こうのとり雛一羽のみ巣立ちかな
亡くなる子巣立つ子をりてこうのとり
片隅で観音竹の花の咲く
傘まわし道草させる紫陽花よ
水たまり飛び越えながら花朱欒(ざぼん)
■あの本、読みました?【湊かなえ】
大特集「告白」「母性」…最新作はミステリー
湊かなえ 鈴木保奈美 角谷暁子 鈴木裕介P
10代の後半から鈴木保奈美さんが大好きで
好きな女優を聞かれたら「鈴木保奈美」と答えていました
介護といったら女性が主人公となった段階で
これはおかしいんじゃないか
最新作「C線上のアリア」 テーマを介護にした理由
介護=女性はおかしい
「C線上のアリア」の一文 湊かなえ著/朝日新聞出版
「バレてるなら、一つ言っていい?」「何?」
「菊枝さんのおむつ、替えてあげて」邦彦の表情が凍りついた。
邦彦に会ったら言わなければならないと思っていたことだ。
「朝行くと、夕方帰る前に交換したのが、そのままだってわかるから」
少しかぶれもできていた。「男に母親の下の世話はできないよ」
勝手な言い分なのに、不思議と腹は立ってこない。
生理的な感情は仕方ないのかもしれない。「でも…」責任はある。
「菜穂が帰ってくるまで、ショートステイの延長を申し込むよ。
その後はもう、内の問題だから」静かな口調の中に拒絶を感じた。
物語の鍵「ノルウェイの森(上)(下)」
湊かなえを創った本とは?
影響を受けた本
①
「天国にいちばん近い島」森村桂著
②
「放課後」東野圭吾著
憧れのトンガ王国に青年海外協力隊員として赴任
③
「氷点(上)」三浦綾子著
脚本から小説へ
「告白」で本屋大賞を受賞
「告白」第一章以降は…
目次 第一章 聖職者 森口悠子(女性教師)
第二章 殉職者 北原美月(クラス委員長)
第三章 慈愛者 下村直樹(少年B)のはは
第四章 求道者 下村直樹(少年B)
第五章 信奉者 渡辺修哉(少年A)
第六章 伝道者 森口悠子(女性教師)
「告白」の一文 湊かなえ著/双葉文庫
ほとんどの人たちは、他人から称賛されたいという願望を少なからず
持っているのではないでしょうか。しかし、良いことや
立派なことをするのは大変です。では、一番簡単な方法は何か。
悪いことをした人を責めればいいのです。
(中略)
糾弾した誰かに追随することはとても簡単です。
自分の理念など必要なく、自分も、自分も、
と言っていればいいのですから。
その上、良いことをしながら、日頃のストレスも発散させることが
できるのですから、この上ない快感得ることができるのでは
ないでしょうか。そして、一度その快感を覚えると、
一つの裁きが終わっても、新しい快感を得たいがために、
次に糾弾する相手を探すのではないでしょうか。
現代のSNS現象を予言!?
イヤミスの女王
イヤミス:読後に嫌な気持ちになるミステリー作品の事
「母性」を書いたきっかけ
「母性」湊かなえ著/新潮文庫
娘を愛せない母親と母親に愛されたい娘
2人それぞれの視点で母性とは何かを問う物語
「母性」の一文 湊かなえ著/新潮文庫
母性など本来は存在せず、女を家庭に縛り付けるために、
男が勝手に作り出し、神聖化させたまやかしの性質を
表す言葉にすぎないのではないか。
(中略)
母性は人間の性質として、生まれつき備わっているものではなく、
学習により後から形成されていくものなのかもしれない。
なのに、大多数の人たちが、最初から備わっているものと
勘違いしているため、母性がないと他者から指摘された母親は、
学習能力ではなく人格を否定されたような錯覚に陥り、
自分はそんな不完全な人間ではなく、間違いなく母性を
持ち合わせているのだと証明するために、必死になり、
言葉で補おうとする。
初めて連続ドラマの脚本を担当
この時の感想は「ざまあみろ」だったそうです。(笑)
「リバース」湊かなえ著/講談社文庫
平凡なサラリーマン深瀬と付き合うことになった女性のもとに
「深瀬は人殺しだ」という告発文が届くところから始まる物語
この作品は「最後の一文」が決まっていた
2022年 1年間休筆(49歳)
2023年(50歳)「人間標本」出版 第二ステージ始まる
子供のために意識していた事
外れたリミッターで描けたもの
蝶収集家の作品 6人目は自分の息子
2025年(52歳)
「C線上のアリア」を出版 テーマは介護
湊かなえ女史は本当に鈴木保奈美女史に恋焦がれていたようで
最後にも「頑張ってきて良かった」としみじみ告白しておられました。
ここまで純な女性を拝見したことがありません。
最高にCharmingでいらっしゃいました。
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