2021年4月28日水曜日

兼題「草餅(蓬餅)」

永き日や見えないものは見なくても
時重ね存在感を増す桜
春灯りヴォルティス遂に合流す
土匂ふ初陣飾れずとも拍手
解職は会食にあり春かなし

NHK俳句
兼題「草餅(蓬餅)」
草餅木箱にひとつ残りをり   いとうまい子
添削
草餅木箱にひとつ残りをり

晩春狭庭の花も咲きにけり   いとうまい子
(切字は一つ。狭庭は聖なる場所)

草餅千切って食ぶる姉妹かな   塚地武雅
添削
草餅千切って食ぶる姉妹かな

うたた寝の右の頬だけ暖かし   塚地武雅
(暖かしは体には使えない。気温の時に使う。季語の理解をする。)
季語は生もの。現在形で使う。回想に使ってはいけない。

たくましき母のかひなや草の餅 青森県平川市 工藤悠久
(因果関係は詠まない方が良い。)

俳句、二歩目へ ちゃんと数えてる?
十七音であり、十七文字ではない。

俳句ドリル
行く春や水屋の茶菓子尽きにけり   塚地武雅
添削(行く春とは切ない季語である。)
行く春や水屋の茶菓子尽きたると

行く春や看板のう掃(はら)ひたる   櫻井紗季
行く春や看板のう掃(はら)ひたる

行く春や草に転がるランドセル   いとうまい子
(大きな季語には小さな事象が合う。)

行く春や俳句のごとく吹くボレロ   田中要次
添削(俳句の中に俳句と言う名詞を入れない。)
行く春や詩歌のごとく吹くボレロ

行く春や料理雑誌の角を折る   マネージャー

今期から様相が変わり添削が増えました。
これは嬉しい。
学びが多いと期待しています!

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