風光るデータを超えた生命力
せっかくの独りの時間春陽射し
春深し相手侮りへこまされ
広告は欲しいものへと春北斗
春の月弱い大人がいっぱいだ
■NHK俳句 兼題「春風」
選者:星野高士 レギュラー:松井玲奈 司会:柴田英嗣
年間テーマは「虚子の近代俳句」
近代を代表する俳人 高浜虚子(星野高士先生のひいじいさん)
本名 高浜清(正岡子規がつけた俳号が虚子)
身長 165㎝
好物 煮物(おでんが好きだった)
1874(明治7)年 愛媛県松山市生まれ
1959(昭和34)年 死去 享年85
虚子が同近代俳句に影響を及ぼしたか
4月 ホトトギスを継ぐ
春風や闘志いだきて丘に立つ 高浜虚子
虚子が39歳の時に詠んだ俳句
中学生の頃、俳人 正岡子規と出会い俳句を始める
明治27年(1894)上京 この時行動を共にしたのが河東碧梧桐
同級生の河東碧梧桐と虚子はすごい才能があった
この時詠んでいた俳句は 定型を破ったような句を作っていた
怒涛岩を噛む我を神かと朧の月 高浜虚子 22歳
神仙体(しんせんたい)(自分を)神格化して俳句を作る が流行っていた
虚子としては自由にやりたい そういう気持ち額に出ていた
遠山に日の当たりたる枯野かな 高浜虚子 26歳
(自分の事を枯野に仮身と思って作った)
自分は遠山にちょっと日が当たる枯野のような人生でいい
自分を直接的に書くのではなく 裏側に実は人(自分)がいる
表に自分が出ちゃうとダメ
子規が結核を患っているとき二人は競い合っていた
子規は死期を悟り虚子にホトトギスを継がせた 虚子24歳の時でした
明治31年(1898)俳句雑誌「ホトトギス」の発行人を引き継ぐ
「ホトトギス」明治44年12月刊
いかに高浜虚子が小説に力を入れていたか分かる
「ホトトギス」令和8年3月号
俳句⇨小説 碧梧桐は新しい俳句を発表」⇨新傾向俳句 人気を集める
碧梧桐がやっていたのは 季語(季題)もいらない 字数も自由 字余りでもOK
(それに疑問を持った)虚子が伝統俳句の五七五や季語一つ(という決まり)を守った
日本文学の伝統を守るために虚子は俳壇に復帰 守旧派と呼ばれている
「春風や闘志いだきて丘に立つ 高浜虚子」
39歳でこの句を詠んだ意味が分かったと柴田英継
39歳で決めた行く道を俳句をやろうと 立ち返った かなりの決意
春風という季題 季語の力が強い 春風は穏やかに吹いて
たまに早い風も吹く 春嵐とか 「闘志いだきて」は凄い決意
それが(春風と)ぶつかりあっている
雰囲気が上の句と下の句で変わっている印象
「しゅんぷう」という読み方もある 「しゅんぷう」は音が力強い
それと闘志が一緒(の意味) 私は逆に「はるかぜ」で
穏やかなところと対比で闘志だと思う 私は「はるかぜ」と読む
・特選三席 兼題「春風」
一席 人間の笑う力や春の風 梅澤春雄
二席 春風にやがて相寄る川ふたつ 高橋充
三席 春風(しゅんぷう)や輪郭緩みゆく池心(ちしん) 沼本美穂
(句またがり 写生の句)
・特選句 兼題「春風(はるかぜ)」
「春風」穏やかな風 息吹が満ちている 強いけど優しい
秋風だとちょっと勢いが弱くなる 木枯らしだと寒い
「春風」は未来への予感
春風やガイドブックに載らぬ町 真砂(まさご)光子
春風や初めて並ぶ献血車 板井すみ江
知恵の輪のことりと外れ春の風 ピアニシモ
春風や戸締りなんぞ知らぬ島 坂口峰子(ほうし)
春風に昔の背広着て街へ 堀田福朗
春風に捲(めく)れる地図を押さへけり 檜垣幸雄(ゆきお)
・はみだせ!教室俳句
愛媛県愛媛大学 全国教室俳句コンテスト表彰式 日本俳句教育研究会
俳句を使った優れた指導法を表彰
宇和島市立明倫小学校 芳谷あゆみ教諭
学級経営の中に俳句という筋を通して 「100句作って卒業しよう」
という目標を 頭から揚げるというのも 1つのアイデア
先生を褒めるコンテストを立ち上げたい 全国の先生を応援したい
アイデアの評価 それを共有して広めていきたい
千葉大学教育学部付属中学校 大澤由紀教諭
タブレットを使った句会
済美平成中等教育学校 堀雄貴教諭
AIと俳句をつくる
このコンテストの狙いの一つは「はみだすこと」
俳句をやったことで結果 言葉の力がついて
それが心を育てることに繋がる この図式が一番大事
俳句ありきではなく 言葉を育てるために俳句が使える
生成AIを使って タブレットを使って 現状に即した
新しいアイデアをどんどんひねり出していく
ひとりの先生のアイデアと工夫 ワークシートを作る労力
それをみんなで今日共有すれば もっと簡単にやれる
共有しましょうというひとつの教育運動がこのコンテストを
きっかけに広がっていってくれたら 国語科に俳句を
閉じ込めたくない 全ての教科 全ての学校教育活動に
俳句をアイテムとして使っていただきたい
・松井玲奈 今月の一句
春風を顔にうけつつ犬笑う 松井玲奈
(全部言ってしまっている 余韻 見せないというのが俳句の美学
全部言うと日記になってしまう 日記から俳句 詩の方に変化させる
何かが余計 「犬笑う」で「顔」の意味は出ている
添削
春風をうけつつ犬の笑うごと
(「ごと」というのは「ごとく」比喩 俳句での使い方は難しい
俳句は省略の文学)
今月のポイント 「省略」
■NHK短歌 テーマ「初めて会った時」
選者:千葉聡 ゲスト:長嶋有 司会:ヒコロヒー
年間テーマは「きょうの放課後 いつかの放課後」
フォルテとは遠く離れてゆく友に「またね」と叫ぶくらいの強さ
千葉聡
・入選九首 テーマ「初めて会った時」
母さんにあの世で初めて会ったならあんたは誰とまた言われそう
樋口勉
一席 永遠の類語と思ういつ来ても初めてみたいに思える海は
田中佳(よし)
三席 意外にもポートボールが上手かった自称太宰の生まれ変わりは
立田渓
二席 月光のナイフを胸に抱いているようなあの日のあなたでしたね
星川郁乃(いくの)
皆地方出身なれば唱和する「いらっしゃいませ」から渋谷に染まる
小林竜太
君は僕に弾いて欲しいと言ったよねイシバシ楽器の壁に吊るされ
岩本朗(あきら)
見つめあうと乱反射するようだったきみもわたしも眼鏡かけてた
石川真琴
風の寄り合い所のようなバス停で羽ばたく文字をなでていた指
十条坂(のぼる)
美術室に駆け込む僕ら石膏のシーザーは背後から見ている
里見脩一
・ちばさとの放課後短歌部
ゲストの放課後にまつわる思い出を短歌にしていく
長嶋さんの思い出「パソコンと初めて会った時」
ちばさとの注目ポイント
多分本人が忘れている最初の出来事
ひらがなのキーを探せば「ぬ」はあるが「ぬま」と打つのか、今この俺が
千葉聡
1人で「ぬま」と打ってにんまりわらったかもしれない という事を歌にした
短歌づくりのヒント
「初めて会った時」の心に残ったディテールを詠むと良い歌になる
Q.短歌や俳句は定型があるから必ず終わりがくる
小説の終わりはどのように決めている?
終わりは「便宜」便宜的に終わらないといけないから終わるもの
始まりとか中間部分は「表現」 終わりはテクニック
ヒコロヒー著「黙って喋って」
「黙って喋って」は短編小説集だけどいろんな人物が出てくる
取材はしていないが喫茶店で盗み聞きしている
・いちご摘み
青空の動脈として伸びていく梅の枝から私へと春
田中翆香
⇩一語つむ
お茶請けの話が長い川岸にだんだんカリカリ梅の優勢
俵匠見(たわらたくみ)
カーナビがいいな、君の曲がるほうに合わせて考え直すカーナビ
俵匠見
(短歌会は)自分よりうまい人が同世代でめちゃくちゃたくさんいて
悔しい気持ちにもなるんですけど(歌会で)票がいっぱい入ったりすると
うれしいし楽しい
(大学の)研究でも友達と遊ぶのも読んだりするのも(短歌)」なので
言葉に関する事で生活できたら一番楽しいのかなと思います
静脈は青のイメージだけど動脈は赤のイメージで
それが梅の花の色とも合ってて 動脈で戦うと負けそうなので…。(笑)
つんだのは「梅」
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