2020年9月15日火曜日

季重なりの質問

秋薔薇や カーテン越しに 香を放ち
秋薔薇と 反響するは ノクターン
秋簾 忘れ去られて 風に揺れ
区画整理 された空地の 思草(おもいぐさ)
舞茸の 価格高騰 手が出せず

夏井いつきの俳句チャンネル より
よくある質問 
季重なりは何個まで許される?にお答えします! 

くろがねの 秋の風鈴 鳴りにけり   飯田蛇笏
(秋の句)

蟇ないて 唐招提寺 春いずこ   水原秋櫻子
(蟇は夏の季語なので、読み手の解釈で変わります。
 時候の季語は明確な映像を持ちません。
 映像のない季語とある季語を同居させています。)

くもの絲 一すぢよぎる 百合の前   高野素十(すじゅう)
(くもも百合もどちらも夏の季語。
 動物と植物の季重なり。
 映像化することで季節が鮮明となる。)

打水や 萩より落ちし 子かまきり   高野素十
(打水と萩とかまきりのトリプル季語。
 打水は夏、萩は秋の植物、かまきりは秋の動物)

絶対的正解より、より多くの多様な解釈を 
交ぜ合うことが面白い。
私は議論と言うより、持論の展開までで 
止めて欲しいと言うのが本音です。
相手の未熟?非?を非難するのはいただけません。
提案を提示するまでにとどめて欲しく思っています。

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