2020年10月25日日曜日

秋の電車で一句

秋の日や 足跡語る 日勝の妻
原色で 描く日勝 秋日和
書きかけの 馬の毛並みや 流れ星
秋の野に 遺した馬は 未完成
遺された 馬の目から 秋の声

プレバト纏め 2020年10月22日
秋の電車で一句

永世名人 富美男のお手本
梅沢富美男
芒散る雀色時つく列車
⇩(素材は良いのに語順が勿体ない。)
雀色時を列車や芒散る

特待生昇格試験
皆藤愛子
終電を待つ二の腕に蚊の名残
(季語「蚊の名残」は「秋の蚊」の傍題。
 難しい季語が上手に浮き上がらないよう、
 「終」「待つ」を入れたことで一句が調和している。)

1位 レイザーラモンRG
寝見過ごす野山の錦にまず詫びろ
(特殊なケース。下五が強烈な言葉だけに、
 残りも強烈な言葉を並べ、
 言葉のバランス感覚に富んでいる。)

2位 市川猿之助
蚯蚓鳴く駅舎に止まる母の車
⇩(季語「蚯蚓鳴く」は秋の夜に土中から
  ジージー聞こえることで、蚯蚓が鳴いてるかのような
  空想の季語で、静けさを表現している。)
蚯蚓鳴く母の車の待つ駅舎

3位 磯村勇斗
恋紅葉眠るあなたへ辿り着く
⇩(ムードだけの句。ストーカーか変態の句。
  「君」は詩歌の世界では恋人を意味する。)
窓紅葉電車に眠る君見つむ

4位 鷲見玲奈
朝寒もコートつり革両手持ち
⇩(「朝寒」は晩秋、「コート」は冬の季語。
  季重なりが絶対ダメではないが、基本的には
  季語1つから練習した方が良い。)
左手につり革右手にはコート

5位 白川裕二郎
秋風がひやり染み入る冬近し
⇩(「冬近し」は「秋」で重なっている。
  「冬近き風」の7音で17音使ったことが言える。)
冬近き風や公園なお中止

市川猿之助さんが惜しかった…。
こんなに素敵な題材だったのに…。
次回に期待…。
梅沢富美男名人が使われた「雀時色」に、
魅了されました。
添削後の句!勉強になりました。素晴らしい!

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