 氷に溺れる ペットボトル

筒井真理子さん、立川志らくさんの句が素晴らしかった。
みちょぱは、ちょっと可哀想!
でも、めげずに自己主張していて良かった。
中々、あそこまで反論できないと思う…。
でも、どうしてまた、みちょぱは呼ばれたのかしら?
もう二度と呼ばれないと思っていたのに…。
また、仕事を受けたみちょぱの心境やいかに?

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