2026年3月16日月曜日

知られざる日本の自然 古の都

春悲し大人は嘘の塊だ

春月夜鵜呑みになんかするものか

蝋燭のほのかな灯り春の宵

八重桜ぼんぼりのごと灯(とも)りをり

遠くを見たり近くを見たり春憂う

 

■ワイルドライフSP 知られざる日本の自然 第1集 古の都

世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし

「古今和歌集」在原業平朝臣

 

私たちも長い長い宇宙の歴史からすれば

何十年か生きて どこかに帰っていくという命

移りゆく それが命の営みだということを日本人は文化として養ってきた

 

自然が豊かだということは いろんな生きものがいること以上に

生きもの同士の関係性が 豊かに支え合い うまくいっているということ

すべての生きものは別個に存在しているのではなく

お互いに支え合いながら 一体となって暮らしている

これを縁起因縁によって存在しているという

 

法然院 第31代 貫主 梶田真章さん

アオバズク ムササビ

 

お寺というのは 僧侶が暮らしながら 生きものとのご縁で私たちは

暮らしている という感覚を養うための場所 いろんな植物を昔の方が

植えたり 鳥が運んできたりして 大事に育ててきた

 

散華(さんげ)

 

身近な花と向き合って 花自体を拝む対象とすることで 

美しいという以上に 浄土の菩薩の仲間として拝んでいく

 

モリアオガエル

 

友達みたいに思っているから できれば救いたい 毎年カエルが

卵を産むことで 一緒に生きているんだなという思いをさせていただく

人だけが生きているんじゃないという感覚を いろんな生きものに

味わわせてもらう ひとつ モリアオガエルと一緒に生きていくうえで

できることはしたい という気持ちでバケツを置いている

全部カエルになったらどうなるんだろうと心配しつつしかしそうはならない

いろんな生きものが食べに来て 適度にカエルになり この庭の

営みが続いていくことを学んでいる もともと仏教は衆生という

言葉を使って 生きとし生けるもの そのひとつとして人間がいる

人間は人間として生きているけれども インドには 輪廻という物語がある

私は生まれる前はカエルだったとかシカだったとか そういう感覚があって

私も今は人として生きているけれども シカだった時があるかもしれない

死んだら何になるか分からない中で 周りの命と向き合ってきた

すべての命 そこには初めましてじゃなくて 深い縁があったんじゃないか

出会うべくして出会ったんじゃないか ありがたいなと感じていける

 

水道がない時代は 飲める水がなければお寺は建たない お寺に湧き水が

湧いているんじゃなくて 湧き水が湧いているから 寺が建った

いろんな生きものの営み この山の状態が この水を長年かけて育んだ

それを私たちが頂戴できていること自体に 法然院に暮らさせて

いただいている ありがたさを 毎日お茶を飲むことだけでも いみじみ

もちろん料理にも使っている 

 

ミカドシリブトガガンボ オオルリ キシノウエトタテグモ クモタケ

 

手入れ自体が 周りの生きものとの ご縁をよい形で育んでいくことに

つながる すべての生きものは支え合って つながっているので 人も

同じ生きものの仲間として向き合いながら 支え合って暮らしていくことが大事

 

タケウチトゲアワフキ(幼虫) 

奈良 ニホンジカ オオセンチコガネ 

 

要法寺 鴨

 

京都大学 西川完途 博士

日本産と比べて どうして交雑個体が増えているのか 成長がいいのかとか

調べられたら理想 (オオサンショウウオ)ある意味京都の顔になりつつある

交雑の問題も複雑で 何が正しいかも難しい ただ 巨大な生きものが

街中の川にたくさんいることは 自然環境がいいことを物語る面もある

オオサンショウウオを保護するのはオオサンショウウオだけじゃだめ

一見 関係なさそうな生きものがたくさんいることが大事

それは 将来の外来種を防ぐことにもなるんじゃないか 

 

貴船神社

 

ゆく河の流れは絶えずして しかも もとの水にあらず

「方丈記」鴨長明

 

ゴイサギ

 

写真家 水中伸浩さん

ずんぐりしたアンバランスなフォルムのインパクト ひと目見てかわいい

魚獲るのが下手な鈍くささ 気の弱さ ダメなところがかわいく思えて

どんどん はまっていった 真骨頂は粘り強さ

撮影よりもも守っているほうがいいかな ひとつのものを見ていると

ほかの物が見えてきたり どんどん鴨川 結構豊かやねって

山の中の大自然じゃなくて 都会の中の大自然 

人と一緒にある自然がおもしろい

 

志明院 住職 田中量真さん

お水を守る 環境を守ることに 特化した ちょっと変わった特殊なお寺

祈りをささげるのは 仏教の信仰上 大切なこと 同じくらい大切なのが

生態系を保全すること それが水の保全につながる 

 

伏見稲荷神社 長岡京市

ホンドギツネ キヌガサダケ

 

放生会

 

生きもののいただいて暮らしている 私自体がひとつの命というか

さまざまな命との重なり合いで今ここにいる 私はその命を全部

重ねて生きている という感覚が大事なんじゃないか 預かれるだけ

預かって また誰かに預かっていただく 私が生きていることは

私の一個の命とは思っていない 

 

奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき

「百人一首」猿丸大夫

 

法然院 森のセンター

雄と雌の出会いのあるいは子育てをする 

 

毎年同じことを繰り返して お寺は維持されている 生きものの

暮らしと重なる部分がある 四季の営みの中で生きてきた

日本人にとって 毎年同じことを繰り返すことは 新しいことを

していかないと という自分とは違う (別の)自分の感覚を

よみがえらせ 安心感を与える 両方の(自分の)バランスを取りながら

現代の日本人は生きていこうとしている 

 

いま一瞬 めでてますけど 目に見えて美しいとか 美しくないじゃなくて

その生きものも私も この地球の歴史の中で 長い長い年月を重ねて

今この状態であることをめでる それをご縁として受け入れる

いろんな以前の生きものの歴史があって 地球の歴史と重なって

お互いが存在してきたことを いま 縁としてありがたく受け止める

 

そして、次の千年へと導きます 

2026年3月15日日曜日

100分de名著 ダビデ・カリ著「だれのせい?」

(トランプ大統領)庶民より低きモラルを持ちて春

初蝶や時空を超えた語らいを

租借しながら保つバランス余寒

一瞬の瞬きを描く上り簗(やな)

通ふ猫世間を見抜くまなざしよ

 

100de名著 絵本スペシャル②

ダビデ・カリ他「だれのせい?」寓話に込められた希望

ヤマザキマリ 伊集院光 阿部みちこ

 

2022年にイタリアで出版(日本語訳は2023)

作ダビデ・カリ 絵レジーナ・ルック-トゥーンペレ

 

絵本の翻訳する難しさ

 

そのむかし、剣をたずさえた クマの兵士がおりました。

とても けだかい兵士での ありました。

「オレさまの砦を こわしたやつを まっぷたつに きってやる!」

犯人捜しを始めるクマ

最初の容疑者は ダムの門番アリクイ

「よし、わかった(中略)

それじゃ、そのバビルサをみつけて まっぷたつに きってやる!」

バビルサ(イノシシ科の動物)

バビルサに矢を放ったキツネ

「でも、おまえのしわざだ。おまえが はなった矢が バビルサにささり、

あわてて とっしんしてきた バビルサに おどろいた

ダムの門番たちが 水門をしめわすれて にげちゃったせいで

水があふれて、オレさまの砦が こわれちゃったんだからな」

「よし、わかった(中略)

それじゃ、トリたちのところへいって、やつらをまっぷたつに きってやる!」

 

「ねずみの嫁入り」

ネズミの夫婦が美しい娘にふさわしい婿を探しに行く昔話   伊集院

 

色彩感覚が子ども扱いしていない 色彩が教えてくれるもの

沢山の色を知ることは沢山の語彙を増やすこと

感性を養う

orgoglioso(オルゴリオーゾ) プライドが高い・高慢ちき

「けだかい」クマの兵士

ヤバいやつだけど悪いやつじゃない 伊集院

「正義の在り方」を問う その正義はすべての生き物・部族に通じるのか?

 

果物を食べつくそうとしたトリたち

「いいや、おまえたちのせいだ。じぶんのくだものを おまえたちに

食べつくされそうになった キツネが矢をはなち、その矢がささって

あわててとっしんしてきたバビルサに おどろいたダムの門番たちが

水門をしめわすれて にげちゃったせいで 水があふれて、

オレさまの砦が こわれちゃったんだからな」

「よし、わかった。そいつをみつけて まっぷたつに きってやる!」

クマの兵士は、ほかのだれでもなく じぶんじしんを

ひとおもいに まっぷたつに するしかないことを しりました。

「きみたちも がまんしてくれるかい?(中略)木はまだ小さいけれど、

そのうち大きくなるからね。それまでは、ぼくのところで くらしてもいいよ」

そして、クマの兵士は たおれてしまった木を 剣でじょうずにきり、

ひとつの家を たてました。

 

自分が元凶だと知った「後」の行動 クマが見せた「償い」

「利他」の償い 償い方 「見切れ」が意図するものは?

人間として忘れてはいけない 精神性を見切れで描く

「俺は絶対権力、お前たちは俺色に染まれ」

というふうには最初からしていない 

地球で生きるという事は多種多様な動物たちと同じように

あらゆるものが一緒に共生していかないといけない

 

そして裏表紙に書かれている言葉…。

すべては思っていたとおり、とはいきません

原文 Non tutto e come sembra

(全てが見た目通りというわけではありません)

「めでたしめでたし」で終わらない?

 

この世の中は予定調和ではいかない

それを覚悟しながらみんな仲良く幸せに生きていくためにはどうしたらいいか

 

この一行はないほうがわかりやすい 伊集院

実は「よくできています」だけに頼るのはよくない 伊集院

 

「疑う」=好奇心・探求心の種類

色自体が何色か分からない それらを良き疑問として良き疑念として

自分たちの中で育みながら成長していく それが我々人類を含む

社会の洞察力に繋がっていくんじゃないかなって思う ヤマザキマリ 

2026年3月14日土曜日

USJのワクワク風景で一句

白梅の色香漂ふ武相荘

びっしりと花集まりて寒桜

寒桜誘う陽気咲きにけり

不安に生きるか理想に死ぬか東風(こち)

小さき節約大きな浪費雪崩

 

■プレバト纏め 2026年3月12

俳句チャンピオン決定戦 USJ

USJのワクワク風景で一句 

 

1位 ふくらP

チュロ2本春天を裂くプテラノドン

(チュロ2本が長閑な明るい 春の空を裂くものは非日常に飛び込んでくる

 楽しさと美味しさと驚きが一句の中に全部入っている 本当にお見事と夏井先生)

 

2位 梅沢富美男

ポップコーンカートに春の弾けたる

(子どもとか笑い声とか書いていないのに映像が浮かび上がってくる)

 

3位 千原ジュニア

風光る着ぐるみ帽の重なる影

添削(風光るの季語がみずみずしい 取り合わせが着ぐるみ帽 

USJと書かなくても場所が想像できる「重なる」を映像としてどう考えるか

動きがあるものとして「耳」を入れると風光るは活きてくる)

風光る着ぐるみ帽の耳の

 

4位 村上健志

三月のコンフェッティ噴くUSJ

添削(コンフェッティ:紙吹雪のこと 331日に開業25周年を迎える

   全体像に着地したのが惜しかった)

ひかりき上ぐ三月のコンフェッティ

 

5位 森迫永依

キャノピーを跳ねるカチューシャ春夕焼

添削

カチューシャ跳ね春夕焼キャノピー

 

6位 的場浩司

石の葉を跨(また)ぎ陽炎(かげろう)ジュラの街

添削(陽炎:春の季語 書こうとしている世界が良い 

現実でありながら非現実を体験

   ジュラ紀と書いた方が良い ジュラ紀の陽炎へ向かって歩き出している

   私的にはこの作品が一番好き 最高!)

の化石跨ぎジュラ紀の陽炎

 

7位 蓮見翔

春炬燵なぞるユニバの全体図

添削(時間と空間をずらそうという発想 1つの手柄 普通の文章みたいな書き方

    マップ見る:携帯で見てる 前の夜のワクワク感が上がる)

マップ見るユニバ前夜の春炬燵

 

・清水チャレンジ

首長し何とかサウルス春の夕 

2026年3月13日金曜日

チャールズ・チャップリンの名言 30選

竹筒の寒芍薬や俯かん

目的のない散歩は嫌い犬の春

帰る鶴どんぐり百個貪らん

ものの芽や土盛り上げて風の舞う

木の芽晴眩しき陽射し大欠伸(あくび)

 

■チャールズ・チャップリンの名言 30選

(1) 私の苦痛が、誰かが笑うきっかけになるかもしれない。

しかし、私の笑いが、誰かの苦痛のきっかけに

なることだけは絶対にあってはならない。

 

(2) 人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇である。

 

(3) 行動を伴わない想像力は、何の意味も持たない。

 

(4) 私は雨の中を歩くのが好きなんだ。

そうすれば、誰にも泣いているところを見られなくて済む。

 

(5) 無駄な一日。それは笑いのない日である。

 

(6) 人生は恐れなければ、とても素晴らしいものなんだよ。

人生に必要なもの。それは勇気と想像力、そして少しのお金だ。

 

(7) 死と同じように避けられないものがある。それは生きることだ。

 

(8) 私は祖国を愛しています。

でも、祖国に愛せと言われたら私は遠慮なく、祖国から出ていきます。

 

(9) 私達は生き方を見失ってしまったのだ。欲が人の魂を毒し、

憎しみと共に世界を閉鎖し不幸、惨劇へと私たちを行進させた。

私達はスピードを開発したが、それによって自分自身を孤立させた。

ゆとりを与えてくれる機械により貧困を作り上げた。

知識は私たちを皮肉にし知恵は私たちを冷たく薄情にした。

機械よりも私達には人類愛が必要なのだ。

賢さよりも優しさや思いやりが必要なのだ。

そういう感情なしには世の中は暴力で満ち、全てが失われてしまう。

 

(10) 自分自身を馬鹿にするのは勇気がいるんだ。

 

(11) 人生は素晴らしい。 恐れの気持ちさえ持たなければ

何よりも大切なのは勇気だ。創造力だ。

 

(12) 本当の性格は、酔っ払っているときに現れる。

 

(13) 偉大な俳優になるために必要なのは演技をする自分を愛すること。

 

(14) 意味を考えていたら始まらないよ。人生ってのは欲望さ。

意味なんてどうでもいいじゃないか。

 

(15) あなたが本当に笑うためには、あなたの痛みを取って、

それで遊べるようにならなければなりません。

 

(16) 下を向いていたら、虹を見つけることは出来ないよ。

 

(17) 一人を殺せば殺人者だが、百万人を殺せば英雄だ。

殺人は数によって神聖化させられる。

 

(18) 失敗は重要じゃない。自分自身を笑いものにするのは勇気のいることだ。

 

(19) 忘れないで、いつも身をかがめていたら、何も拾いあげられないんだよ。

 

(20) 私たちは皆、互いに助け合いたいと思っている。

人間とはそういうものだ。相手の不幸ではなく、

お互いの幸福によって生きたいのだ。

 

(21) 浮浪者、紳士、詩人、夢想家、孤独な人、

皆いつでもロマンスと冒険にあこがれてるんだ。

 

(22) 私は神とは仲が良い。私が対立しているのは人間だ。

 

(23) 私が想像できる最も悲しい事は贅沢に慣れてしまうことだ。

 

(24) 何のために意味なんか求めるんだ?人生は願望だ、意味じゃない。

 

(25) 説明しなければ理解できないような美に対して、私はあまり寛容でない。

もし創作者以外の誰かによって、その美について補足説明が必要ならば、

私はそれが果たして目的を達成したと言えるのだろうかと疑う。

 

(26) 私は庶民の味方だ。そういう人間なんだ。

 

(27) 言葉はとるに足らないものだ。一番大きくても「象」としか言えない。

 

(28) 私はもうアメリカに用はない。

もしイエスが大統領であっても私はあそこには戻らない。

 

(29) 人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ。

 

(30) 完全な愛は一人の人間が表現できる範囲を超えている。

 

参照:https://live-the-way.com/great-man/history/charles-chaplin/#google_vignette

2026年3月12日木曜日

村雨さんと日本庭園たしなみ巡り 無鄰菴

吾の世界観守り失う春の星

友失ひて吾も見失ひ石鹸玉

春の雨ジャブ繰り出して交わらん

経験のもたらす価値や風光る

春の夢不完全なる世界像

 

■村雨さんと日本庭園たしなみ巡り 無鄰菴(むりんあん)

村雨辰剛

足立美術館日本庭園 岡山後楽園 兼六園 龍安寺石庭

❝和の美❞は日本庭園に詰め込まれている

❝無作為の作為❞自然の姿に見える

庭師が計算で作り上げている 計算された庭師の技

❝京都の文化ゾーン❞岡崎エリア

南禅寺 枯山水 方丈庭園 小方丈庭園

❝日本有数の豪邸街❞ 

南禅寺界隈別荘群

明治新政府が民間に払い下げた南禅寺の敷地 政財界の要人たちが別荘を建てた

(たい)龍山荘 菊水 真々(しんしん)

 

無鄰菴 施主は元内閣総理大臣 山縣有朋の別荘 

南禅寺参道 

❝近代日本庭園の傑作❞

 

植彌(うえや)加藤造園 加藤友規

南禅寺 六道庭 作庭

南禅寺 小方丈庭園 作庭

平城京左京三条二坊宮跡庭園

ホテル椿山荘東京

 

日本庭園のビギナーにもオススメ

たしなみポイント 目線を誘導し最高の景色を披露

         視点場 施主が見せたい景色のビューポイント

飛び石がわざと高低差があってちょっと歩きにくい

視線が足元に誘導

池泉(ちせん)回遊式庭園

日本庭園は施主の思いが込められている

施主 山縣有朋の思い 129年前に出来上がった 東山を取り込んでいる

庭園の景色に外の景色を取り込む技法 借景

 

此庭園の主山というのは喃 此前に青く聳える東山である…山縣有朋

 

作庭家 七代目 小川治兵衛(じへい)

對龍(たいりゅう)山荘❝植治の庭❞国指定の文化財となっている

平安神宮 旧古河庭園

 

山縣有朋は40歳の時に椿山荘を作った

施主 山縣有朋の思いを小川治兵衛が具現化した

新しい作庭感を得て作庭

外縁の木々

 

たしなみポイント 育ちすぎると内芽が育たない

         高い木々が東山を遮っていた

         外縁の樹木を低くおさえて山へつなぐ

         数年かけて木を低く育てる

         U字型の外縁の木々 東山に続くダイナミックな奥行き

 

無作為の作為 自然のままの姿 作為のあとを見せない

無鄰菴と言えば水の流れが最大の特徴

 

たしなみポイント 山縣さんは池はあまり好きじゃない 躍動的な流れが好き

         浅い水の流れ 躍動感やキラメキを演出

 

琵琶湖疎水から引いている

個人の庭として琵琶湖疎水を初めて取り入れた

 

明治時代 京都に近代産業化の計画 びわ湖疎水 開通工事開始

5年後明治23年びわ湖疎水開通 

蹴上インクライン 

 

たしなみポイント 飛泉障り(ひせんさわり) 飛泉とは滝のこと

         滝を少し隠すことで奥行きを出す手法

         ちゃんとこっちに出るように北側に伸びるように

         日を遮る高い木があると北に枝を伸ばす

         周りの環境で光を遮断して木が北に延びるようにする

 

無鄰菴の中で一番大きな石 山縣さんの一番の自慢の石

豊臣秀吉が城を作る時、持っていきたかったのに持って行けなかった石

「わしは牛24頭で弾いて持って来た」自慢していた

 

松は古葉を全て毟り取ってある 129年間毎年庭師が手入れしてきた

年月の積み重ねの深み

切り方に失敗すると二度と形が戻らない 松の手入れはご褒美(村雨)

 

庭は現状維持していくものではない 「育てる」ことが庭師の神髄

日本庭園の神髄 無鄰菴の苔は植えたものではなく自生したもの

沢飛び 対岸に渡るための飛び石 あえて水面ギリギリの高さに

 

山縣有朋

瀑布(ばくふ)も此主山から出てきたものとする さすれば石の配置

樹木の栽(うえ)方 皆これから割り出して来なければならんじゃないか喃

 

春は日が昇る朝 夏は月夜 秋は夕方 冬は雪景色

中に一きは目だちてあはれふかきは雨のけしきなり

 

無鄰菴担当職人 庭師歴21年 出口健太

杉苔の間に侵入しようとするハイゴケ

芝生に入り込んできた苔の除去をお手伝い

築山 苔を取り除くと春に芝生が成長しやすい

山縣さんは全面芝生 苔が自生 私は断じて芝生が好きと言っていた

苔もいいやん 本人も自生舌苔を受け入れた

庭を育んでいく思い 

 

庭は生きている 完成したものではない 「育む」という事が大事

2026年3月11日水曜日

あの本、読みました? 金原ひとみ

丁寧に老い受け入れて春うらら

知性ある体・筋肉春の空

風光る体感じて冴える勘

春光やいくつでも増す可動域

春の夜や心の声に耳澄ませ

 

■あの本、読みました?金原ひとみ大特集!

朝井リョウ&村田沙耶香が語った魅力&素顔

金原ひとみ 朝井リョウ 村田沙耶香 鈴木保奈美 山本倖千恵 林祐輔P

 

朝井リョウ

金原さんの魅力は文体、1行読んだだけで「金原ひとみ印」頭の中の流れた

速度そのままで書いている ドライブ感が唯一無二

村田沙耶香

言葉が音楽性がある 本当に凄いな 

 

直木賞朝井リョウ 芥川賞村田沙耶香が作品性を絶賛

朝井と村田が特に気に入っている作品は

「アンソーシャル ディスタンス」金原ひとみ著/新潮文庫

 

金原ひとみ

人は小説から自分に何が起こっているのか 消化したがる生き物

だからこそずっと書き続けている

 

村田沙耶香

「アンソーシャル ディスタンス」のインパクトが強い

その中の「ストロングゼロ」

朝井リョウ

最後の終わり方も含めてかっこよ~

 

金原

コロナ禍のの問題が大きくなったら世界も変わるし人間も変わって

本なんか読めなくなっちゃうかもしれない 

その過渡期を絶対に書き逃したくない

 

綿矢りさ(当時19) 金原ひとみ(当時20)

2004年芥川賞受賞

あれから20年現在はどんな心境に?

いま自分を支配しているものについて書かないとこの支配から逃れられない

 

「デクリネゾン」金原ひとみ著/集英社文庫

仕事、家庭、恋愛のすべてが欲しい女たちを描いた長編小説

 

YABUNONAKA-ヤブノナカ」20254月出版 金原ひとみ著/文藝春秋

出版界のハラスメントを描いた作品

出版界を舞台にした理由

複数の登場人物の視点で描かれている

小説家・長岡友梨奈と恋人・一哉の会話

 

YABUNONAKA-ヤブノナカ」の一文 金原ひとみ著/文藝春秋

「え、マッチョって、本当にそんなマッチョな感じなの?」

「まあさすがにゴリマッチョって感じじゃないけど。

夫婦別姓とか、現代の働く女性が担わされている責任の重さ問題語って、

時代摑んでますよ感出そうとして自らの愚かさを露呈して自爆って感じ。

味噌汁の出汁なんてとる必要ないんだみたいなこと言って、専業主婦

侍らせた家事一切できないゆとりオヤジがなんかみつをみたいなこと

言い始めたよって馬鹿にされてた」

「みつを?」「だしの素使ってもいいじゃない、人間だもの。的な」

一哉は箸を止めて声をあらげて笑った。私は豚バラをタレにつけ、

やっぱ黒酢にごま油が一番美味しいな、食べてみこれ、と小皿を差し出す。

「まあ彼の場合ルサンチマンも悪意もないナチュラルボーンな愚かさ、

って感じだけど。でも現代日本の抱える病は無自覚な愚かさが

招いてきたからとも言えるから、十年くらい前までには許容されてたかも

しれないけど、これからは淘汰されていくだろうね」

 

みつをは相田みつを 

ルサンチマンは「恨み・妬み・憎悪」など感情を内面に抱く状態を指す哲学用語

 

喋りが止まらない長岡友梨奈

芥川龍之介の「藪の中」は意識したのか?

小説家・長岡友梨奈の娘・伽耶が資本主義に対して疑問を述べている

 

YABUNONAKA-ヤブノナカ」の一文 金原ひとみ著/文藝春秋

二十から六十歳くらいまでの ほとんどの人類が平日の起きている

時間の半分以上を労働に費やさなければ社会が回らないような状況に、

本当にこの世は陥っているんだろうか。

だとしたら、設計ミスがすぎないだろうか。エッセンシャルワーカーは

給与以外も超好待遇、働きたい人は趣味で働いて大金を稼ぎ、

働きたくない人はベーシックインカムで衣食住エンタメに過不足内

生活、出産した人は養育費教育費無償、もうこの世界いいやと

なった人は安楽死、そんなもんでバランスは取れないものだろうか。

労働ホリックな人たちは「いやこの仕事がなければ云々かんぬん!」

と憤るだろうけど、私はイケる気がする。

 

フランス移住が転機に?

絶望を全てぶつけた

プロットの立て方は?

 

「デクリネゾン」の一文 金原ひとみ著/集英社文庫

老害予備軍の中肉中背中年男性編集者を面白おかしく

露悪的に描いた短編すら発表したけれど、

 

20257月出版

「マザーアウトロウ」

作品を描いたキッカケ

名前は呪いでもある

破天荒な義母を描いた作品

 

「マザーアウトロウ」の一文 金原ひとみ著/U-NEXT

だってもし波那が子供を産んだとしても、その子と私が

フィーリンググッドかどうかは分からないじゃない。

波那とその子供もそうよ。そもそも子供を作るとか作らないとか、

そういうの傲慢だと思うわよ。第一に身体は機械じゃないから、

作ろうと思って作れるもんでもない。さっきの合理性の話じゃないけど、

個人的には人間のそういう不確実なところこそ、尊ぶべきだと思うわ。

それに子供って一言に言ったって色々あるでしょ。

育てやすいにくい、合う合わない、男か女かも分からないし。

子供作ろうかどうしようかって 悩んでも、実際に生まれてくるものは、

自分の想定してる子供でないってこともあり得るわけよ。なんか子供って

ふわふわ、かわいい、ギャン泣きする?子育て大変かも、

くらいのイメージでしょ?でも出てきてみたら妖怪かもしれない、

エイリアンかもしれない、ゾンビかもしれない。

 

出産が転機に

その二人にしか作れない関係性を築いていくのが母娘のベターな関係

結果論としての母子関係があっても良いのではないか

 

高校3年生の長女に6年間お弁当作ったんですけど、

この間が最後のお弁当だったんです。

最後だしとメッセージカードつけておいたら、

お昼に78人の女の子たちが机を囲んで

「ママ、6年間お弁当ありがとう」って

一斉に言っている動画が返ってきました。

カードに動画で、しかもみんなで一気に返すっていうのも

面白かったし、今の時代でも誰もお父さんは作ってないのかな、

などといろんな思いが一瞬にしてわき上がりました。

「朝日新聞デジタル202618日付」

 

202410月 出版

「ナチュラルボーンチキン」

作品を描いたキッカケ ちきってる(ちきんやろう)

ルーティーン生活を送る45歳の浜野とパリピ気質な20代平木の会話

 

「ナチュラルボーンチキン」の一文 金原ひとみ著/河出書房新社

「楽しいことがない、楽しいことを求めようとしない人って、面白いですね。

それって、幸せじゃない、幸せを求めないってこととは違うんですか?」

「そうですね。幸せじゃないってことでは、ないです。もちろんそれは、

幸せである、ということとも違うんでしょうけどね。

そもそも皆多かれ少なかれ、三十代後半くらいになってくると

楽しいことがちょっと重くなってくるんだと思いますよ。

霜降り牛みたいに、少々過剰すぎますねって感じで。心が動かない

平穏な状態を求めている人は少なくないはずです」

「心が動かない、揺らがない、のがいいんですか?

それってなんか、ゾンビ的な、ってことですか?」

「例えばクラブで馬鹿騒ぎとかしたら、翌日の疲労とか、二日酔いも

すごいだろうし、そもそも馬鹿騒ぎしてる間もどこかで

俯瞰しちゃってるだろうし、まあそもそも馬鹿騒ぎが自分にできるのか

不明だし、周りからしたって、クラブで四十女が踊り狂っていたら、

ちょっと怖いですよね?」

(中略)

「あ、すみませんなんか。私そういうの、私の祖父母世代とかで

終わったのかと思ってました」

「え、そういうのって、どういうのですか?」

「年齢とか、人にどう見えるのかとか気にして、

小さいところに収まる感じです」

 

202036歳 コロナ禍 大きな転換点だった

大きな過渡期を書き逃したくなかった 

ので急遽書きだした「アンソーシャル ディスタンス」

スピード感・ライブ感が満載の作品