鶴林寺雨水含みて苔の蒸す
打つ雨や苔煌めけり鶴林寺
夏風邪や間に合いませぬティッシュでは
夏の風雲生む山よ富士の山
今季初ウミガメ卵生み落とす
■夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク「青無花果」
青がポイントになります 一般的に「無花果」というと
秋の季語になります ですがこの「青無花果」がなぜ
夏の季語かと言うと 無花果の実がなるタイミングに
よるものなんです 実は無花果は年に2回収穫の時期が
ありまして秋に実るものと秋に実らずに一度年を超え
冬を超えて次の年の夏になって熟するもの
こっちの夏に年越えてなる方が「青無花果」になるようです
この2つの季語も詠み分けることによって「青無花果」
ちょっと時間を置いた そんな要素を持たせることも
できるのかもしれません 「青」がついたからといって
めちゃくちゃフレッシュというイメージとは ちょっと
違うみたいですね
■舟を編む~私、辞書作ります~①
嘆息(たんそく)
涕泣(ていきゅう)
嗚咽(おえつ)
慟哭(どうこく)
地切り良し
アスコロ やばい
用例採集 大都会(固有名詞 専門用語) 百科項目 国語項目
みぎ【右】の語釈
大渡海 それが仕事です
何て あなたを褒めもしませんが決して責めたりもしません
安心して開いてみてください
こんぺき【紺碧】碧みどりとも読めます
なんて【何て】
朝陽を見ながら泣いた時 あったかい風に吹かれて
先に涙が乾く側のほっぺた それが右です
なんて素敵な右でしょう
素敵な言葉が詰まった作品に心惹かれてしまいました。
次回が楽しみでなりません。
柴田恭兵氏 益々素敵になられていてノックアウトされてしまいました。
■ギュッと!四国 家藤正人の俳句道場
兼題「夏蜜柑」
ギュッと!特選
空爆のニュース夏柑苦き夜 阿波の風
特選のポイント ❝味覚❞と❝形❞が生きる
放送された作品
佳作 夏蜜柑落つ豊かねと北の友 ロード
夏みかんかじるやいなや鬼の顔 山城ガール
頑固親父のごとゴワゴワ酸っぱ夏みかん 松浦初美
秀作 割れば立つ玉一粒や夏蜜柑 和香子(一物仕立て)
佳作 夏蜜柑剥く親指の弱さ知り 平々凡子
更年期めく妻も好き夏蜜柑 吉野川
添削 更年期めく妻も好き夏柑も
秀作 夏蜜柑ママがパンクスだった頃 杏乃みずな
夏蜜柑お供えに買う古木枯れ 渡部じんさん
佳作 食べたきは重曹かけし夏蜜柑 秋月あさひ
秀作 夏みかん甘し砂糖の花咲いて 松井くろ
鶏蒸しへここぞと絞る夏蜜柑 守田散歩
佳作 ライバルを褒める勇気や夏蜜柑 月下檸檬
秀作への道
本日のポイント「会話」から生まれる俳句
佳作 夏蜜柑酸いか甘いか知らんけど 空流峰山
佳作 夏蜜柑くらいでいい夫ぶるな 江口朔太郎
正岡子規にも母親である八重さんとの会話から生まれたという逸話のある一句
毎年よ彼岸の入りに寒いのは 正岡子規
この句には前書きとして「母の詞自ずから句となりて」と付されている。
「寒いなあ」とこぼした正岡子規に応えた八重さんの言葉を書き留めたとか…。
参照:https://www.nhk.or.jp/matsuyama/info/articles/310/009/01/
次回の兼題は「登山(夏の季語)」
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