2025年12月26日金曜日

出宇宙&宇宙移住

冬の月をかしとあはれ繰り返し

をかしとは枕草子月氷る

冬星座あはれは源氏物語

冬銀河螺旋的なる物語

「死神」に歴史あり冬の夕焼け

 

■人類究極の欲望“宇宙移住”火星に100万人都市!?計画最前線

 

およそ5万年前、出アフリカを起源に数千人だった人間は

爆発的に増加 今や人口8,000,000,000人

地球を覆いつくすまでに増殖しました

 

いま、留まることのない欲望は“出地球”です。

現在、人間が計画しているのは宇宙への移住

 

民間宇宙ベンチャーCEO

数百年数千年のスケールで見れば 人間は地球での生存に問題を抱えるか

宇宙に進出するのかどちらかです

 

月までの距離はおよそ38万㎞ 片道3日 

火星までの最短距離はおよそ6000万㎞ 片道8カ月

出地球 月・火星を目指す 出地球計画とは

 

アルテミス計画(世界50か国以上が参加するプロジェクト)

2027年での長期滞在 基地の建設に取り掛かる 

2040年には火星へ人間を送る 月に行く技術を新たに計画

アルテミスⅡ 4人の宇宙飛行士が月の周りを飛行し地球に戻る実験

今までと違うところは 一般の人々を月や火星に送り込むこと

ビジネスチャンスととらえているのは イーロン・マスク率いるスターシップ

全長20m 100人の乗客 40の客室 調理室 娯楽エリア

月は太陽があたらないと マイナス170°C 日が当たると110°C

200倍もの放射線 大量の隕石が降り注ぐ 

 

トレント大学情報科学 ロレンツォ・ブルッツォーネ教授

月の地下に洞窟があることを発見しました 放射線や微小隕石を防ぐ

天然のバリアとなるのです 放射線は月面の10分の1以下

温度20°C前後 

 

NASAエイムズ研究所 宇宙生物学 リン・ロスチャイルド教授

菌糸 

きのこを使うというのはとんでもないアイデアに思うかもしれません

しかし彼らは自己複製し修復までできるのです 火星の砂と結合 固める

放射線を防ぐ 特殊な菌糸を発見 椅子やベッドを作ることができるのです

巨大に宇宙施設も建設可能なのです 

 

スペースX社 イーロン・マスクCEO

できるだけ早く火星に自立した文明を築きたい 

SFを単なるフィクションに終わらせません

目指すは2050年代までに火星に100万人の都市を築くこと

100人乗りのスターシップを1万回打ち上げなくてはいけません

そのチャンスは26カ月に一度 ロケットの再利用を新しい方法で行う事

ブースターの使い捨てをやめ何度も使う 2023年4月20日は失敗

2024年10月13日 スターシップ5回目の飛行試験 分離成功

(ブースターをつかむ)”箸“が見えてきた 250tもある巨体をキャッチ

25年後には人間を送ることが可能となった

 

多種多様なGenreの人々が火星へ 

火星に行くと2年に1度しか帰る便がない 月は3日で帰れる

火星で子供が生まれた時 初めて宇宙に移住することの本当の始まり

火星で過ごす2年は運命的 宇宙を目指す人は社会全体が

閉塞感に覆われている 人間の活動が地球のキャパシティーに

近づいて問題を生まれている サステナブルに生きるためには

いろんなものをセーブしないといけない 閉塞感を打ち破って

Frontierへ行きたいと思う人が出てきてもおかしくない

 

出アフリカ

人間が新天地へ向かう理由 遺伝子から見えた“意外な要因”

なぜ祖先たちは出アフリカに踏み出せたのか

気候変動によって移動しやすくなった

効率的な狩りの技術の発達があった それに加え

ある感情に突然変異が起きていた

 

東北大学 進化学 河田雅圭 総長特命教授

不安を感じづらい遺伝子を持った人の割合が 

少し増えてきたことが明らかになりました

 

不安の感じ方 VMAT1(ブイマットワン)遺伝子 

セロトニン 

「不安を感じにくいタイプの遺伝子」現代人にどれくらい受け継がれているか

 

従来の遺伝子を持つ人 不安を感じにくい遺伝子を持つ人

アフリカから離れるほど後者が多くなっている

 

ひとが拡散していくときには最先端でパイオニアと呼ばれる人たちが

未知の領域に足を踏み入れていく 不安を余り感じにくい人が

そういうことを行っているのではないか 

 

出アフリカを後押ししたもう一つの遺伝子変異

恐怖の記憶 NPSR1遺伝子 未知への不安につながる

恐怖の不安が残りにくい不安を感じにくい人間が現れた

 

イェーナ大学病院 薬理学 ライナー・ラインシャイド博士

恐怖を記憶する脳の仕組みが弱まったことで人間は

未知の世界への挑戦を続けられる生き物になりました

祖先たちは新たな発見を求めて前へ前へと進み

次の山を越えていったのです 

 

東北大学 進化学 河田雅圭 総長特命教授

いろいろな考え方をする人が出てきて その結果

宇宙に行ってみたいと思う人もたまたま出てくる

(不安を感じにくい)変異を持った人の中から

「宇宙に行っても何とかなるんじゃないか」と

思っている人が結構いるんじゃないか 

 

不安を感じるタイプ 重要な役割

ニューヨーク市立大学ハンター校心理学

トレイシー・デニス=ティワリー教授

私たちは皆 多かれ少なかれ不安を感じる能力を持っています

不安はあまり感じない人もいますが 良いことばかりではありません

不安は危機を感じるために重要な役割を果たします

人間にとって不安とは将来の計画を立てる

燃料のようなものだと考えています

 

目の前の恐怖から未来を想像する能力を持ったのです

将来に対する不安が生まれた

 

認知科学者 アダム・ブリー博士

人間の脳が特別なのは不安を自ら引き起こせるということです

目の前に危険がなくても想像力によって不安を生み出すことができるのです

 

トレイシー・デニス=ティワリー教授

住まいを作り新たな道具を発明する 私たちの祖先が出アフリカを果たし

世界中へ広がることができた理由の一つは未来を想像し危機に備えることを

可能にした不安の力にあると考えています

 

新天地へ飛び出す力 事前に備える力

 

人間ならではの不安の感じ方とは?

菊水健史

失敗を繰り返しても成功に向けて動く”脳内麻薬“オピオイドが出る

失敗時の辛さ 不安の軽減

成功した時”快楽物質“ドーパミンが脳内に大量放出

失敗を繰り返しても成功する 全体の成功体験を記憶しまたやりたくなる

 

技術革新を繰り返すと環境破壊や戦争など問題も起きる

 

渡辺陽子

宇宙に行く根底には不安がある 

トリプル・プラネタリー・クライシス「地球の3大危機」

気候変動・生物多様性の喪失・環境汚染

 

「出地球」は人間未来をどう変える?

宇宙からの視点

若田光一

宇宙船の眼前に広がっている地球を見ると地球が宇宙船のように思える

宇宙の行くことによって地球の環境を守るための意識が

芽生えてくるのかなと思います

人間の活動による影響

生態系の破壊 

宇宙でも同じことを繰り返すのか?

国際宇宙会議では大きな議題に

持続可能な宇宙 回復する地球

地球を回復するために宇宙に出る

地球生命の維持には宇宙の活用が重要です

ジェフ・ベゾス ブルーオリジン 

地球の利益のために

地球は他に匹敵するものがない 最高の惑星です

われわれは地球を汚染する産業を宇宙へと移すことが可能です

そうすれば 地球環境を傷めることはありません

環境を汚染する産業を月や火星に移設するというのです

 

地球で暮らせなくなる未来 スペースX社はこう考えています

地球にとどまればいつか人類は絶滅します 正しい道は宇宙を行き来し

多惑星を生きる種になることです 

 

世界規模の核戦争 気候変動 巨大隕石の衝突

 

マックス・ハオツトCEO Vast社

長期的な目標の達成に向けて前進し続けたいと思っています

ヘイブン 安息の地 宇宙ステーション

生命維持や熱制御のシステムなど 宇宙ステーションのすべてを

開発しています これが1号機 まさにこの機体が宇宙に行くんです

来年1月には実施されます 

太陽系のあらゆる場所での居住を可能にするために

数百年 数千年のスケールで見れば人間は地球上で生存に

問題を抱えるか 多惑星文明になるかのどちらかです

人類に他の未来はありません

 

多惑星文明

 

渡辺陽子

まだ地球の回復力はある 

関根康人

地球に住み続ける努力をすべき 地球で生きる技術を磨くための宇宙

鈴木亮平

環境を破壊する産業などを宇宙に移す 倫理的にどうか?

渡辺陽子

格差問題 貧困層が世界人口の8.5%いる状況にある 弱者が宇宙に

連れて行かれても発展に従事させられることにもなりまねない

環境・人権の両方の面から見ていく必要がある

菊水健史

今の宇宙開発はお金持ちが投資していて その人たちが宇宙での

メリットを手にする 平等に弱者まで利益を分配するのは難しくなる

鈴木亮平

欲望に飲み込まれないようにするには?

関根康人

火星上では助け合わなければ生きていけない 利己ではなく

利他的な考え方 全体が1個の共同体 100%リサイクルが必要な社会

他人を思いやる 共同体の中で助け合う 火星の社会の中心的な

概念になる それこそ これから地球で必要になるもの

鈴木亮平

これからカギとなるものは?

渡辺陽子

多様なメンバー 女性 先住民 若者などの発想を 取り入れた

社会システムにする必要がある 

菊水健史

宇宙開発の当事者化 みんなでやっているということがどこまで

広がっていくか 人類が外に出る 人類全体の問題になって返ってくる

 

滅亡のリスク 前に進み続けずにはいられない

海部陽介

人間の歴史は新しいことに直面する繰り返しだった

そのつど 僕らは考えなければいけない

アダム・ブリー博士

より良き未来のために最善の道を皆で考え話し合う 未来を見通す力を

生かし 勇気と謙虚さのバランスを保ち続けることが重要です

 

もっと豊かに もっと幸せに 願い続けてきた人間

これから先何処まで進んでいくのでしょうか?

 

常識は変わっていく それでも変わらないものは何か 

守れるものがあるんじゃないか 変わっていく

2025年12月25日木曜日

べらぼう&しゃらくさい狂歌大会&磯崎新&さんぽろりん&「山眠る」&西村典子&徳光和夫

霜月や一度限りの垂らし込み

大雪を畑狭しとカリフラワー

大雪をでっかく育った華てまり(カリフラワー)

企画満載冬の上板来しマルシェ

友の笑み初収穫の柚子蜜柑

 

■べらぼう~蔦重栄華の夢噺~

鳴く声はぬへに似たるか香やいかに浮かぶ湯船のあはれなりけり

通い路も二階もせかれ閨(ねや)の花甘きはみつのあはれなりけり

水責めに火責めのあとは半殺し目黒の餅はあはれなりけり

 

淡雪にしばし人目は包めどもあらはれて良き妻の移り香

ぽんぽんと打ち笑はする万歳の鼓の皮の張るはきにけり

春雨に寒さの縒(よ)りのもどりてやながく延たる青柳の糸

 

蔦屋重三郎の実母の供養碑

巧緻な発想とすばらしい商機の読みは誰も及ぶべくもない

 

■「しゃらくさい狂歌大会」大賞

 

後期とは誰が決めたかしゃらくさい

我は生き抜く百を超えても   渡辺秀夫

 

何という意気込み❣素晴らしい…。

蔦屋重三郎は早すぎましたよね…。

 

斎藤十郎兵衛 (能役者)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%8E%E8%97%A4%E5%8D%81%E9%83%8E%E5%85%B5%E8%A1%9B_(%E8%83%BD%E5%BD%B9%E8%80%85)

 

■磯崎新氏の言葉

建築することは、人々が生きているその場のすべて、

社会、都市、国家にいたるまでを構想し、

それを眼に見えるよう組み立てることだ

 

■夏井いつき俳句チャンネル

【第7回】楽しい日本語【さんぽろりん・後編】

「さんぽろりん」方言である。意味は無一文なこと、零落したみすぼらしい姿。

 

なまはげにもなれぬお父やさんぽろりん   ローゼン千津

さんぽろりんへ一本与ふきりたんぽ   夏井いつき

かまきりとカレーとさんぽろりんなぼく   家藤正人

 

■夏井いつきのおウチde俳句

一分季語ウンチク「山眠る」

 

非常にメジャーな季語 しかも使いやすい季語として

句に使ったことのある方もいらっしゃるかもしれませんね

これは冬の山に対する形容した言葉になっています

冬の山はすべて山の木の葉っぱが落ちていって

静かに冬日を受けて眠っているかのようだと

そういう言葉になってまいります

山の様子を形容した季語シリーズというのは

それぞれの季節にありまして 春は「山笑う」夏は「山滴る」

秋が「山装う」そして冬が「山眠る」ということになっています

それぞれの山の表情を昔から人は捉えて

ああ今あの山はこんな状態にあるねと

目にしながら過ごしてきたのでしょうね

 

■西村典子「夢見る羊の街」

それはどこにあるのか 誰も知らない

でも空想の扉を開けば 誰でも行くことができる 不思議な街

 

夢を見ている羊が、街を載せて空に浮かんでいる

「空想街」という独自の世界観を描き、人気を博している西村典子さん。

ユニークな発想の原点は、つらい小学生時代に…。

 

「空飛ぶ魚の街」に「おもちゃの王国」

思わず飛び込みたくなるような空想の世界を描く、西村典子の「空想街」の絵。

デザインされた雑貨は、今若い女性を中心に人気急上昇中。

単なるファンタジーな絵ではありません。驚くほど緻密で、手の込んだ描法。

アイデアとユーモアに溢れ、老若男女誰もが惹きつけられるのです。

そんな「空想街」はなぜ生まれたのか?秘密は作者の小学生時代の辛い経験に。

今も「空想街」を描き続ける彼女の思いとは?

参照:https://www.tv-osaka.co.jp/onair/detail/oaid=2181735/

 

■鶴瓶ちゃんとサワコちゃん 徳光和夫登場!

 

徳光和夫氏が神様として崇める長嶋茂雄氏の話。
立教大学への入学、アナウンサー試験の経緯、

プロレス実況中継で知り合ったジャイアント馬場氏の

話など62年間のアナウンサー人生を語ってくださいました。

人生の先輩のお言葉は「禍福は糾える縄の如し」でした。



2025年12月24日水曜日

あの人に会いたい 瀬戸内寂聴

勘三郎を詠む

味噌搗ついて心宿して役となる

凍てつかん吾の背見澄ます子の視線

習ったことをそのまま伝授面見世(つらみせ)

伝統へ流行り盛り込み足揃(あしぞろえ)

顔見世や勘三郎を今一度

 

■あの人に会いたい 瀬戸内寂聴

作家・僧侶 瀬戸内寂聴 2021(令和3)年 99歳没

 

愛するというのは喜びと同時に 苦しみが始まるものだと思うんですよ

でも それでもですね やっぱり人間は愛した方がいいと思う

愛するためにわれわれは生きているというふうに

文学というのはそれを描くものじゃないでしょうか

みんないつか死ぬんですからね いつかは死ぬからね 

今日に1日が大切なんですね 明日はあるかどうかわからない

ですから今日1日を切に一生懸命に生きましょう

 

大正11年仏具商を営む両親のもとに生まれました 

 

私の文学の源泉と言えば人形まわしなんです

なんかこの世の中にね 人生というものはね 

楽しいだけじゃなくてね

苦しいことがあるんだなとかね 悲しいことがあるんだなとかね

それから人を好きになる そういう男女の間に引き合うね

愛があるんだなってね そういうことをね 

覚えたのは人形からです 私は

 

結婚は見合いでしたからね だから初めて恋愛して 

恋愛っていうのはね ちょうどね 雷が落ちてくるみたいなもんでね 

もう防ぎようがないんですよ 気が付いたらもう打たれているんですよね 

家を出る名目としてね どうして出るのかって言われたときに

「男にほれて出ます」ってみっともないからね

「小説を書きたい」って言っちゃったんですよ

 

女子大生・曲愛玲(チィアイリン) 認められたのは35歳の時

昭和32年 新潮社同人雑誌賞受賞 文壇デビューを果たした

 

私がとにかく作家にならなければですね 

もうこれはマイナスのままだと思います

しかし私がね もし自分の志を貫いてですね

とにかく作家になれればですね 彼らも

許してくれるというふうに思っていました

 

続けて発表した「花芯」では大胆な性描写が批判にさらされます

 

5年間完全に干されました 筆を折ろうとは思わないですよ

このわからず屋と思っていましたから 今に見ろと思っていた

 

昭和38年「夏の終り」で女流文学賞受賞

 

われわれの働く女たちの道をね 切り開いてくれて人たち

まだ非常に世の中の因習的な壁の厚い時代にね

自分のはだしの足に血を流してね 爪から血を流して

その道を切り開いてくれた そういう女性たちに憧れますね

 

1962年には言い知れぬ不安から自殺も考えたとか…。

 

やっぱり自分の書いた小説がね 世界的名作のレベルに

達しないと嫌だと思っていた そりゃ自分の書いたもの見たらわかりますよ

もうそんな 何十年も書いていたら ああ この程度かと思ってね

口もきけない子供を捨てたしね ええ 悪くもない夫を裏切ったりですね

そういうことをしてまで小説を書いた それで手に入ったものが

「あっなんだ こんなもんか」っていうのでね 非常に空しかったです

 

昭和48年 得度 岩手県の中尊寺にて

出家は生きながら死ぬこと 

そのときはもうこれで 猛(作家としての)幕が引かれると思っていましたよ

だからどこも書かせてくれない それでもいいかって いうことを

自分にずいぶん問い詰めました だけどふたを開けてみたらね

何か よけい仕事が来るようになって いろんな…もっと仕事がね

発展しましたね だからやっぱりね 自分でね 途中で命を絶つとかね

何か自分を投げ出すということはね やはり傲慢なんですよ

やっぱりね 与えられた命はね もう死ななきゃならないときが

くるまでですね やっぱり精いっぱいに生きることがね 

これが人間の務めだと思いますね

 

70歳から6年がかりで書いた「源氏物語」現代語訳 

女性に焦点を当てた 新しい視点と読みやすい表現で200万部を超える

ベストセラーとなりました

 

世界中が認めている「源氏物語」をですね 

日本人は殆ど読んでいないんですよ こんな素晴らしい文化 

千年前にあったんだよと 日本はこんなに素晴らしい国だよっていうね

誇りを持ってもらいたかった 

 

天台寺(岩手)毎月開催された青空法話

みなさんですね この中にたくさんね 

愛する人に死に別れた方が今日いらっしゃいます

それはですね 亡くなった魂はですね その人を守るためですね

必ずその魂はですね この世に帰ってきてね 愛する人たちの…

一緒にいるんですよね

 

しかし88歳の時 腰椎を骨折 一時は歩けませんでした

 

平成23年 東日本大震災 東北に励ましに出かけて行った

見て木 木がほら 

もうね 泣きたいときはね 泣いた方がいいのよ 泣くのが当たり前

どんなにつらいことでもですね それをばねにして 生きるね

そういう力がね 人間にはあるんですね 

 

平成27年 安全保障法制に抗議するデモに参加

 

このままでは駄目だよ 日本は本当に怖いことになっているぞ

ということを申し上げて死にたいと思いました

いい戦争というのは絶対にありません 

 

「いのち」を執筆 最後まで作家であり続けました

 

生きているってことは情熱を燃え立たせてなければ

つまらないですね なまぬるい生き方をしたくない

書き尽くしていないですね やっぱり1つのものが

仕上がったらそのあとに何かまた湧いてきます

ペンを握って死にたいです

 

愛と自由を求める女性の魂を描き続けた瀬戸内寂聴

自分の足で立ち 常に前に進む姿勢を貫いた99年の生涯でした

 

思い煩うな くよくよするな 

過去のこともくよくよするな

未来のこともくよくよするな

今を切に生きてください

今を切に生きる

 

作家・僧侶 瀬戸内寂聴 1922-2021 

2025年12月23日火曜日

蔦文也&「コート」&「さんぽろりん」

(十八代目 中村 勘三郎を詠む)

俊寛の冬やり遂げた勘三郎

役やらせて貰いました冬の月

冬を笑む父の言いつけ守れまじ

入水禁止役になり切り冬の言い訳

周り見て己を俯瞰冬の霧

 

■あの人に会いたい 蔦文也2001(平成13)年 77歳没

試合じゃ そのつもりでやれや ただ練習のつもりでやるから あかんのじゃ

ピッチャーと真剣勝負するつもりでやらないと あかんのじゃ

1球で勝負が決まるんじゃけんな わかっとるか

うちの父親が普通科の徳島中学に入れたいと思っていたんですが

子どもが野球したいというなら子どもの意見を聞いてくれたのがよかった

そういう時に親が思い切って好きな道を歩ませてくれるということを

非常に今でも感謝している

徳島中学から同志社大学へ 学徒出陣

リーグ解散令(昭和18年) 知覧飛行場へ送られた

東急フライヤーズの投手(26歳) 1年後解雇通達

徳島県池田町の高校で野球部の監督に(昭和26年)

 

「山あいの町の子供たちに一度でいいから

大海(甲子園)を見せてやりたかったんじゃ

蔦文也」

 

これが最初ですわ 監督になって退職するまでに1回くらい甲子園へ行ける

これだろうと思っていた 初め 無理に優勝することまで考えて

監督を引き受けたのではない 実際は

 

昭和49年 春 初出場 わずが11人の部員で準優勝 さわやかイレブン

野球は技術だけでなしに人数が少ないのがチームワークで

体が小さいのが根性であれば やれば 高校野球というのは

優勝までにはいかないがよい成績をあげられると教えられた

 

金属バットの登場で蔦監督の野球が大きく変わりました

 

力をつけるんじゃ なんで力をつけるかと言ったら

金属バットになって重いバットを使いよるだろだから

力をつけないと いかんのじゃ やまびこ打線の誕生

 

バッティングフォームは型には絶対入れたりしない

その子は控えに回すというような指導の方法もある

私はそういう指導はしない 人間というのは神様じゃないから

いいところもあるし 悪いところもある いいところを

先に伸ばしてやるのが大事 

 

昭和57年 夏 初優勝 昭和58年 春 夏春連覇

 

不安は多分にありました まあ なんぼで勝ったんか あれ?

わたしも試合の結果は覚えとらん 勝ったらええんです

 

野球ばっかしできたんではあかんのだぞ 勉強これも大事

赤点取るようなやつは練習させんからな そのつもりでやるように

 

控えの子にも気配り

体の割りに構えが大きすぎるよ 

下積みになっても その逆境に負けずに 3年間やった子と言うのは

野球を甲子園で優勝したというよりも むしろいい経験を得て

社会に出ることができるのかなという感じはしますね

 

平成4年監督を引退 ノックのバットが振れなくなったのが要因でした

これが重くなってからはいかんね 上手にさせてやろうと思って

ノックしたから そういうのがやっぱり 懐かしい

 

生徒一人一人のことを思って務めた40年の監督人生でした

 

試合は細かいことばっかりしていたら かえって生徒に

プレッシャーがかかる 練習の時に ち密なことやっているけど

こういう場合にはババーンと行けるなとー おおまかな 

拙速なところも必要になってくる 細かいことをいちいち言って

やりよったんでは 生徒もたまらんわ

 

高校野球監督 蔦文也 1923-2001

 

■夏井いつきのおウチde俳句

一分季語ウンチク「コート」

 

もう寒い時期になってきて全国の皆さんも そろそろコートを

着用されている頃合いではないかと思いますねぇ

実は普段から身に纏っているその「コート」も立派な冬の季語に

なっているわけです 元々季語としては和服の上に羽織る防寒具として

「コート」という言葉があったようなのですが 現在では

もう和服も着る機会も随分と少なくなり 日常的に目にする

「コート」全般を指す季語として理解してよいのではないかなぁと

思いますねぇ こうやって寒さを凌ぐための色々な物というのは

沢山冬の季語として歳時記に載っております 例えば「冬服」

といったり「セーター」なんていったりした場合も それぞれ

季語になるんですね 季語を使う時に「セーター」がいいのか

「コート」がいいのか それぞれ色々使い分ける詠み分けるのも

楽しい季節です

 

■夏井いつき俳句チャンネル

【第7回】楽しい日本語【さんぽろりん・延長戦】

さんぽろぴん酒田のしぐれ聴いてゐる   ローゼン千津

即身仏とさんぽろりんの違い冬   夏井いつき

山に雹さんぽろりんな鉢の罅   家藤正人

大榾火さんぽろりんも神管も   夏井いつき

竜宮へ参る夕焼のさんぽろりん   家藤正人

初冬の穴子、かすまき、さんぽろりん   ローゼン千津 

2025年12月22日月曜日

兼題「枯野」&テーマ「かたち」

(出アフリカ)

数千から八十億へ冬銀河

北颪(おろし)恐怖の記憶残す人

星冴ゆる不安感じぬ人のをり

危険予知備える人の鰤起し(ぶりおこし)

寒し夜や火星で住む日あと少し

 

■NHK俳句 兼題「枯野」

選者:和田華凛 ゲスト:志村昌司(しょうじ) 司会 中川緑

年間テーマ「季語からみるDNA」

 

志村昌司氏は志村ふくみ(人間国宝 紬織)の孫

草木染をして手機(てばた)で織っているので

着物の風景からイメージしたタイトルをつける

色の和名を使って俳句を読むことが好き

格調高くなったり 名前からのイメージが膨らむ

 

兼題「枯野」は草の枯れ果てた野原 冬の季語

枯野の季語としての重要さは色を失った後の静けさ 寂しさ

公園の片隅の枯れ草は枯野とは言いません

広くてあまり人工物がないイメージ

 

枯野色 色のイメージが強い 茶系やグレー

植物の最後の色が枯野色のイメージ 志村

いろんな植物から茶やグレーは染まる

団栗(どんぐり) 夜叉五倍子(やしゃぶし) 冬青(そよご) 

百日紅(さるすべり) 白樫(しらがし)で染める

日本の伝統で「四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねずみ)」

という色がある 草木染をやっていると色は二度と出ない

同じ色は出ない 無限のグラデーションができる

團十郎茶 路考茶(ろごうちゃ) 銀鼠(ぎんねず) 深川鼠 志村

 

日本人は粋 四季があるから草木が枯れたり緑になったり

それで日本人の色に関する感性が敏感 和田

 

出ない色は植物に無いですけど 最後に行き着く色は「色なき色」

般若心経に中に「色即是空」命の移ろい 種から植物が育ってきて

青年期を過ぎて壮年になって晩年になって枯野に最後になっていく

色でもいろんな色が出てくるけど 最後 色なき色に戻ってくる

それが色即是空(に通じる) 祖母が100歳になって

色なき色の世界に気持ちがいっている 無常観 人生の本質にたどり着いた

枯野って命が尽きて 全てが無くなった死の世界ってイメージ

冬は春に向けての予兆の季節 次の命が胎動している というイメージも

枯野の中にある 必ずしも寂しいイメージだけではない

地面の上は枯野ですけど 地面の下は根があったり次の種があったり

次の生命を宿している そういう生命の循環を感じる意味では

冬は寂しいけれども 次の新しい季節にもなっている 繋がりがある

それが死と再生の循環 自然の摂理 志村

 

流転 和田

 

枯野の色も枯れて終わっていくとか 

寂しい色じゃないように見えてくる 中川

 

次の世代 次の命にどうバトンタッチするかが大事

枯野の時代に 次の春にどうバトンを渡すかが大事 志村

 

・名句鑑賞

度に病で夢は枯野をかけ廻る   松尾芭蕉辞世の句

 

夢と枯野の対比が凄く印象的 ただ野をかけ巡るだと印象が違う 志村

芭蕉にとって旅は自己の人生を深めるためのもの

感動を得ることで人生を豊かにしていく 今は病で旅に出られないけど

エネルギッシュな魂のまま今もかけ廻っている

病を治して旅に出ていこうという未来への希望 ふたつの意味に取れる 

野ではなく枯野というところに深いものを感じる 

詫び寂びの心が感じられる 和田

 

・特選三席 兼題「枯野」

一席 枯野より声なき声のにぎやかに   松山真弓

二席 書き足してみたき枯野の地図記号   工藤陽子

三席 枯野宿イートハーブを探す旅   貞森修(しゅう)

 

・特選句 兼題「枯野」

土偶まだ目覚めぬままの枯野かな   川口泰英

飛行機の巨大な腹の行く枯野   鈴木正也

縄電車枯野につくる無人駅   齋藤満月

太陽も印象派めく大枯野   矢作輝(あきら)

一対の星の真中の枯野かな   桑澤柊(しゅう)

みのりからいのりの色へ大枯野   山地千晶

(草木染は実り染めとも呼ばれている)

 

・志村昌司の一句

草木(そうぼく)の色を脱ぎ捨て枯野かな   志村昌司

草木というのは自然の摂理に従っている生き物

冬になると潔く色を脱ぎ捨てる 

自然の摂理に従って潔く生きている草木たち 志村

草木が主語になっている 擬人化して色を自ら脱ぎ捨てる

「色を」というのが説明的 草木の色を脱ぎ捨てるということが

この句の一番の主張 枯野の本位に近い 添削なし 和田

五・七・五で十七音しかないので いかに削ぎ落して説明的にならない

考えてるうちに分からなくなってきた 志村

 

自然との対話 心象風景を自然の色を通して表現する

自然と自分が一体となる 俳句も自然と人間が一体となったときに

出てきた言葉 志村

 

・はみだで!教室俳句

愛媛県宇和島市立明倫小学校 芳谷あゆみ先生

 

修学旅行での移動の様子

行き 秋高しスーツケースの音軽し

帰り バス窓に映る街灯(がいとう)流れ星 (金賞)

 

(俳句対決は)ものを見る力 鑑賞する力になると思う

 

俳句で輝く

~どの子も光原石だから

 

■NHK短歌 テーマ「かたち」

選者:永田紅 ゲスト:佐藤卓 司会:尾崎世界観

年間テーマ「“理科のことば”で羽ばたく」

 

塚本邦雄

1950年代に前衛短歌運動を牽引 伝統的な五・七・五の枠を

意図的に崩したリズムや暗喩で思想を表現する革新的な作風を打ち出した

 

ルールを守りながら新しいルールを発見して遊んでいく

デザインの仕事と完全に重なる 直接に影響を受けた 佐藤貞子

 

まだ名前がない形を発掘して歌に詠むと 新しい感覚を得ることができる

「かたち」が詠み込まれた歌

数か月ピペットマンを持たぬ掌(て)にときどき握る形をさせぬ

永田紅

 

出産後に育児休暇中で実験ができない時に作った歌

 

・入選九首 テーマ「かたち」

自転車で日本一周したけれど分からなかった日本のかたちは

川村空也(ひろなり)

三席 私 努力って泡になったり結晶になったりもして近寄りがたい

髙山准

「以下同文」にされてしまった光たち筒のかたちで引き出しにある

里見脩一(しゅういち)

黄金比見た正しい上カルビ縮めるために網に乗せてく

さとうきいろ

ロマネスコ食べてるみたいにフラクタル知れば知るほどあなたに出会う

佐分利碧晴(へきせい)

一席 真四角のハンカチの角のクローバー刺繍のとこだけ涙を吸わない

全美

三角のてっぺんだけを詰め合わせ入院先の母へスイカを

水の眠り

二席 水通しした産着は風にふくらんでこれがまだ見ぬあなたのかたち

神守彩枝(さえ)

是非もなく取られた飛車の五角形その切っ先を突きつけらるる

原拓(たく)

 

・“理科のことば”ピックアップ

同年代結構増えて通過したM字型就業図のへこみ 熊谷香織

 

漢字がいっぱいある中にアルファベットが一つは言っているのが面白い 佐藤

 

・私の“理科のことば”

可塑性(かそせい) 外部から力が加わった時に元に戻らないという性格

クリエーターにとっては大切な性格 自分を持つ事にもなる

世の中のいろいろな課題を「間」を繋ぐことによって

スムーズにしたり解決していく 「間」に合わせて自分がどんどん

変わっていくべきものではないか 個性ともつながる

何かに没頭することで個性は自然に出てくる 佐藤

 

創作活動していると 人と違った目新しい表現しなきゃという

強迫観念が常にみんなを縛っちゃう 永田

 

デザインを目立たせようとすることが世の中では多い 実は奥にあるものと

繋いでいるわけなんですよね だからうまくつながると途中が見えなくなる 佐藤

 

レトリックにばかりこだわってそこに腐心すると やっぱり奥に届かない

作為が見え過ぎちゃう 永田

 

富山県美術館 屋上庭園「オノマトペの屋上」

「ふわふわドーム」遊具を作ってからオノマトペを付けるのではなく

遊具になりそうなオノマトペから遊具を考えるというアプローチを思いついた

「ひそひそ」「うとうと」「ぐるぐる」など…。 佐藤

 

感覚的に響き合うような素材になりますよね 佐藤

 

試験管のアルミの蓋をぶちまけてじゃん・ばるじゃんと洗う週末

永田紅

ジャン・バルジャンは「あゝ無常」「レ・ミゼラブル」の主人公の名前

 

・ことばのバトン

甘く焦げてく凍ったはずの血

ハイパーミサヲ(プロレスラー)

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そっくりな猫と出会ってしまった日

仁尾智(さとる)(歌人)

 

猫が来るほめてほめてという顔で何か不穏なものを加えて

猫であく穴は猫でも埋まらないけど猫だけが入れるかたち

幸せは前借りでありその猫を看取ってやっと返済できる

 

短歌として生まれてきてくれるもの自体が

僕を楽にしてるイメージがありますね

 

その人は終生飼育がちゃんとできる しかも死んでしまって悲しめる

あなたすごくいい飼い主さんなんだから 

また猫と暮らしてみませんかっていう意図でつくった

誰かが猫を飼い始めるとその人とその猫が幸せになる