2020年8月2日日曜日

若葉して 御目の雫 拭はばや

冴えるタイトル 金赤の不規則粒子 
花茗荷 富弘の詩を 口ずさみ 
デパートの 撤退を聞く 花氷
陽が落ちん 土用蜆の お味噌汁
コロナウイルスに 終わりはあるのか 薄暮かな

「若葉して 御目の雫 拭(ぬぐ)はばや」  

江戸時代、唐招提寺を訪れた際、
鑑真大和上(がんじんだいわじょう)の像を排し
松尾芭蕉が詠まれたそうです。

苦難に満ちた鑑真の旅に思いを馳せ
その瞑った眼から涙の雫が零れるように見え
その涙を若葉で拭ってあげたいと
思われたのでしょうか?

0 件のコメント:

コメントを投稿