2021年6月28日月曜日

兼題「汗拭い(ハンカチ)」

白鷺や羽を広げて身繕い
守るべきものを守りて夏の鴨
仏桑花(ぶっそうげ)南の香届けをり
夏柳「あかん」と指摘受けにけり
陰に見るまばゆい光滴りぬ

NHK俳句 兼題「汗拭い(ハンカチ)」
汗拭いは汗を拭う時のみの季語であり、
涙を拭う時や手を拭く時は季語にはならない。

今回のお気に入り
ハンカチを汚さぬように汚しけり   中山英夫
ハンカチも今日もまっさら青き風   財津京子
さ緑の雨の匂ひや汗拭ひ   鈴木マリ子(徳島市)
(さ緑とは若葉の色、淡く薄い色。)

俳句、二歩目
勘違いされがちな季語

山国の灯りや枝豆塩加減   大串章
(枝豆は秋の季語)
あまざけや舌やかれける君が顔   嘯(しょう)山
(あまざけは夏の季語)

青梅や考え直すきっかけに   坂田裕美
コスモスもうなだれている月曜日   坂田裕美

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