2020年7月12日日曜日

季重なりの句

一座建立(いちざこんりゅう) 意図知り尽くし 夏点前 
不条理を なお散らかさん 熱帯夜
黄雀風 笑みを浮かべて 綺麗ごと
岳人の森 ひめぼたるの明滅
茜色 染まる友の背 梅雨晴間

夏井いつきの俳句チャンネルより

季重なりについて教えてくださいました。

(ひき)ないて 唐招提寺 春いずこ   水原秋櫻子
蟇蛙の夏の季語と春が入っています。
教科書に掲載されているそうです。
この句は歳時記によって春の句だったり、
夏の句だったりなのだそうです。

くろがねの 秋の風鈴 鳴りにけり   飯田蛇笏    
風鈴は夏の季語ですが、
この句に関しては秋が優先されるのだそうです。

最近、歳時記にそぐわない季語が多くあるように感じます。
マスク然り。風邪然り。
歳時記の扱い方にメスを入れる時期ではないでしょうか?
「絶滅寸前季語辞典」なるものを
夏井いつき先生は記されています。
しかし、この中の「亀鳴く」「蚯蚓鳴く」「蚯蚓鳴く」は
使い勝手が良くて、私はよく使わせてもらっています。
使い方によっては貴重な季語だったりします。
先日、「コレラ」を使いました。使えて嬉しかったです。
縦糸と横糸が繋がった気がしました。
あまり、型にはめず臨機応変に
個人的には使っていきたいと思っています。
あまり小難しい事は言わなくとも良いのでは…?

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