蔑(さげす)まれかつ見下げられいなつるび
北斎の猫に似た虎秋高し
北斎に手を焼く馬琴秋黴雨(ついり)
(応挙)親子愛虎の子渡し照葉(てりは)
秋の晴濡れた腹の毛描く応挙
■真相の館 AIの真相
NAYUTA なゆた 那由他 10の60乗 数の大きさを表す言葉
奥野泰史 京都大学大学院教授
AIによる新薬開発の第一人者 長年人工知能を研究
化合物の組み合わせは無限大
研究を続けるには勇気が必要
AIは無限大レベルの計算を行ってくれる AIは心強い存在
32のAIが同時並行で作業を行う 最も効果が高い
より効果が高い化合物を探す 作業を繰り返して候補を絞り込む
この作業を人間がすると半年から数年かかる AIの場合5~6時間
AIはチャレンジャー 研究費・失敗する可能性を人間は考えるが
AIはひたすら試行錯誤して成功確率が高い解答を出す心強いパートナー
難病に効く薬
特発性肺線維症:肺が硬くなり呼吸が苦しくなる原因不明の病気
画期的な治療薬をAIが発見 現在臨床試験が行われている
AIを使うことでより速く薬の開発が行える AIによる創薬は希望
創薬研究のためのAIは化合物を探すAIだけではない
薬づくりにはいろいろな専門家が必要
生物学の研究者 化学の研究者 医療従事者
それぞれのAI同士による共同研究
薬学のAI 化学のAI 生物学のAI 医療のAI データ分析のAI
監督するAI さらに批判をするAI
コンピューターの中に製薬会社をつくる 夢が目標に変わってきている
西角直樹 三菱総合研究所
AIと電力の関係について調査・研究を行っている
AIに欠かせないものとは?電力!
データセンターという設備がある そこで大量の計算が行われている
データセンターの中には大量の計算を行うGPU
(Graphics Processing Unit 画像処理やAIの計算を高速で行う半導体)
と呼ばれる計算チップを搭載したサーバーが数千台から数万台といった
規模で並べられていて6秒間のショート画像を生成させた場合に
1回あたり115ワット時の電力を使う
これは一般的なスマートフォンをフル充電するということを考えた場合に
充電8回分の電力
6秒間のショート動画を生成するだけで
スマホ8回分の充電の電力を使ってしまう
全世界のデータセンターの電力消費量(推定)
2024年 415TWh 2030年 945TWh(日本の年間消費量に匹敵)
電力の確保が課題
一番手っ取り早く確保できるのはガス火力発電だということで
例えばテキサスに天然ガスのガス田がいっぱいある
そういった所にデータセンターを建ててガス火力の発電所と
結びつけてあげれば一番スピーディーに電力を確保できる
脱炭素のことは十分に配慮しているし グリーンエネルギーを使いたいと
考えてはいるんだけれど スピード感を考えた時に火力発電に
頼らざるを得ない
一方中国では広大な国土を生かした電源開発 クブチ砂漠 内モンゴル自治区
太陽光発電の長城 完成時には全長400km 最大発電容量 100GW
原発100基分
電力の確保が勝ち負けに直結する AIを積極的に使うことと
電力を含めた資源確保の両立 省エネの考えが大事になる
エイリアン Alienとは①宇宙人 地球外生命体 ②異質なもの
AIはエイリアンかもしれない
2020年新型コロナウイルス 感染爆発 多くの命が失われた
AIは画期的な発見をする
新型コロナの治療に関節リウマチの薬が有効だと解答
実際に使われ効果があった 科学者が驚いた
AIならではの発想で人間は思いつけない
AIの❝異質さ❞を垣間見た
AIは人間の発想にはない まったく異なる論理で思考する
歴史学者 ユヴァル・ノア・ハラリ著「NEXUS 情報の人類史」下AI革命
従来は、AIは「Artificial Intelligence(人工知能)」の頭文字だった。
だが、(中略)「Alien Intelligence(人間のものとは異質の知能)」
の頭文字と考える方がいいかもしれない。
AIは進化するにつれ、(中略)「人工」である程度が下がり、
より「エイリアン(人間とは全く異質のもの)」になってきているからだ。
エイリアン・インテリジェンス
人間の理解を超えた論理で世界を動かし始める と警鐘を鳴らしている
もし私たちが扱いを誤れば、
AIは地球上の人間の支配に終止符を打つばかりか、
意識の光そのものを消し去り、
宇宙をまったくの闇の領域に変えてしまいかねない。
AIは恩恵か脅威か
奥野泰史
AIの言いなりになるのかどうか 人間が考えなくなるのが最も警鐘すべき点
「おかしいじゃないか?」疑問を持つことが大事
AIをどう使うかを決めるのは人間
エイリアンなのか 神のような存在なのか
これは人間の倫理観に問われている
私たちの倫理観が試されている
■真相の館 水の真相
月の領域には水が凍った状態で存在している
人間は水を求め水と共に歩んできた
大河のほとりで古代文明 水蒸気を使って(蒸気機関)産業革命を実現
水を操り発展してきた 最も重要な資源 水は極めて万能な存在
橋本淳司 武蔵野大学 客員教授 水ジャーナリスト
水は不思議な性質を持っている 万能な物質
形が決まっていない 温まりにくく冷めにくい いろんなものを溶かす
モノづくりの現場で使われている 水は集まると勢いが強くなる
ウォータージェット:高圧の水を噴射して材料を切断 水に研磨剤を混ぜる
デジタル社会に欠かせない半導体の製造 いろんなものを溶かす
水の力で汚れを取る エネルギーを使えているのも水のお陰
水力発電だけでなく火力・原子力も水を使用
水力発電:水の流れる力でタービンを回すことによりエネルギーを生み出している
火力・原子力発電:水蒸気の膨張する力でタービンを回す
月の水は新しいエネルギー源として期待されている
水から水素を作りエネルギーにする 月の基地で水素を作り火星へ
現在 世界各地で水が戻らない現象が発生
2026年 国連大学が報告書を発表 水破産:使用量に対して足りていない状態
水不足:使用量に対して足りていない状態
水破産:不可逆的な状態・水が戻らない状態
雨水や河川の水よりも多く使っている
貯金:地下水や湿原の水⇨使い果たして回復不可
地下水は一度枯れると簡単には戻らない
その理由は砂礫層(されきそう)⇨水の圧力がなくなり押し潰されてしまう
⇨地盤沈下⇨つぶれた地層は水が浸透しにくい
メキシコシティーは飲料水の3分の2を地下水に依存⇨地下水を大量に使用
⇨町中で地盤沈下が発生⇨何年も前から給水車が水を配っている
水破産のリスクを抱える地域がある国
インド・パキスタン・サウジアラビア・イラン・リビア・南アフリカ
・アメリカ・メキシコ・ブラジル・オーストラリアなどが指摘されている
地下水は目に見えない
水を使える人と使えない人の格差が広がっていく
水資源を守る取り組みが今注目されている
世界最大の半導体メーカー TSMC 2024年 熊本県に進出
理由の一つが地下水でした
熊本県は豊富な地下水をしっかり管理している
30年前から地下水を枯らさない取り組みを続けている
ざる田(ざるだ・ざるでん):水が地下に浸透しやすい水田
水田が減ると雨は浸透しなくなる⇨地下水が減少
冬場の田んぼに水をはることが行われている⇨地下に水を浸透させる
ウォーターポジティブ:自分たちが使った以上に水を増やす
地下水・湿原・森林を保全して使った以上に水を増やす取り組み
SDGsの目標達成には水を育む取り組みが重要
令和8年熊本地震:地下水に土砂が混じり井戸水や水道水が濁る被害が発生
被災された方々が1日も早く日常を取り戻せるよう心よりお祈り申し上げます
水が関係するもう一つの危機 地球温暖化
地球温暖化と水にどのような関係があるのか
南極などの氷がとける 島が水没の危機 温暖化を水が加速させている
江守正多 東京大学教授 地球温暖化の第一人者
地球温暖化の主な要因は二酸化炭素などの温室効果ガス
水蒸気も温室効果ガス 温室効果ガスがないと地球は寒くなる
水を操ってきた人類が地球を脅かす存在になってしまった
水蒸気が人類の存続を危うくしている
水蒸気が増えたことで雨が強くなってしまった 線状降水帯だとか
台風・ハリケーンが発達しやすくなる
2022年パキスタンで豪雨災害が発生 死者約1700人 家屋被害約200万棟
2018年(平成30年)7月豪雨(西日本豪雨)
2019年(令和元年)東日本台風
2026年(令和8年)8月千葉豪雨
世界の平均気温は 産業革命より1.48℃上昇
二酸化炭素を減らすしかない
二酸化炭素を取り除かないと水蒸気の量は減らない
温暖化を止めることは諦めてはいけない
負のサイクルの悪循環
水とどのように向き合っていけばよいのか❓
橋本淳司 武蔵野大学客員教授
水の恩恵だけをもらうことはできない
私たちの体の6~7割は水
自分自身と向き合うことで課題の解決に近づくのではないか
私たちは水に生かされていることの再認識
密接に関わっているからこそ向き合い方が大切