秋気澄む努力またもや裏切られ
秋の夕静かな笑い受け取らん
秋の夜や絵本百科のページ繰る
星月夜あらゆるものの繋がりが
秋の夜に感謝「四角形の歴史」
■わたしの日々が、言葉になるまで ゴッホの名画でSNSの描写力をアップ
西加奈子 高橋久美子 宇垣美里 劇団ひとり 桐山照史
言語化への道 ~描写力編~
目で見たものを「自分なりの言葉」で表現
ゴッホの名作「星月夜」絵画を愛する小説家はこう表現!
原田マハ 美術館の学芸員として活躍
名画・画家の生涯を題材にした作品 「楽園のカンヴァス」「リボルバー」
ゴッホの生涯を描いた「たゆたえども沈まず」の中で「星月夜」の描写
「明るい、どこまでも明るい夜空。
それは、朝を孕んだ夜、暁を待つ夜空だ。
地球を含む星ぼしの自転、その軌跡が白く長くうねり、
夜空にうずまく引き波を作っている。
太った三日月は煌々と赤く輝き、空を巡る星たちは、
やがて朝のヴェールの中へと引き込まれていく。」
原田マハ「たゆたえども沈まず」
ゴッホは、精神病に悩まされ闘病生活の末に
37歳という若さで自ら命を絶った
澄んだ星空の一端が新宿辺の電燈のせいで
火事のようにあかるくなっている
太宰治「彼は昔の彼ならず」
住めば都だよ どこへだってらららのら
渋谷駅 甘栗って名物と? 新宿は 黒服の行進
「闘うばい!」作詞:高橋久美子
描写力向上のヒント
実在する地名や物を入れることで
読み手にわかりやすいイメージとして伝わる
バースデーケーキの上を歩いて帰った
マンションの向こうまでろうそくは続いて
(中略)
月もない環七通りを歩いて帰った
マンションの向こうまで街頭は続いて
―チャットモンチー「バースデーケーキの上を歩いて帰った」
花火があがる空の方が町だよ 尾崎放哉
風景描写のポイント
周りのディテールから書いてだんだんと全体像を浮かび上がらせる
自分の心情を通して風景がどう見えるのかを描写する
「モナ・リザ」のほほえみ あの文豪はこう表現!
文豪 夏目漱石
文鳥・夢十夜・永日小品 「ほほえみ」の表現
薄い唇が両方の端で少し反り返って、
その反り返った所にちょっと凹(くぼ)みを見せている。
結んだ口をこれから開けようとするようにもとれる。
または開いた口をわざと、閉じたようにもとれる。
夏目漱石「永日小品」
書く時間よりも書いていない時間の方が大事
観察する 夏目漱石めっちゃ見たんやな 高橋
描写の一歩目は見たことのない人に対してどう伝えるか
西加奈子が描く主人公のまなざしから生まれる描写表現
「白いしるし」西加奈子著 新潮文庫
アーモンドの形をしているとても大きな目は、
黒目と白目の境が曖昧にぼやけ、少し青みがかっている。
はっとするほど綺麗だったが、眩しい光に触れると
壊れてしまいそうな危うさがあった。
鼻が信じられないくらい綺麗な線で伸びている。
それははっきりとした意志としてこちらに訴えかけ、
彼を達観した老人のように見せていた。
でも、その下にある薄い上唇と、ぽってりとした
下唇のアンバランスさが、彼を、幼く見せた。
賢いと思われる言葉を使ったら全部ボツ 西
エドヴァルド・ムンク作「叫び」
さけんでるのか、うったえてるのか
聞き手にとってはむずかしかったのか
絵のゆがみから大きな声だったのかだけは分かる。 桐山
人間に見える何かが、声を発しようとしている。
叫びなのか、あるいは悲鳴なのか分からない。
空は赤く燃え。川はどうどうと流れ、
その「何か」はほとんどは崩壊しそうだ。 西
人間に見える何か崩壊しそうだ 謎を残している 高橋
橋の向こう 干し柿をつぶしたような夕やけがカーテンをおろします。
川を渡り切ってしまった少年は
「さーよーなーらー」とシャウトするのであった。高橋
まっすぐに立っていられない程の衝動。
不安にさいなまれた人影の声にならない叫びが、空を大地を歪ませる。
赤銅色の燃える空とのたうつ闇色の川はどこまでいっても
交わらなくて目も口もどんなにひらいても、くすぶる焦りは
出しきれなくて、だから まっすぐ立ってはいられない。 宇垣
中央の人物が叫んでいると思われがちだが、実は叫んでいない!
これは叫び声を聞いた人物が、耳を塞いでいる絵とも言われている
心象風景だった 西
絵画と言えば風景や表情のほかにも複雑な色彩表現も魅力のひとつ
描写力をもっと豊かに!色の名前の世界
新橋色(水色) 萌葱色(もえぎいろ) 萌黄色(もえぎいろ)
憲法色 瓶覗(かめのぞき) 勝色 肉色 古代紫 丼鼠(どぶねずみ)
丼鼠:ドブなどにいる黒っぽいネズミの色で江戸時代からある呼び名
薄鼠(うすねず) 濃鼠(こいねず) 浪速鼠(なにわねず) 今で言う「くすみ」
江戸時代では鼠色は庶民に身近な色でさらに縁起もいいものとして
ネズミはペットとしても大人気だった
劇団ひとりの描いた絵を表現
あの日見たアーティストの歌 何人にひびいたかは分からないが
自分には夢になったあの日のあの時 桐山 とんでもない成長仕手いる 西
ここに辿り着くまでに たくさんのものを捨てた
例えば繊細さ、例えば愚直さ、人生と大切な人。
聞いているかは分からないけど
届けばいいな、と思って歌う。あの頃のギターを片手に。
客席は見たくないからサングラスは外さない。 宇垣
「あれって、劇団ひとりじゃない?」私はふり返った。
トムヨークのライブを見に武道館に来ていたときのことであった。
それからはもう、気になって、ななめ45°を見てしまうようになった。
だって、だって、ずっと シャウトして泣きっ放しなのだよ! 高橋
知らない人が知らない歌を歌っている。
知らない人に囲まれて、私も誰かの知らない人だ。 西
楽しんでいない が実は正解
「楽しみにしていた曲がアコースティックバージョンで
がっかりしているところ」 劇団ひとり
何か描写するって内側のものを取り出す作業 宇垣
めちゃくちゃ時間をかけないとわからない 検索するのを止めて
とにかく時間をかけて何かを見ることを心がけている
空のことを素敵だなと思って言語化しようと思ったら
誰よりも長くみないとダメ 一瞬で何かを考えることが作家は苦手 西
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