正月や輪廻転生暖に伏す
冬椿テンペラじゃない人生は
冬銀河生くべき先の道しるべ
鐘氷る森羅万象描き切る
技を買う人多かりき鎌鼬
フルーツポンチ村上のムラカミチャンネル より
短歌と俳句 テーマ「年末」より
「年末の恒例行事 丁度良いビールの泡を減らす挨拶」
「二次会を断りラーメン屋でひとり 瓶ビール飲む満月の冬」
「店先で手締めをしている客を避け ゴミ出しをする凍星(いてぼし)の夜」
「宴会の盛り上げ役に ぶつかられこぼれたビール拭く年の暮」
「抜型を重ねて仕事納めかな」
「土鍋の蓋にみかんを置いてみて独り」
新作短歌(部屋にまつわる短歌)
「無くなった予定数えて食卓の ペットボトルに夕日差しくる」
「まだ踏んだことない部屋の角見つめ 宇宙とはとか考えている」
「啄木のような不幸に憧れて 床暖房を今日だけは消す」
「無印良品(むじるし)のベッドの上に座り込み その時を待つその時とは何」
「じいちゃんの新聞を見る用虫眼鏡 座椅子の横に重そうにある」
俳句・短歌(自作)春の俳句
「地球儀の並ぶ四月の本屋かな」
「朧月花屋のあった空地かな」
「近づきも遠ざかりもせず歩く夜 花屋のあった空地を過ぎる」
「ソイラテを膝に挟みし若き海女」
「象の糞豊かに崩れ穀雨かな」
「ご贔屓の猿見失う遠足児」
「フラミンゴのエサ拝借す親雀」
「しゃぼん玉吹く弟と壊す兄」
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