2021年1月19日火曜日

兼題「氷る」

鈍感になりきれなくて寒四郎
言うべきか言わざるべきか海凍る
人知れず自己と戦う寒復習(かんざらい)
忍れど悴むからだわなわなと
春待つや華やぐ陽射し背に受けて

NHK俳句 兼題 氷る
いつもかすかな鳥のかたちをして氷る   対馬康子
ゲスト 早霧せいなさんへの句
月光に早霧(狭霧)の氷る逆刃刀   対馬康子

今回の私のお気に入り!
風になるつもりの一葉氷りけり 長崎県佐世保市 柴田昭隆
どの氷も空にて美しく氷る 東京都杉並区 鋤柄杉太
死後の恋あらば氷れる眸(ひとみ)かな 栃木県宇都宮市 荻田明子

武庫川の氷りて歌劇燃えにけり   武井壮
自己添削
武庫川の氷りてタマゴサンド食ぶ

憧れの頂き高く胸氷る   早霧せいな
対馬康子先生による発展
表現を整える
絶巓(ぜってん)を憧れ高く胸氷る 
設定を広げよう
去りてなおジェンダー超えて胸氷る
違うものと取り合わせる
美しく歌声氷り響き合う
見えない世界へ
氷る夜を昼に鈿女(うずめ)の舞となる

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