短夜や透けた着物に帯締めて
鮮やかに襦袢が透けて夏の月
紗に透けた派手な襦袢よ夏の夜
青鳩や背筋伸ばした気高さよ
生え際のグラデーションや暑き日や
NHK俳句 兼題「浴衣」より
父母の遠くなりたる藍浴衣 片山由美
稽古後の半畳でたたむ濡れ浴衣 篠井英介
見直し「俳句の常識」比喩
白酒の紐の如くにつがれけり 高浜虚子
水中に火花さながらめだか散る
(これは良い比喩。発想が豊かに表現されている。
アンテナを高く敏感に言葉を収集している。)
今週のお気に入り
先生の浴衣姿とすれ違ふ 山下民子
柿若葉ピアノの届く日曜日 雛川由美
浴衣着てますます似合ふ眼鏡かな 遠藤健人
浴衣着て浴衣の妻を駅に待つ 木原登
夏館青き水彩画のやうに 武井壮
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