うみにやま そらに滴る 雫かな
寝苦しき 想いを共に 夏の月
一斤染(いっこんぞめ)の 蹴出しがうめる 阿波の夏
夏シャツに 汗が溜まりて 透けて見え
夏井いつきの四季めぐり より
兼題 素麺(夏の季語)
入選
食欲がないと言って 素麺 食うこと食うこと ドイツのばば
さらさらと きらきらと 素麺を盛る のど飴
沢登り 足袋とザイルと素麺と 紗智
選句ポイント
おいしさを詠んでいるか?涼やかに詠んでいるか?
ギュッと特選
放たれて りうりう流れてくる 素麺 七瀬ゆきこ
はじめての一歩
初帰省 素麺土産の 連絡船 宮武花芳
⇩(季重なりが勿体ない。
季語ではない帰郷に入れ替えることで季重なりを回避できる。)
素麺が土産 帰郷の連絡船
次回の兼題は「蜻蛉」
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