2020年9月14日月曜日

兼題「蜻蛉」

菊芋や 宙に向かって 花咲かせ
菊芋よ 愛でて食して 笑みこぼれ
菊芋は 吾より大きく すくすくと
菊芋の その日を待ちて 収穫す
菊芋は 身を膨らませ 葉はしおれ

ギュッと!四国 夏井いつきの四季めぐり

兼題 蜻蛉(秋の季語)

今回の採点ポイントは季語が主役にできているか?
活き活きと描けているか?でした。

ギュッと!特選

立てかけた 金剛杖に 赤蜻蛉   みやこわすれ
(金剛杖は経済効率の良い言葉。
 赤とんぼによって夕焼けの寺の情景が想像できる。)

入選

四万十はとんぼうの国みずの国   はむ
(対句表現がリズムを作り、ひらがな表記にしたことで
 明るさや軽やかさを印象付けている。)

塩蜻蛉 飯盒の湯気 ぴゅーぴゅーと   妹のりこ
(湯気を避けて飛ぶ蜻蛉の臨場感が表現されています。)

島々の 果てに広島 鬼やんま   高橋寅次
(鬼やんまが壮大な風景に負けていない。)

夏井いつきの添削「はじめの一歩」

何気ない 幼き記憶 糸蜻蛉   ひとひら
川蜻蛉 水面に光る 自粛明け   文明

(「蜻蛉(とんぼ)」は、秋の季語。
 「糸蜻蛉」と「川蜻蛉」は、夏の季語。
 「糸蜻蛉」の傍題
 「灯心蜻蛉(とうしみとんぼ)」「とうすみ蜻蛉」など。
 「川蜻蛉」の傍題
 「鉄漿蜻蛉(おはぐろとんぼ)」「かねつけ蜻蛉」なども夏の季語。)

次回の兼題は「秋祭(秋の季語)」

⇩には、秀作、佳作、夏井いつき先生の添削も掲載されています。

https://www.nhk.or.jp/matsuyama-blog/gyutto/haiku/

NHKさん!ありがとうございます!
ただ、今回「ギュッと!特選」に選ばれた人の名前が落ちています。
「みやこわすれ」さんの名前を入れてあげて欲しいです。

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