2020年7月15日水曜日

季重なりの句

夏山や 空に滴る 雫かな
夏風呂や 乳白色に 身を沈め
いつ止むの 尋ねる子らの 明けぬ梅雨
馴れ馴れしいと 親近感よ 日の盛り
夏の夕 蟭螟(しょうめい)ほどの ひっかかり

夏井いつきの「いつき組日誌」2020712

YouTube シリーズ「季重なり」についての考察 より

伊月集・龍、22
「うまさうな春の蓬とおもふかな」
伊月集・龍、33
「春のいそぎんちやくに指吸はせゐて」

水原秋桜子さんの蟇の句的な
「きつつきの穴も男の眼も涼し」龍63
「ひぐらしのひびいていたる裸身かな」梟150

「をんをんと朧に月のそだちゆく」梟87
「野茨や寓話のような月である」梟127
「猫じゃらし折れた満月ぬっと出た」梟182

季重なりを注意し過ぎではないかと思いました。
偉大な俳人がこれだけ詠んでおられるのですもの。
季重なりに目くじらを立てるのは
いかがなものかとも思いました。
季重なりより注意すべき点があるのでは…?

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