東電の膿(うみ)の溜まりて砂あらし
ウェルカムライトの出迎え朧月
造られた灯りが創る春夜かな
しみじみとたそがれ時の春薄暮
人生のトワイライトよ春茜
夏井いつき俳句チャンネル
【四月の正岡子規】一物仕立てについて解説します
一物(いちぶつ)仕立てとは
季語の成分だけで一句が出来上がっている句
若鮎の二手になりて上がりけり 正岡子規
石手川・出合渡と前書きが書かれている。
若鮎と言う季語のことだけで一句ができている。
推敲前は「流れけり」だった。
最後の描写(動作)が若鮎という季語を立てている。
飛び込んで泥にかくるる蛙(かわず)哉 正岡子規
泥と言う場所を特定している。
蜂の巣に蜂の居(お)らざる日和かな 正岡子規
蜂の巣が季語+日和かなと言う周辺の状況
日和は天文に分類される。
板の間にひちひちはねるさくらだい 正岡子規
さくらだいが季語 場所板の間が入れられている。
板の間と言う場所によってさくらだいが見えてくる。
夕桜何がさはつて散りはじめ 正岡子規
夕桜が季語
作者の感じたことが詠まれている。
花御堂の花しほれたる夕日哉 正岡子規
花御堂が季語。
夕日哉は季語に含まれていない時間と映像と言う情報。
最後に背景・映像・時間が入って来ている。
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