2020年8月4日火曜日

令和の新星 村上鞆彦氏

目標や 目的あらず 大西日
床涼み 川の濁りが 川下へ
夏の夜 マスク外して 竹灯り
竹灯り コロナ終息 祈願祭
感性と 理性を夏に 統合す

NHK俳句 より
令和の新星は…。
村上鞆彦氏(2014年より四代目「南風」を主催)でした。

みずひきの花の一粒つづ空へ   村上鞆彦

俳句との出会いは中学校の教科書だったそうです。
その時に魅了された俳句は…。

流れ行く大根の葉の早さかな   高浜虚子
芋の露連山影を正しうす   飯田蛇笏

五七五の定型詩、文語の佇まいに惹かれたそうです。

村上鞆彦氏が鑑賞してくださった句は…。

さきだてる 鵞鳥踏まじと 帰省かな   芝不器男

自分が詠み時以上に人の作品を味わうことの
大切さを教えてくださいました。

選者である小澤實氏の好きな句は…。

振り消してマッチの匂ふ秋の雨   村上鞆彦

小澤實氏は村上鞆彦氏を「古格後期印象派」と命名!

『「南風」は各々の持ち味を生かした句が詠める場所を作り、
忌憚なき意見の交換ができる自由闊達な場の提供を
持続させていく!それが私の務めかな…。
自分が作った結社ではないので、
先人たちの思いを受け継ぎ
後人に引き継いでもらうべく
若い人を育てていきたいです。』と、村上鞆彦氏!

番組で紹介くださった俳句です。

ままごとの葉は水引花しごく   東京都 蔵田かをり
(この句は下記の本歌取り。違う世界を見せてくれた。)
まゝ事の飯もおさいも土筆かな   星野立子

今回、私が魅了された俳句は…。
水引の花やモンクの弾くピアノ   長崎県長崎市 楢山孝明
水引の花恋捨てて嫁ぎけり   東京都品川区 永田弘道

小澤實氏の博学に魅了された30分でした。

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