2021年6月30日水曜日

人生相談

信用リスクの緩和夏の霧
ブラボーと言われないまま夏に没
窓の雨炉と火を愛し旅立たん
5メートル古木のさつき枝広げ
梅雨寒し攻撃されてする黙秘

夏井いつき俳句チャンネル
【人生相談】
夫があまりに高圧的で逃げ出したいです

干してある妻のもののみ桐の花   岸風三楼(ふうさんろう)
岸風三楼は岡山生まれ。富安風生に師事。
1953年「春嶺(しゅんれい)」を創刊し、主宰となる。

今後あなたは洗濯を自分の分だけしてください。
妻のものだけを干してください。
そうするとほんの2~3日で
夫の着るものはなくなると思います。
「誰のお陰で清潔な下着が
着られると思っているんですか?」と、
静かにお答えになると良いのではないでしょうか?
夫が考えを思いを切り変えてくれるかもしれません。
妻のものを着て出かけるような
夫だったとしたら、それはそれで
面白い俳句の種になるのではないでしょうか?

2021年6月29日火曜日

題「トイレ」

被害者の癒えない傷よ夏霞
釣り糸に群る魚よ夏の島
ふわっふわ雨蓄えて苔茂る
宮殿のワクチン接種仏の夏
ベルサイユホテルにならん夏の夢

NHK短歌 題「トイレ」
恋人を探すようなり泣きながら探しつづけるトイレの夢は
佐伯裕子

今回のお気に入り
腰下ろしコックピットのボタン押すまるでトイレはひとりの宇宙
奈々美
またひとつなかったことにしてしまう立ち上がったら流れるトイレ
東秀好

ポイント 具体を入れる
弁当と言わずにたこさんウインナーに…。

ポイント 季節や時間が解る言葉を入れる
密室劇われはたのしむ夜深き公衆トイレでひとり尿する
岩田正

言葉のトレーニング
「朝」いろいろな言葉で表すと?
カーテンを開ける
新聞配達の音
ひげを剃る息子
「夏」をいろいろな言葉で表すと?
肝試し
日焼けの跡が
鰻の日

添削は上達の種
はぐれかだったらオイラが見せてやる肩車点火打ち上げ笑顔
井戸田潤 8年越しの佐伯裕子先生の添削
はぐれた子おいでオイラが見せてやる肩車から打ち上げ花火

今日のポイント
季節や時間のわかる言葉を入れる
音数に合わせて表現を工夫
パリパリとむくんだ摩耶子瞼をもちあげて凍えて座る便座の温もり
井戸田潤 添削
仕事明け(二日酔い)むくんだ摩耶子瞼をもちあげて凍えて座る便座の温もり

ネタ合わせ終わるやトイレに飛び込んだ君のため息外まで響く
小沢一敬 添削
夜のライブ終わるやトイレに飛び込んだ君のため息外まで響く

作業着の裾から汗が落ちる音簡易トイレの夏の暑さよ
小沢一敬 添削
作業着の裾から汗が落ちる音ひびいて夏の簡易トイレよ

自由題
初登校靴ずれ誘うローファーは我が物顔で黒ビカリする 
井戸田潤 添削
初登校黒ビカリするローファーは我が物顔で靴ずれ誘う

夏の夜子猫が家にやってきた忘れぬうちに名前ははなび
小沢一敬

2021年6月28日月曜日

兼題「汗拭い(ハンカチ)」

白鷺や羽を広げて身繕い
守るべきものを守りて夏の鴨
仏桑花(ぶっそうげ)南の香届けをり
夏柳「あかん」と指摘受けにけり
陰に見るまばゆい光滴りぬ

NHK俳句 兼題「汗拭い(ハンカチ)」
汗拭いは汗を拭う時のみの季語であり、
涙を拭う時や手を拭く時は季語にはならない。

今回のお気に入り
ハンカチを汚さぬように汚しけり   中山英夫
ハンカチも今日もまっさら青き風   財津京子
さ緑の雨の匂ひや汗拭ひ   鈴木マリ子(徳島市)
(さ緑とは若葉の色、淡く薄い色。)

俳句、二歩目
勘違いされがちな季語

山国の灯りや枝豆塩加減   大串章
(枝豆は秋の季語)
あまざけや舌やかれける君が顔   嘯(しょう)山
(あまざけは夏の季語)

青梅や考え直すきっかけに   坂田裕美
コスモスもうなだれている月曜日   坂田裕美

2021年6月27日日曜日

575でカガク!「重力波」

夏の庭テクスメクスに笑みと笑み
人生は生々流転梅雨の星
あやめ咲く浴衣の仕草使い分け   
舟のある広場の見頃花菖蒲
山門をはみ出し揺れん七変化

夏井いつき俳句チャンネル より
575でカガク!今回のテーマは「重力波」

575でカガク!の投句先⇩

https://www.nhk.jp/p/575kagaku/ts/Q8KPRK7VWX/

「重力波」~2021年7月11日(日)まで
重力波は、超新星爆発など宇宙のビッグイベントが
発生した時にとらえられる、時空のゆがみです。
「ゆがみ」のサイズはなんと水素原子の100億分の1。
今回の選句の舞台は日本の重力波観測施設KAGRAです。
遠い星々の「声」を17音で表現することに挑戦してみませんか?
重力波を「感じる」俳句をお待ちしています。

2021年6月26日土曜日

ただ今のお待ち時間で一句

一万株の紫陽花の青切り取りて
凄い事を当たり前に蝉生る
インプットアウトプットや五月山
まいとサラ他犬の空似夏の風
青時雨孤独楽しみ苛まん

プレバト纏め 2021年6月24日
ただ今のお待ち人数で一句

永世名人富美男のお手本
梅沢富美男
百物語最後の鏡に映る物
(あえて語らない効果 
 この句に以前東国原英夫氏が詠まれた
 洞窟の句を思い出しました。)

特待生昇格試験
千賀健永
宵宮の慈雨は屋台の人波へ
(難しい季重なりができている)

1位 加藤登紀子
やりくりも万策尽きて梅雨ごもり

2位 犬養貴丈(あつひろ)徳島県出身
躓いて割れたスマホや夏の空

3位 ハラミちゃん
初夏快晴凍てし指先舞台袖
添削(単語の詰め過ぎ)
舞台初夏いま緊張に冷ゆる指

4位 森田哲矢
君の列汗染む札が恥ずかしげ
添削
番号札汗ばむ君のいる窓口

5位 勝俣州和
あと五人呻く幼き牛蛙
添削
あと五人診察を待つ夏休み

2021年6月25日金曜日

ムラカミチャンネルより

枇杷の実よたわわに実る小さき実よ
若葉山ぶつかり合って傷つけて
月灯り栗の香のする猫帰宅
梅雨晴や洗って干して片付けて
ろう彩書浮き出る文字に夏の風

一分季語ウンチク
夏っぽくない夏の季語「腹当(はらあて)」

なぜ「腹当」が夏の季語かと言いますと
夏に寝冷えを防止するために
巻くからと言う事なんですね。
もう暑くて布団なんてきてられないと
跳ねのけてお腹も出して寝てしまう。
寝冷えを防止するために
腹当をする、と言う事なんですね。
普段のイメージと違った季語に出会うと
ちょっと「おっ」ていう発見の喜びがあります。

フルーツポンチ村上のムラカミーチャンネル より
https://www.youtube.com/watch?v=xzXW3wXRc60

君の足這う蟻のこと教えずに   村上健志

かずえさんから
八ヶ岳ブルーベリーファームの立派なブルーベリー!





2021年6月24日木曜日

岡本太郎の言葉

百日紅集中力と持続力
幼き日通った道へ逍遙す
ひらめきをぼんやり眺む梅雨の星
咲きほこる君に乾杯額の花
(小林凛君へ)半年前食べずに植えた百合根咲く

日曜美術館より

岡本太郎の言葉
「芸術 芸術は爆発だ。
 ものは爆発しないんだけど
 心が宇宙に向かって
 飛び散ると言うのが芸術ですね。」

「自然に挑み自然と戦い、そして自然と溶け合い
 自然を逆に生かすと言う、自然と人間が一体に
 なるところに血を流しても全身を爆発させても
 生きて行くと言う、それが文化であり芸術であり
 生き方であると、そう僕は思うわけですね。」