本質と今向き合わん初時雨
冬の月虚飾を生きる人のをり
手仕事に込めた時間や冬暖(ぬく)し
冬の蚊や羽音元気に耳元を
冬の鹿闘争心は失わず
■日曜美術館 私の愛する印象派
私とGauguin 大岡信(詩人)
ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841-1919)
私とルノワール 池波正太郎
ダンウェルス嬢の肖像
「熱烈!傑作ダンギ
ルノワール」佐藤可士和 高階秀爾 大宮エリー
ルノワールの描く女性は年齢を考えないとフレイルでは…❓
クロード・モネ(1840-1926)
私とモネ 古井由吉(芥川賞作家)
モネ
自然を見つめるまなざし 野見山暁治
夢のモネ
傑作10選 原田マハ
エドガー・ドガ(1834-1917)
私とドガ 桑原甲子雄(きねお)
私とドガ 佐藤忠良
エドゥアール・マネ(1832-1883)
オランピア 草上の昼食(水浴)
マネ
近代市民絵画の旗手 赤瀬川原平
マネは見た都市生活者の秘密 イッセー尾形
フォリー・ベルジェールのバー 自分を売るバーメイド
ポスト印象派
ポール・セザンヌ(1839-1906)
近代絵画の父
セザンヌはなぜ❝水浴画❞を描いたか 吉田秀和
夢のセザンヌ傑作10選 山口晃
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)
ゴッホ 魂の造型 髙山辰雄
ゴッホ
天才の挑戦 なかにし礼
夜のカフェテラス
ポール・ゴーギャン(1848-1903)
かぐわしき大地
私とゴーギャン 大岡信
ブルターニュ
不思議の大地~ゴーギャンたちの飛躍~ 小野正嗣
ポン=タヴァン トレマロ礼拝堂 黄色いキリスト
■日曜美術館
・「伊勢物語 美術が映す王朝の恋とうた」
藤原業平
ちはやぶる神代もきかず立田河からくれなゐに水くゝるとは
(不思議なことが多かった神代にも聞いたことがありません
龍田川の流れを深紅に絞り染めにするなんて)
伊勢物語は業平自身がモデルではと言われている
紫式部の「源氏物語」絵合わせの巻きの中に
絵の優劣を競い合う遊びが行われている
その中で源氏方の女御が出したのが「伊勢物語」の絵巻だった
「源氏物語」が書かれた11世紀初頭には
「伊勢物語」が絵に描かれ貴族の中で好まれていたと言う事がわかります
古今和歌集
行く水に数かくよりもはかなきは思はぬひとを思ふなりけり
(流れゆく水に数を書いても跡も残らずはかないけれど
それよりもっとはかないのは私を思ってくれない人を思ふことなのですね)
伊勢物語 岩瀬又兵衛の屏風
あらたまの年の三年を待ちわびてただ今宵こそ新枕すれ
(三年もの間あなたを待ちわびてちょうど今夜別の方と結婚します)
合貝(伊勢物語)18世紀
・猫の絵画史
エドゥアール・マネ オランピア
マネが裸婦の横に描いた黒猫も官能性を象徴する役割があった
日本の動物の絵には役割は必要なかった
菱田春草「黒猫」中原實「猫の子」
藤田嗣治「五人の裸婦」「猫の教室」
藤田は官能性の象徴として猫を描いている
西洋的な伝統の上に猫を描いている
描き方は西洋の伝統も日本の伝統もわかっている
藤田だからこそ描けた猫