2021年1月28日木曜日

麻痺の手の眠らばほどけゆく春日 青海也緒

一輪の寒桜客迎え入れ
窓閉めて爪弾くリュート霧氷かな
寒月や灯閉ざして聞くピアノ
瞬間の感動ずしり寒の内
冬深む筋肉付けず筋力を

(1) 「夏井いつきのおウチde俳句大賞」授賞式 - YouTube より

2位 青海也緒
麻痺の手の眠らばほどけゆく春日

最優秀賞 ぐでたまご
車椅子は置いてく白靴と杖を

作者の境遇を伺い涙が零れ落ちてきました。
いつもは涙など流すことはないのですが…。
朝日出版社様!感動をありがとうございました!

一分季語ウンチク「懐手(ふところで)」
和服で過ごしている時、寒さのために手を引っ込めて袂や懐に入れること。
昔から、だらしないと見なされてきたが、和服特有の季節感がある。
人間臭いところが魅力的な季語。

例句
言ひたくはないがと言って懐手   夏井いつき

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