2020年8月8日土曜日

炎帝戦決勝

コロナ禍中 じわり円高 ハンモック
テレビキャスター 梅雨明けなしを 伝えけり
自らと 真理が頼り 秋を待つ
結果には 要因あらん 溽暑かな
炎熱や 縁起によりて 導かれ

プレバト纏め 2020年8月6日
炎帝戦決勝
ポイントカードで一句

1位 藤本敏史
ラジオ体操 おおおなもみの ある空地
(「おおおなもみ」は自然帰化植物だが「おなもみ」は絶滅危惧種。
 時代や空気感が感じられる。)

2位 立川志らく
炎天のミミズ 診察券のシミ
(8音と9音の破調で句またがりの対句表現。
  「炎天」も「ミミズ」も夏の季語。
 生と死の対比がさりげなく表現されている。
 韻を踏んでいる。)

3位 三遊亭円楽
サングラス 外して探す カードかな
(あっさりと日常を見事に的確に表現している句。)

4位 梅沢富美男
行合(ゆきあい)の空の 御朱印巡りかな(無季句)
(「行合の空」は夏の空と秋の空が
 交じっている空と解釈した永世名人。
 チャレンジ精神に敬意を表した夏井いつき先生。)

5位 村上健志
蛾の骸(がのむくろ) ポイントカードで 掬いけり
⇩(中七を八にして「で」を入れ、 
  下五を切字「けり」にした事が失敗。)
  蛾の骸掬う ポイントカードの端(は)

6位 東国原英夫
ポイントで もらひし蛍 なほいきる
⇩(「で」は説明臭い。
   文語を口語にすることで奥行きのある句になる。
   もらったではなくもらつたと「つ」を大文字にするとよい。)
ポイントで もらつた蛍 なほいきる

7位 千原ジュニア
消しゴムに 彫刻刀の 彫る花火
(季語としての「花火」が弱まってしまった。)

8位 中田喜子
早桃(さもも)の香 支援の客の 食事券
⇩(「客」は不要。)
デザートは早桃 支援の食事券

9位 岩永徹也
花は葉に 彼女は妻に そして母に
⇩(桜の花が葉桜になっていく時間経過を
  持っている「花は葉に」が季語。
  詰め込み過ぎ。)
花は葉に 彼女は匂はしき 妻に
花は葉に 彼女は母として 生きる

10位 千賀健永
ラジオ体操 歯抜けの判や 夏深し
⇩(「夏深し」は8月8日の頃。
   季語選びがあまりにも稚拙。)
ラジオ体操 歯抜けの判や 秋暑し
ラジオ体操 歯抜けの判や 朝暑し

次回のタイトル戦は4位までが予選免除だそうです。
村上健志さん、東国原英夫さん、千原ジュニアさんの俳句は
一つでも多く詠んで欲しいので嬉しかったりして…。
そんな考えは私だけでしょうか?

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