2020年8月30日日曜日

夏井いつきのよみ旅!in沖縄後編

河川敷 茅(ちがや)はびこり 立ち入れず
コロナ終焉 込めた願いや 遠花火
主なき 家の庭木の 刃入れ音
盆の花 飾る気持ちは 裏腹に
花とり日 色とりどりの 墓前かな

夏井いつきのよみ旅!in沖縄後編

ネオン街 負けじと香る 下がり花   糸数多美子
(「下がり花」は夏の季語。夜に咲き芳香を放つ。
 花言葉は幸運が訪れる。)

黒板の マイナスプラス 蝉時雨   長島功尚

夏の雨 どろだらけでも ボールける   宮城怜華

魂の入っていないプレーよりも泥臭くても相手を抜く気持ちが大事   ROLAND

エイサーとは旧盆に行われる先祖供養の伝統行事

ウチナーンチュ 太鼓の音を 探してる   比嘉祐子
⇩(ウチナーンチュは沖縄の人のこと。季語がなかったので添削。)
ウチナーンチュ 太鼓の音を 探す夏 

優しい男か確かめる時には愛車にジュースをこぼしてみる   ROLAND

齢90 パンチパーマで 涼む母   新垣美枝子

片降(ぬ)いに 浄化されゆく コロナ街   大城さやか
(「片降い」とは夏の季語。夏に降るスコールのこと。)

さやかさん 結婚焦らないでほしい百点満点の男に出会うまでね   ROLAND

愛猫と 窓辺でまどろむ 南風(ばいかじ)や   青木仁奈(にーな)
(「南風(ばいかじ)」とは夏の季語。梅雨明けに吹く清々しい風。
 沖縄では幸せを運ぶと言われている。)

ダメを悲しむよりも別の楽しいを探す方が楽しいよね。   夏井いつき

沖縄の人の俳句に魅了されました。
素晴らしかった。
とびっきり健康な人間の思考だと思いました。
不健康な俳句って苦手です。
歪んだ心に触れると虫唾が走ります。
また、沖縄の人の俳句の紹介!宜しくです。

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