2021年6月15日火曜日

兼題「蛾」

初夏の夕一匹飛ばし絶筆とす
透け感に込めた思いや杜若(かきつばた)
序の舞の一点見据え扇かな
霊場の梅雨の晴れ間の彩りよ
帆を孕み夢へ漕ぎ出す雲の峰

NHK俳句 兼題「蛾(が)」
右の眼に大河左の眼に騎兵   西東三鬼

逃水をちひさな人がとほりけり   鴇田智哉

お気に入り
大透翅蛾(おおすかしば)ひかりを吸うて離れけり   碩(せき)真由美
触るるほど顔寄せてなほ蛾のしずか   久保田聰(あきら)
蛾の止まる電信柱むずがゆい   城内幸江

テーマは
「句のひとみ」になって読む 
ひとみのみなもと「目」って何?
でした。

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