石鹸玉所詮ドラマは作り物
春かなし打たれて強く生き抜かん
人はみな多面的なり春の草
人生の九割苦労春の月
星朧表二割のお付き合い
■プレバト纏め 2025年4月3日
回転寿司で一句 2時間スペシャル
特別永世名人のお手本 梅沢富美男
亀鳴くや光封じる寿司カバー
(亀鳴く:春の季語 亀の鳴き声が聞こえるかのように静かなこと
空想的な季語 季語がそぐわない)
寿司カバーに針魚(さより)のひかり封じたり
永世名人を目指す昇格試験 中田喜子
白きねたはんなり握り桜どき
(白きねたが何なのかが気になる
花鳥賊(はないか):春の季語桜が咲く頃にとれるイカ)
花鳥賊の白し寿司飯はんなりと
一位 大西流星
祝日の回転寿司や夏近し
(ストレートに詠嘆しただけで描きたい映像が描けている
夏近しは映像を持たない季語 全部を包んでくれる
季語の選び方で成功した)
二位 AYANE
念願の当たりの文字ぞ初桜
添削(回転寿司と分からない 当たりを「」囲む 初桜では野外を想像する)
ビッくらぽん!「当たり」の文字ぞ桜咲く
三位 高島礼子
〆の皿名脇役やわらび餅
添削(回転寿司だと分からない)
回転寿司〆は人気のわらび餅
四位 知花くらら
額(ぬか)寄せて蛤の沁む卒園日
添削(季重なり蛤と卒園 潮汁:魚介類のだしに塩で味付けた汁物)
額寄せて卒園の日の潮汁
五位 稲田美紀
それ取って!くらでもおかんはいなり寿司
添削(全体が散文 詩情に乏しい)
稲荷寿司ばかり回転寿司の母
■新美の巨人たち【北欧生まれの心地よい灯り「PHシリーズ」】
技術者たちは昔から夜を昼に変えてしまいたいという
夢を抱いているが、それは間違いで創造性を欠いている。
私は夜が昼になってしまうのはイヤだ
眩しすぎる 眩しさは敵だ! ヘニングセン
建築家 映画製作 デザイン批評家
多彩な分野で才能を発揮 中でも証明のデザインに最も力を注ぎました
ポール・ヘニングセンは
「彼女(母)がきれいに見えるような照明を作ってあげたかった」
1925年パリ万博で「パリランプ」を発表
1926年フォーラムランプを作製 3枚のシェードで眩しさを排除
対数螺旋(らせん)を用いた
光をコントロールして下に光を形づくる
同時に形づくられたランプ自体も照らす
今日の電球工場はバルブの内側をフロスト加工して
不正確極まりない光線を発する電球ばかりを生産している。
だから電球丸ごと包み込んでやるのだ。ヘニングセン
そして「PH5」が作られた
PHアーティチョーク(1958) 72枚のシェードで光を隠した
憤りから生まれたランプ
照明器具として必要な機能を達成するためにデザインされた結果できた形
人間は爽やかな昼の光から暖かみのある夕暮れの光の移ろいに、
ゆっくりと順応するようにできている。ヘニングセン
俵屋旅館 およそ300年前 江戸中期1704年頃に創業
スティーブ・ジョブズの定宿 錦市場から徒歩8分
PH2/1ステム・フィッティング(2004)
アーネスト・スタディー
場所がものを引き寄せる -俵屋旅館11代目当主 佐藤年-
谷崎潤一郎「陰翳礼讃」(1933)中央公論新社
美というものは 常に生活の実際から発達するもので
暗い部屋に住むことを餘儀なくされた われ〱の先祖は
いつしか陰翳のうちに美を発見し、やがては美の目的に
添うように 陰翳を利用するに至った
Hygge ヒュッゲ デンマーク語で「居心地がいい空間」
「楽しい時間」「幸せを感じること」などを意味する言葉
北欧全般ですけど夜をしっかり受け入れて特に
冬は長い時期がありますので その中でどう灯りを
うまくやっていくか そんなあたりは日本の昔と
かなり似ているやり方だと思いますし グラデーションを
もって闇に消えていくのを好んでいるところがあります 小泉隆
新しいPH5は光源を作るメーカーへ追随ともいえる
これは以前と同じシェードでできている
それぞれ上中下のシェードがあるが追加部分がある
1967年 ポール・ヘニングセン 没72歳
影があるからこそ灯りというものに価値があって
人間がそこでくつろいだり 安らいだりするっていうことに
光というのが大きな影響を与えている実感した 田辺誠一
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