2026年5月14日木曜日

村雨さんと日本庭園たしなみ巡り 清澄(きよすみ)庭園

朝焼けか?夕焼けなのか?夏の原

明易視点の多き俯瞰かな

夏日和あなたの中で変えられて

雲の峰見ているものの異なりが

瞬間を切り取る力風薫る

 

■村雨さんと日本庭園たしなみ巡り 清澄(きよすみ)庭園

村雨辰剛 清澄庭園サービスセンター技能主任 園丁 角田彰

豊かな自然 都民のオアシス

生みの親は三菱財閥 創始者 岩崎彌太郎

石好き 名石奇石の数々 石洗いの作業を村雨さんがお手伝い

 

角田

元々この場所には江戸時代に大名屋敷や庭園のもととなる景色が残っていた

水運をいかして庭を造ろうと思った

 

海運業で巨万の富を得た彌太郎は庭を見るのが唯一の趣味

43歳の時 庭園造りに着手 

現在あるのは岩崎家が造った庭園の半分の大きさ

 

角田

ここは最初1880年に「深川親睦園」という名前で一旦開園

1923年に起きた関東大震災で庭園全体が大きな被害を受けまして

周りに住んでいた人々の避難所として開放された

一万人以上の命を救った その経験から 3代目当主 岩崎久彌は

東側半分を東京市へ寄付 1932年「清澄庭園」として開園

残りの西側 半分は後に東京都が取得し現在は「清澄公園」になっている

 

角田

石橋 これは仙台石といいまして 別名 稲井石 宮城県の石巻で採れる石

仙台石 堆積岩の一種 風化に強い

 

❝石の博物館❞と呼ばれている

 

角田

元々岩崎さんは海運業をやっていたこともあって 自分の船で

隅田川を上がってきて 永代橋の辺りで小舟に積み替えて運んできた

 

それなりの手段と財力がないとできない事

 

高知県安芸市 岩崎彌太郎の生家にも石組で日本列島を作っていた

 

たしなみポイント

景石=庭園内の主要な場所に用いる観賞用の石

 

相州加治屋石(神奈川県) 湯河原火山の溶岩が噴出した時にできた凝灰岩

 

秋になると紅葉が散っていい感じになります 角田

 

大泉水 築山は富士山を見立ててある 清澄庭園のシンボル

岩崎彌太郎は完成を見ることなく50歳で死去

その後 彌太郎の弟で2代目当主 彌之助が造園工事を引受け

現在の回遊式庭園を造り上げました

さらに洋館と日本館を増築 洋館はイギリス人建築家ジョサイヤ・コンドルが

最初に手掛けた民間の邸宅建築としても知られている

残念ながら 関東大震災で2棟とも倒壊

 

涼亭は3代目の久彌さんが英国のキッチナー元帥をもてなすために

建てられたと言われています 角田

1909年に建築 清澄庭園の絶景スポット

 

紀州の青石 高さ3m この石を含めて滝石組になっています 角田

 

紀州青石(結晶片岩)石英質の白い筋模様が特徴

 

たしなみポイント

石だけで水の流れを表現

 

築山は 富士山の黒ボク石が使われている

黒ボク石 富士山で採れた溶岩石

 

たしなみポイント

築山の躑躅や皐月はたなびく雲をイメージしている 角田

植栽でたなびく雲を表現

 

磯渡り

通常 庭園とかで飛び石を打つ時に沢を渡るで沢渡とかがある

大泉水のことを人によっては海と言われることがある

海の上を渡るので「磯渡り」 角田

 

平らな巨石 船着石(ふなつきいし)

石を割った痕 矢痕といいます 楔(くさび)の痕

造園の技術では本当は見せない わざと見せている 角田

 

大磯渡り 岩崎彌太郎が特に力を入れて設計にも関わった

 

たしなみポイント

当時一番新しいと言われていたセメントをかなり使っている

そのお陰で地震があった時も崩れなかった 角田

飛び石を固定するため 底部にセメントを使用

造られた当時の姿が今も残る 昔は見えた 今は水位が上がって見えにくい

 

角田さんお気に入りの一石 伊予青石(結晶片岩)

雨に濡れた時模様がはっきり出てくる 角田

庭石は濡れると色調が浮かび上がりますよね 村雨

土がのって模様が見え辛くなっているのでたまに水で擦(こす)って洗います 角田

大磯渡りの石洗い 池の水を使う理由は? 村雨

水道水より池の水を使った方がきれいに見える

高圧洗浄機では綺麗になりすぎちゃう 苔まで取れてしまう

村雨さんが伊予青石(結晶片岩)をいよいよ洗う 目にそって洗うと良い

岩崎さんがほれ込んだ石を持ってきていると思うので

その石をまた次にきれいな状態でつなげていきたい 角田

 

これからも石と向き合ってその良さを周りにも伝えていきたい 村雨

2026年5月13日水曜日

渡辺銀次&アグネス・チャン&憲法&太白&「ボートレース」

草茂る苦手失敗繰り出さん

夏浅し真面目からでた滑稽よ

夏来る超真剣に「でたらめ」る

生き方に顕在化せり夏の宵

今朝の夏無用の用に助けられ

 

■渡辺銀次氏 曰く

「豊かさとは持っている物の多さではない。

 無駄に使った時間の多さです」

「たとえ無駄なことでも自分が楽しければとことん楽しむ。

 それが、大人というものなのです」

「オトナは最高」

「無駄を楽しめる自由や寛容を持ち続ける大人でありたい」

 

■テレビ寺子屋 より 

アグネス・チャン女史心に響いた人生の言葉

 

「迷ったときは、一番難しい道を選びなさい」

「子どもに愛情をかけると掛け算で返ってくる」

「人間の最大の力は愛すること」

 

https://www.sut-tv.com/program/terakoya/backnumber/single/index.php?id=37

 

久し振りに拝見したアグネス・チャン女史は光り輝いておられました。

 

■【速報】憲法は時代に合わせて更新すべきだと首相

https://www.47news.jp/14245327.html?utm_source=twitter

 

弁護士福山和人@kaz_fukuyama 54

違います。

 

生存権も

男女平等も

労働基本権も

国民主権も

地方自治も

平和主義も

憲法に追いついてない政治の方こそ憲法に合わせて更新すべきです。

 

■太白 AIによる概要

太白(タイハク)は、4月中旬に大輪の純白な

一重咲き花を咲かせるサトザクラの品種です。

直径5cmに達する花の大きさと、若葉の銅色とのコントラストが美しく、

かつて日本で絶滅したとされ英国から

里帰りした歴史を持つ、見応えのある桜です。

太白の主な特徴と詳細

花の特徴: 純白の一重咲きで、桜の中では最大級の大輪(約5cm)。

開花時期: 4月中旬(ソメイヨシノよりも少し遅い)

葉の様子: 開花と同時に茶褐色の若葉が展開し、白花との対比が美しい。

樹形: 盃状の樹形に育つ高木。

来歴: イギリスの桜研究家イングラムが自庭の桜を日本で再発見し、

1930年頃に日本へ逆輸入・命名された。

白色の大きな花が満開になる様子は非常に見応えがあるため、

記念植樹や名所などで愛されている品種です。

 

■夏井いつきのおウチde俳句

一分季語ウンチク「ボートレース」

 

「ボートレース」と現代で言うと いわゆる競艇を

思い浮かべる方がいらっしゃるかもしれませんが

それとはまた別の季語になっています

比較的歴史の浅い季語になっていて 

日本で行われるようになったのは

明治時代以降からになっているようです

この「ボートレース」も地域によってやる時期が

大きく違ってはいるようです

歳時記によると3月~11月にかけて

全国各地で行われていると書いているのですけれど

メインとしては春の季語に据えられているようです

僕の個人的な体験として 高校生時代にボート部に所属していたので

春先にこの「ボートレース」をしたという記憶が蘇ってきました

有名な所では隅田川の「ボートレース」なんかもあるそうです 

2026年5月12日火曜日

あの本、読みました?夏川草介と洞本昌哉

人知を超えた破壊奇獣や夏の空

死と生が混然となる薄暑かな

今もなお問いかけ続く夏きざす

母の日や数多の虐め今更に

誕生日消えぬ思いよ母の日よ

 

■あの本、読みました?

京都が舞台の小説なぜ多い?~京都本特集 夏川草介インタビュー

テーマ「旅と本」第二弾

洞本昌哉 鈴木保奈美 山本倖千恵

 

京都にまつわる小説

京都本大賞:過去1年間に発刊された京都府を舞台にした小説の中から

地元の人々に最も読んでほしい作品が選ばれる文学賞

 

2025年「第13回京都本大賞」

「六月のぶりぶりぎっちょう」万城目学著/文藝春秋

 

「ふたば書房」代表 「京都本大賞」実行委員長 洞本昌哉

毎年発刊される京都本は約100

 

「ぼくは明日、昨日の君とデートする」の一文 七月隆文著/宝島社文庫

ローソンを横切り、駅に向かって三条大橋を渡る。

橋の下を流れる鴨川沿いに、カップルたちが並んで座っている。

今日は休日で暖かいから、とても多い。

僕はこれから福寿さんとデートすることを意識し、また緊張した。

京阪の三条駅の階段を下り、待ち合わせ場所に指定した

「クネクネした三本柱」へと向かう。

 

「京都寺町三条のホームズ」の一文 望月麻衣著/二葉文庫

京都寺町三条の賑やかなアーケードを歩いていると、

軒を連ねる商店の中に、それは小さな骨董品店があった。

看板には「蔵」という一文字。これが店名らしい。

(中略)

お店の前でこそこそと中を窺っていると、通り過ぎる人たちが

チラチラとこちらを見ていることに気が付いた。

 

「ライト商會 三条店」(骨董品店「蔵」モデル)

1987年に骨董品店として開業し その後喫茶店としても営業

2018年に小説がアニメ化されるとファンが訪れる聖地として話題に

 

「京都寺町三条のホームズ」の一文 望月麻衣著/二葉文庫

決して高くない天井には小ぶりのシャンデリア。壁には大きな柱時計。

店の奥のたくさんの棚の上に並ぶ骨董品に雑貨。

入り口から見たら小さな店だったけど、随分と奥まっているようだ。

(中略)

そのままなんとなく店の奥へと足を向けた。

「…わぁ」と思わず声が漏れる。ズラリと立ち並んだ棚に、

それは綺麗に並べられた壷や茶椀。(中略)たくさんの品物が

置いてあるものの雑然とした感じはなく、それは綺麗に並べられている。

とても大切に扱われている、そんな感じがした。

 

京都は歴史のミルフィーユ

小説家・クリエーターとしてはパズルの合わせ方が面白いんだと思う

 

2024年「第12回京都本大賞」受賞 夏川草介 インタビュー

「スピノザの診察室」終末医療をテーマにした感動作

 

なぜ京都を舞台に書いたのか?

私が生まれ育ったのは大阪 大阪の高槻 京都が一番近い遊びに行く街

書こうとしたテーマと京都の風景がマッチ 「人の生と死」

「大きな時の流れの中でどう生きるか」京都は凄く後押ししてくれた

風景から丁寧に作り込む夏川作品

スピノザ:17世紀オランダの近世合理主義の哲学者

 

世界遺産 下鴨神社の敷地内にある糺(ただす)の森 参道が凄く明るい

こんなに明るい神社があるのか

 

「スピノザの診察室」の一文 夏川草介著/水鈴社刊

「ここにくると、色々と忘れかけていたことに気づくことができる」

「忘れかけていたこと?」「人間は本当に小さな存在だってことだよ」

(中略)「人間はとても無力な生き物で、大きな世界の流れは

最初から決まっていて、人間の意思では何も変えられないと言った

思想家もいたんだ」(中略)龍之介がふと気づいたように顔を上げた。

「それがスピノザですか?」哲郎は微笑を浮かべたまま、白砂の上に

歩を進めていく。「こんな希望のない宿命論みたいなものを提示しながら、

スピノザの面白い所は、人間の努力というものを肯定した点にある。

すべてが決まっているなら、努力なんて意味がないはずなのに、

彼は言うんだ。“だからこそ”努力が必要だと」(中略)そこから先は

参道が左右に広がり、木々が両脇に遠のいて燦燦たる日差しが

降り注いでいる。輝く白砂の向こうに見えるのは、朱の鮮やかな楼門だ。

 

夏川草介の思いが詰まった描写

1番好きなのは日本酒 甘いものも凄く好き いつか和菓子屋の

美味しさを小説の中で書いてみたい 

主人公・哲郎は大の和菓子好き 

「長五郎餅本舗」(主人公・哲郎の大好物)

お餅のお菓子の中では1番好き 

書けば書くほどもっと食べさせてあげたくなる 主人公に食べてもらいたい

長五郎餅に出逢った時の感動

 

「スピノザの診察室」の一文 夏川草介著/水鈴社刊

ピンポン球程のその餅菓子は、北野天満宮の名物のひとつで、

雪のように白い餅皮と甘みを控えた漉し餡が絶品である。

厳選された自然素材を使用し、ふわりと溶けていくような食感の餅皮と、

雑味のない透き通った甘みの餡の組み合わせが希有な逸品だ。

哲郎の大好物なのである。

 

美しく生きる生き方を物語として提示していけば

とてもいい街がたくさんある 書きたい場所はたくさんある

 

「スピノザの診察室」の続編で

2026年「本屋大賞」4位「エピクロスの処方箋」

 

「エピクロスの処方箋」夏川草介著/水鈴社刊

思想する医師・雄町哲郎は今日も京都の街をゆく。

大人気哲学エンタメシリーズ待望の第二弾

より京都の風景をしっかり書こう

続編でも気を配った京都の風景描写

エピクロス:快楽主義を提唱した古代ギリシャの哲学者

浄土宗総本山 知恩院 

 

「エピクロスの処方箋」の一文 夏川草介著/水鈴社刊

豪壮な三門をくぐった先にある急勾配の石段が男坂で

ひとつひとつの石段が大きく、手すりもない。

(中略)存外に年配者の多くもこの坂を選ぶのは、

堂々たる石積みの風景に、何か心を惹きつけるものがあるからだろう。

(中略)ようやく男坂を登り切れば、にわかに視界が開けて明るくなる。

師走の澄み渡った蒼空の下、渺々(びょうびょう)たる白砂の向こうには、

大伽藍(だいがらん)の中心たる御影堂が座している。

「幸福とはなんなのか。

こいつは人類の前に立ちはだかる最大の難問のひとつだ」

唐突の言葉に、少年の叔父は右手の下から不思議に見上げる。

(中略)エピクロスは、平穏で物静かな精神状態を快楽と定義し、

これを乱すものは、不愉快なものだけでなく、

愉快なものでも遠ざけるべきだと言っている。」

(中略)「まあ、偉そうなことを言っている私自身が、

まだはっきりした答えにたどりついているわけじゃない。ただ、そうだな…」

頭を搔いた哲郎は、いくらか照れたように笑って続けた。

「世界はそんなに哀しいことばかりじゃない。

これだけはお前に言っておきたいんだよ」

 

意志としての思いが使っている場面

 

「エピクロスの処方箋」の一文 夏川草介著/水鈴社刊

「僕はなぁ、花垣君」

小太閤は花垣の手からビール瓶を受け取って、相手に注ぎ返す。

「医師っちゅうのは、特別な仕事やと思うとるんや。

命を預かる重大な役割やとか、たゆまざる努力が必要やとか、

そういう当たり前の話やない。

医師になろうとする人間には、自分の人生を少なからず

犠牲にするだけの覚悟が必要やという話や」

(中略)

「ところが最近は、医師免許さえ取ってしまえば、

あとは自分の自由やと思うとる奇っ怪な輩が増えとる。

自分がどれだけ多くの人に支えられえきたかっちゅうことに、

気づきもせんで権利ばかりを主張しよる。

ほかの職業なら働き方を選ぶのは個人の自由かも知れん。

しかし医師は違うんや。自由ら権利やらを欲しがる人間は、

そもそも医師になんぞなったらあかん。

医師になるっちゅうことはそういうことやないか」

「しかし教授。そいつは、今の時代に大声で言うと、

なんとかハラスメントになりますよ」

「だからここで言うとるんや」

ぷっと梅干しの種でも吐き出すように言って、

飛良(ひら)泉はまたするするとビールを流し込む。

 

働き方改革がすべてではない

9時~17時で帰りたい医者が増えている

夜間当直をしてくれるドクターが減っている

グレーゾーンをみんなで埋めるという感覚を若いドクターたちに持ってほしい

医師であり作家 夏川さんの未来

100%医者優先です 今のところ何も変わっていないです

「やれる限りのことはやっていこう」

 

・なぜ作家は京都を舞台に小説を書くのか

「京都本大賞」を特集

 

「猫を処方いたします。」石田祥著/PHP文芸文庫

京都特有の住所表記「上ル」「下ル」

 

「猫を処方いたします。」の一文 石田祥著/PHP文芸文庫

「そもそもなんだよ、この住所は」

京都市中央区麩屋町通上ル六角通西入ル

富小路通下ル蛸薬師通東入ル。

教えてもらったのは、京都市内独特の住所表記だ。

正式な町名や番地があるにも関わらず、市中を横切る道路の名称を使い、

東西南北への方向を示す。

通りに沿って曲がっていけば目的地の近くまでは行けるが、

漠然とし過ぎていて、地元民以外は途方に暮れてしまう。

 

ファンも訪れる不思議な住所

物語に書かれた住所

京都市中央区麩屋町通上ル六角通西入ル富小路通下ル蛸薬師通東入ル

 

猫は京都っぽい?

 

小説以外にも京都にまつわる本の賞

「京都ガイド本大賞」2014年創設

京都の書店員が抱く熱い思い

出版社からエントリーされた京都のガイド本の中から

京都の書店員の投票によって大賞が決定

 

2025年第12回京都ガイド本大賞

「ひとりでも、京都へ。&Kyoto

 

地元の人が買う「京都ガイド本」

 

京都ガイド本大賞「リピーター賞」

 

2025年第12回京都ガイド本大賞 リピーター賞

「御朱印さんぽ 京都の寺社 ぶらり日帰りで運気アップ!」

JTBパブリッシング

 

鈴木保奈美あと書きの一言

「御朱印さんぽ 京都の寺社 ぶらり日帰りで運気アップ!」を持って

京都へ行きたい。

2026年5月11日月曜日

兼題「短夜」&テーマ「窓から見えるもの」

夏未明調理するのは好きだけど

色と香が芝生を覆うクローバー

蝶と蜂シロツメクサへご挨拶

山肌に明かり灯した躑躅かな

夏の月視力聴力落ち行かん

 

NHK俳句 兼題「短夜」

選者:星野高士 レギュラー:松井玲奈 司会:柴田英嗣

年間テーマ「虚子の近代俳句」高浜虚子(1874-1959)

 

5月 始まりは「台所俳句」

俎板の染()むまで薺(なずな)打ちはやす   長谷川かな女

この句のポイントは打ちはやす

打ちはやす:包丁で大きな音をたててただ打つのではなくはやしたてる

(お祭りの)お囃子のようなもの 「なずな打つ」は新年の季題(季語)

正月がきて自分の気持ちも晴ればれ うきうきしている感じ

それが「打ちはやす」ということばになった

当時はことばの選択が画期的 女性はあまり俳句の参加できなかった

俳句は男の文学だった 高浜虚子が「台所俳句」を始め

女性も表現者になろうと門戸を開いた

「ホオトトギス」対称5(1916) 「台所雑詠」を始め女性に門戸を開いた

虚子は俳人であり作家でもありいろいろなことをやったけど

経営者としての力も持っていた

分かりやすいことばで短く伝える(コピーライターの能力に)長けていた

 

打ちあけしあとの淋(さび)しさ水馬(あめんぼう)   阿部みどり女

さびしさとか男性は直接的に言わない 女性だからこそ言えた

それが余情につながった 活字になるということにやる気が出てくる

現代の俳句の会は女性8割 男性2

虚子が女性に俳句の門戸を開いたから今があると言っても過言ではない

 

杉田久女(1890-1946)

花衣ぬぐやまつはる紐いろ〱 杉田久女(大正八年)

花見へ行ったときの着物が花衣 花を見た興奮に包まれている

花衣を脱いで自分は束縛から解放された

自分は解放されたという思いが「紐いろいろ」に出ている

精神的に縛られたという意味の「紐」

 

女性しか詠めない句

短夜や乳()ぜり泣く児()を須可捨焉乎(すてっちまおか)   竹下しづの女

短夜:夏の夜の事 冷房設備もなかった 暑い中で子育てをしなければならない

育児ノイローゼになった 逃れたい気持ちから出た強い言葉

漢字を使ったお経みたいなことば 逆に言えば子どもへの愛情

愛情の裏返し 

こういう句が無ければ女性の俳句は後世に残らなかったかもしれない

虚子は女性が俳人になる道を作ってくれた女性も言いたいことを言えた

 

短夜:夏至の頃 6月の末ぐらいを詠む事

 

特選句 兼題「短夜」

短夜や朝が来るから夜が好き   白川あんみつ

短夜に告げたきことの矢継ぎ早   樋口淳一郎

短夜や海の近くの安ホテル   天野有子

目覚ましを三個並べて明易し   白井道義

(明易:夏の夜明けが早い事)

短夜やこれより酒場眠りつく   圓山多津美(まるやまたつみ)

短夜や足音ふたり声ふたり   佐伯道子

 

特選三席 兼題「短夜」

一席 短夜や羽あるものは羽休め   柚木(ゆずき)みゆき

二席 短夜や築百年の軋む音   大塚きみ子

三席 明易し火勢強まる登り窯   押領司雅俊(おうりょうじまさとし)

   (陶窯とうよう)

 

・松井玲奈 今月の一句

短夜や窓に残れるひとの声   松井玲奈

添削

短夜や窓にまだあるひとの声

「まだある」だと時間が短縮される

季題(季語)はほっとけばいい ことばで季題(季語)を補充してはいけない

季題(季語)を説明しないで現状を詠む それが俳句

 

・今月のポイント

「季語を説明しない」

 

・はみだせ!教室俳句

滋賀県 長浜市立びわ中学校

岡﨑隆祥(たかよし)先生

 

自己分析シート 俳句 春の朝はじめてやいた卵焼き

一番伝えたい事 わくわくした気持ち

どんな言葉を選んだか 春の朝

まだうまくいっていない所 自立したイメージを伝えたい

代案 春の朝ひとりでやいた卵焼き

 

自己分析ポイント

   季語はこれでいいか

   意味が重複しているところはないか

   伝えたいことが表現できているか

 

バレンタインあの子にあげるチョコレート⇩添削

バレンタインあの子を待ってる正門で

 

学校の勉強は一回やって終わりになってしまいがち

テストは教科書にはない文章から出てきたりする

2回同じ解き方でやるというのを経験させたいなと思っていて

数学みたいに公式に当てはめたら問題が解けた

国語でもそうなんだよ やり方を教えてあげたいと

いうのがあるので何回も繰り返すようにしています。

 

 

NHK短歌 テーマ「窓から見えるもの」

選者は千葉聡 ゲスト:平野紗季子 司会:ヒコロヒー

年間テーマ「きょうの放課後 いつかの放課後」

 

「大人はお金のある方へ行く」コンビニのブンさんの言葉

ブンさんが泣きながらくれた大福を抱けば春は加速していく

千葉聡

 

スカートが短すぎると子を叱りゐる間()も窓の夕雲すすむ

小島ゆかり

 

・入選九首 テーマ「窓から見えるもの」

明け方のサービスエリア 白線は無数の音叉のごとくあらわる

野分のわ

二席 青空や蒲鉾店の看板の「谷」の二画目すこし欠けをり

秋本哲(さとし)

一席 人間になれるだろうか 幾千の体温を知る白いベンチは

常田瑛子

音もたてず椿は毎朝開くけど春が手からすり抜けてゆく

磯谷祐三

嵌め殺し窓にガザの子頬寄せて見つめる空は何色だろう

藤田晋一

どれだけを忘れて生きてゆくだろう学校までの車窓のすべて

千坂(ちさか)ころも

面会ができない叔母とガラス越し手製の手話を使ひて話す

新村亮三

三席 一瞬を逃がさんとする撮り鉄と中でにっこり手を振る子供

笠井陽菜(はるな)

ドロシーが部屋の外から見る果てにオズはいまでもあるのだろうか

中里正樹

 

・ちばさとの放課後短歌部

夕空にお菓子の神がましまして街の家みなキャンディーにする

千葉聡

ちばさとの短歌づくりのポイント

自分ではなく他の人が そう思ったことにする

自分が思っただけだと歌は小さなものになってしまう

神様が作ったんだというふうに主語のところを変えてみる

(短歌は)自分の事だけではなく

誰かに心を寄せることもできるし

誰かになることもできる

短歌づくりのヒント

他者の視点から詠むと光景に新たな色が加わり

誰かと自分が一緒になれる歌になる

 

・味の表現はどんなことに気をつけていますか?千葉

自分が感じた事を言葉にすることが大事

「風のビリヤニ」

 

・いちご摘み

夜のに寄りてしばらく聞く雨に月砕かるる音の混じれり

船田愛子

ゆるめれば観覧車めく花束よ見ようとするとはあらわる

霧島あきら(好きな歌人 服部真理子)

 

まずカメラそしてわたしが透きとおる手応えのあるインタビューでは

「正しい椅子」より

制限があるからこそ本当に伝えたいことが自分の中でも研ぎ澄まされるし

余白とか省力することによって本当は凄く豊かな事なんだなと感じます

光を感じられたりする言葉「窓」を摘む

見えないものを想像してみた 音の世界から観覧車へ

2026年5月10日日曜日

知恵泉 川路利良

てんこ盛り夏の三陸海の幸

心あるもてなしを受く夏の久慈

眼福と口福の夏の駅弁

夏の旅乗って眺めて味わわん

大船渡温泉浸かり夏の月

 

■知恵泉 川路利良

下級武士から警察の父へ西郷との決別を終えて

 

日新公いろは歌

道にただ身をば捨てむと思ひとれかならず天のたすけあるべし

(正しい道のために身を捨てる覚悟をせよ 

そうすれば必ず神の助けがあるだろう)

 

治安維持

聲無キニ聞キ形無キニ見ル

規律 公共に奉仕する人民のための組織

常人の忍び難いところを忍び勉めて

常に自分の涙と汗によって人民に尽くさなければならない

1日の睡眠時間は4時間

部下の元に手土産を持って慰問

 

江戸時代は卑しい仕事として警察的な仕事の人は扱われていた

(明治に入ると)エリートは軍隊に生かされて 元々武士で

身分が低かった人が警察に入った中で 誇りを持って使命を

全うできる仕事として意識づけを頑張ったのが大きかった

 

西郷は征韓論を主張 大久保や岩倉具視は反対

明治六年 西郷が下野

 

私情まことに忍び難いが国家行政の活動は

一日として休むことは許されない

大義の前に私情を捨てあきまで警察に献身する

神川武利「大警視・川路利良」より

 

大警視に任命される

御上の御慈悲

権利としての安全と安心を守る警察とは違う お奉行所と警察の違い

末は博士か大将か 西郷に警察へ行けと言われたことがショックだった

川路はその時「ならば最高のものを作ってやる(警察)

ハングリー精神の強さ 置かれた所でどう咲こうか

警察とは何か 日本にとってどうあるべきかを考えて

(警察主眼の)言葉の中に❝国民の母である❞と言っている

 

ミッションは理念を仲間と共有し実現せよ!

 

伝えることと共有することで大きな力になって目標達成できるはず 迫田孝也

彼なりのコンプレックス 葛藤 分析があってのことだった 

裕福な人だったらしなくていい経験を山のようにしている

その中で育まれる理念は説得力を持っていた ヤマザキ

理念なき組織は形にならない 加来先生

 

情勢分析

川路が西郷の暗殺計画が疑われる

西郷を暗殺に行くというのは絶対ない 警察組織を強固なものにする

大義名分があるので もし西郷が挙兵したなら自分は討ちに行く

それが変なふうに広がってしまったのが悲しい部分ではある

 

明治10年 西南戦争勃発

悪戦苦闘していた幕府隊に

川路が作った❝警視抜刀隊❞が送り込まれた

追い詰められた西郷は切腹し 戦は政府軍の勝利に終わりました。

そのことで川路は「裏切り者」「悪者」と評されることとなった。

親族が殺されるという悲劇も起こった その後視察のため再びパリを

訪れるも病に倒れ帰国後すぐに倒れます。

明治12年 逝去 西南戦争からわずか2年後のことでした

 

川路の大切な人と対峙しても守ったこの国の治安

その理念は「警察官は人民の為に…。」警察主眼として残され

今も大切に残されています

 

自分が構築して正しいと思う正義を譲るわけにはいかなかった ヤマザキ

守らなきゃいけないのは最初に立てた理念 迫田

俯瞰で見た時にどっちが自分のいるべき場所か ヤマザキ

 

Q.川路による西郷の暗殺計画はあったか?

資料を見る限りなかったと思いますね

川路も大久保も西郷も堂々としている

川路は警視抜刀隊を率いて実際に戦いに行っている

真正面から受けて立つタイプ それと公明正大であることが

警察の職務だと思っている そんなことはしないと私は思う 加来先生

 

「郷土教材 かごしまの心」鹿児島県教育委員会発行

努力する心 自分にきびしくするということ

川路利良が取り上げられています

教科書に取り上げられたということは 

鹿児島で川路利良の評価が変わってきたようです

 

鹿児島では「西郷さん」「大久保 川路」は呼び捨て

 

今の日本で作るうえで大事な理念を築いた人 ヤマザキ

 

私感

自分の思い通りにならないと気のすまない人がおられます。

妥協点を見いだせない人は如何なものかと思っていました。

何でもかんでも思い通りに事が運ぶ訳はありません。

今回の米大統領もそのうちに一人です。

あの人こそ自己中心的思考ど真ん中の人ですよね。最低…。