2026年1月17日土曜日

第2回あの本大賞

冬干潟漂着物と目があいて

(フランス)誠実と忠誠へシフトする冬 

(フランス)月氷る勇気・誇りへ光あて

冬銀河美を貫かん日本人

存在へ所作忍ばせん冬の月

 

■あの本、読みました?

人気作&話題作が続々ノミネート…今夜決定!第2回あの本大賞

石原正康 池谷真吾 河北壮平 間室道子 中村江梨花 

鈴木保奈美 角谷暁子 林祐輔P

 

ノミネート①「ひまわり」新川帆立/幻冬舎

二人がかりで私の身体を押さえ、リクライニングをあげていく。

どっと息苦しくなった。突然、水中に投げ込まれたみたいだ。

頭がくらくらする。めまいがして、呼吸が浅くなる。

息ができなくて苦しい。ほんの何十センチ、

目線が上がるだけなのに、脚がすくむような感じがした。

 

ノミネート②「この夏の星を見る」辻村深月/角川文庫

今年 映画化「この夏の星を見る」感動の青春小説

「来週、よろしくお願いします」綿引が言った。改めて、画面に向き直る。

(中略)

「予定だと十七時五十二分頃からISSが観測できそうです。

市野先生、参加校、結局どのくらいになりましたか」

「五十二校です。沖縄から北海道まで、

全都道府県というわけにはいきませんが、

日本の南から北まで、参加してくれる学校があります」

森村と才津が息を吞むのが聞こえた。「凄いな…」「おっ、そんなにか」

「その声を満足そうに聞いて、市野が笑う。

(中略)

皆が頷き合う。それを見て、綿引が言う。

「―失われたって言葉を遣うのがね、私はずっと抵抗があったんです。

特に、子どもたちに対して」

(中略)

「実際に失われたものはあったろうし、奪われたものもある。

それはわかる。だけど、彼らの時間がまるごと 何もなかったかのように

言われるのは心外です。子どもだって大人だって、この一年は一度しかない。

きちんと、そこに時間も経験もありました」

 

ノミネート③「音のない理髪店」一色さゆり/講談社

「聴者はイメージがしづらいんですが、じつは生まれてからずっと

日常会話を聞いているから日本語を意識せずに使えるんですよね。

赤ちゃんは言語獲得期と呼ばれるあいだに、

およそ一万五千時間も自然に日本語が耳に入るとされます」

「一万五千時間も」と、私は呟く。「はい。けれど、ろう者は違います。

聞いたこともない言語を、正しく理解しているのかもわからないまま、

目で追っていくしかない。たとえば『あ』という音がどんな

音かもわからず、ただ記号として暗記するしかないんです。

だから聞こえる人の何倍もの努力が必要になるし、

苦手意識を持つのはごく当たり前のことです」

 

ノミネート④「青い壷」有吉佐和子/文春文庫

帯のコピー 原田ひ香「こんな小説を書くのが私の夢です」

「オードブルはフォアグラだよ。トゥール・ダルジャンから届けさせた」

トゥール・ジャルダンは鴨料理で有名なパリのレストランだけど、

お皿の上に乗っていたのは、サツマイモの潰したものだけ。

シェリーのティオ・ペペも、飲んでみると日本酒だったわ。

(中略)

「あなた、楽しいわ。素晴らしいディナーですわね」

「人間には贅沢というものが必要なんだ」

「ええ、本当に、そうですわ」「味覚というのは、教養だからね」

 

ノミネート⑤「世界99上・下」村田沙耶香/集英社

私自身がそうであるように、他の皆の振る舞いもぜんぶ模倣なのかもしれない。

だとしたら最初の「典型的な人間」はどんな人だったのだろう。

みんな中身がからっぽなら、誰かが「私はからっぽです」と言えば、

「そういえばそうでした」「ぼくもそうでした」ということになり、

それが「典型的な人間」になるのかもしれない。

 

パラレルワールドの方が現実に近い?

 

ノミネート⑥「C線上のアリア」湊かなえ

介護=女性はおかしい

「菊枝さんのおむつ、替えてあげて」邦彦の表情が凍りついた。

邦彦に会ったら言わなければならないと思っていたことだ。

(中略)

「男に母親の下の世話はできないよ」勝手な言い分なのに、

不思議と腹は立ってこない。生理的な感情は仕方ないのかもしれない。

「でも…」責任はある。

 

👑ノンフィクション賞

「僕には鳥の言葉がわかる」鈴木俊貴著/小学館

 

👑エッセイ賞

「ここで唐揚げ弁当を食べないでください」小原晩著/実業之日本社

 

ノミネート⑦「#真相をお話しします」結城真一郎/新潮文庫

ひとしきり事件の経緯を語った慎一が、窓の外に視線を移した。

(中略)

これが事件の全真相。たしかに悲劇は起きたものの、いちおうは解決をみた。

そう思った瞬間だった。

「ただまだこの事件には、片桐さんが知らない事実があります」

(中略)

「実はあのとき、あの家に私の家族は誰一人としていなかったんです」

耳を疑った。

 

ノミネート⑧「問題。」早見和真著/朝日新聞出版

「いいね?中学受験なんかじゃ何も決まらないよ。

難関校に行ったおかげで幸せな人生を切り拓ける人もいるだろうけど、

行きたい学校に行けなかったから豊かな人生を送れる人だっている。

たぶん同じくらいの数がいる」「うーん」

「どっちにしても、いま十和ちゃんが自分のすべてだと

思っていることは、意外とすべてじゃないから。たとえば将来君が

何かで大成功して、自伝を書くとする。そこで綴られる

中学受験のことなんて、一行か、二行くらいのものだよ」

「そうなの?」

(中略)

「筆圧の強い一、二行にするために君は今がんばっているんでよ」

最後にわざわざ言い直して、父は誇らしげに鼻先に触れた。

 

執筆のキッカケは娘とともに挑んだ中学受験

 

ノミネート⑨「踊りつかれて」塩田武士著/文藝春秋

こだわった公判シーン

SNSが定着して十年が経ち、もう当たり前のツールになっていると

多くの人が思っています。

(中略)

「醜い言葉の刃で誰かを追い詰めること」

「感情に任せて私刑を誘発すること」

「噓の情報をタレ流すこと」

「正確さよりも面白さを優先すること」が、

いつ認められるようになったのでしょうか?

(中略)

「匿名性」は悪意の免罪符ではありません。

人間の成熟度をシビアに測る物差しです。

 

フィクションだから書けるSNS社会の問題点

 

ノミネート⑩「イン・ザ・メガチャーチ」朝井リョウ/日本経済新聞出版

便利になる、楽になる、頭を働かせなくてよくなる。それに人は抗えない。

聴きたい曲ごとにCDやレコードを入れ替える人なんてもう絶滅危惧種だし、

イントロは邪魔で、曲の一番おいしいところをすぐに味わいたいという

リスナーがぐっと増えた。

(中略)

疲れたくない。傷つきたくない。自分からは何もしたくない。

だけど全てが欲しい。自分が抑圧されたり、

軽んじられることだけは一切許さない。

時代の変化をこんなふうにしかとらえられない自分が、

音楽事業に直接的に関わる部署から早々に

フェードアウトしたのは自然の成り行きだったのだろう。

 

40代を描ける理由

 

ノミネート⑪「皇后の砦」阿部智里著/新潮社

描かれている世界観

「真夜中になって、こんなところにきたのはどうして?」

「それは…」ナオミが言葉に窮していると、早とちりしないでね、

とティアは悪戯っぽく笑いかける。「私、責めているわけではないのよ。

あなたは巣の宮のどこに行ってもいいし、何をしてもいいのだもの」

(中略)

「どこに行っても、何をしてもいいということが、

こんなに重いことだとは思ってもみませんでした…」

「あら」どうしたの、と問われて、ティアの冷たい手を両手で握り返す。

「私ちっとも分かっていなかったんです。何をしてもいいということは、

何をしても許されるということではないのだと」

 

ノミネート⑫「ブレイクショットの軌跡」逢坂冬馬著/早川書房

「俺が後藤さんみたいになるには、どうしたらいいでしょうか」

急な話だったので、友彦はあっけにとられた。

後藤さんみたいとは、何のことだろう。

「板金一級ってこと?それとも課長になりたいの?」

「そうじゃなくって…それも、あるんすけど、あの、

後藤さんみたくかっこよく働いて、修理箇所見るだけで

タワーでどこ引っ張るか分かって、ボルトも溶接も完璧で、そんで、

しっかり働いて家族を幸せにしてる感じです。後藤さんは、かっこいいっす」

(中略)

「世の中には、なにがなんだか分からないほど難しい仕事をして

一年に何億円も稼ぐ人が大勢いるし、俺は一生かかっても

そっちにはいけないよ。でも善良さっていうのは、最大の資産じゃないかな」

 

ヤングケアラーと毒親について

 

👑本から見つけた名言集

「踊りつかれて」塩田武士著/文藝春秋

「匿名性」は…人間の成熟度をシビアに測る物差し

 

「匿名性」は悪意の免罪符ではありません。

人間の成熟度をシビアに測る物差しです。

 

あの本読みました?大賞

6位「音のない理髪店」一色さゆり/講談社

4位「ひまわり」新川帆立/幻冬舎

4位「青い壷」有吉佐和子/文春文庫

3位「この夏の星を見る(上・下)辻村深月/角川文庫

👑1位「世界99(上・下)」村田沙耶香/集英社

👑1位「イン・ザ・メガチャーチ」朝井リョウ/日本経済新聞出版

2026年1月16日金曜日

美容室で一句&「伊勢海老」

木頭柚子三個浮かべて冬至の湯

過疎の冬傷もつ柚子と湯に遊ぶ

冬日向愚痴と文句ははね返る

戦争は自然を破壊冬旱(ひでり)

冬銀河悪しき行為はいつの日か

 

■プレバト纏め 2026115

美容室で一句

句集完成への道 

永世名人 千原ジュニア 傑作50

雪や霏々(ひひ)病窓に丸刈の吾

(霏々:雨や雪などがしきりに振り続く様子 語順もお上手

 必要な言葉を過不足のない形で正しい位置に置いている

 これができるから永世名人 前に私が喋ったことを丁寧に学ぶ

 こういうあなたが好きです と夏井いつき先生)

202211

銀杏落葉やカチンコの渇いた音⇨カチンコの渇きや銀杏落葉霏々

はとバス杯の俳句 掲載決定

寒暁の浅草車夫見習の湯気

 

特待生昇格試験 蓮見翔

冬晴の散髪うなじをぬける風

(ありきあり 気持ちはよくわかる 焦点の当て方がちょっとありがち

 風の存在があれば抜ける感じはわかる そこはもったいなかった

 散髪のうなじのアップから始める 詠嘆をして映像を切り替えます)

散髪うなじ冬晴れの風

 

1位  石井正則

いつもの手いつもの鋏初鏡

初鏡:新年の季語 新年になって初めて鏡に向かって化粧すること

(手という部位を映像で指し示して さらに物を具体的に出してくる

 明確な映像が浮かんでくる 場所・正月の空気を一気に立ち上げてくる)

 

2位 加納

寒牡丹サロンからただ帰る暮

(妙な実感が書ける人 フレーズが味がある 中五下七 

「ただ」気持ちが伝わってくる 季語:寒牡丹 豪華に華やかにセット

 「暮」という時間帯が妙に物悲しい 着地も面白い)

 

3位 水田信二

青過ぎる襟足明日は初仕事

(初仕事:新年の季語 やる気満々 似合い過ぎるほどに合ってる

 気持ちの良い取り合わせ 明日:時間 青:イメージ 響き合う)

 

4位 松下由樹

悔やまれる前髪2ミリ凍てる夜

添削(「悔やまれる」という心情から入るより「前髪」という映像から入る方が

   読む人に分かりやすくなる 俳句は意図がない限りは漢数字)

前髪の二ミリ悔や凍てる夜

 

5位 peco

冬晴のリタッチ映えて街ランウェイ

添削(絵画・文章に手を入れることもリタッチ 

画像のデータを修正することもリタッチ 

「髪」ということを書かないと意味を受け取って貰えない

映える:凡人の人たちが使う言葉 「映えて」を外せば

「髪」という情報が入る 破調の句にする 

冬晴と街が離れているのが勿体ない 独特の調べを作る

髪をリタッチ冬晴の街ランウェイ

 

■夏井いつきのおウチde俳句

一分季語ウンチク「 伊勢海老」

 

お正月の縁起物として今でも見聞きするという方は

多いかなぁと思いますねぇ

この「伊勢海老」というのは本当縁起物

さらにあの曲がった腰から長寿の象徴でもあるとされて

そういったこともあって お正月に重宝されてきたわけです

俳句の世界では単純に食べる物という以外にも飾りつけとして

使ったり注連飾りなどに添えるというような使い方も

されていたようです 今現代の日本人の感覚といたしましては

お説料理の定番の品の一つとして意識している方もいらっしゃるかも

しれませんね お説料理に入っている「伊勢海老」は

比較的サイズの小さいものが詰められるということに

なっているそうで そういったサイズの「伊勢海老」が中々の値段で

現在も取引されているらしいですよ

2026年1月15日木曜日

久米宏氏の名言

追悼 久米宏氏

元日を当意即妙終わりとす

初空へ歯に衣着せぬ語り口

初茜圧迫感で攻め入らん

福寿草先読み力で魅了せり

初星や累積思考独自性

 

■久米宏氏の名言

「みんなに嫌われたくないと思うととてもつまらない人間になってしまう。」

 

「怖いから立ち向かうんです。」

 

24時間、仕事のことだけ考えてくれる?

そうしなければ、一番にはなれないんだよ。」

 

「ニュースってものはあまりにも深くて。

すべてのニュースはあまりにも深い。だから根本まで説明しない。」

 

「テレビの最大のポイントは、『論』より『証拠』。

『証拠』を映せば『論』はいらない。」

 

「自信満々に見えるって?そう見せてるだけですよ。」

 

「僕は割りと、思いつきの失言はしないんですよ。失言は予定通りです。」

 

「失言は失言をするようなシチュエーションでしないと面白くない。」

 

「生放送で発言する場合は、言っていいのかどうか、

寸前に判断して発言しています。

でも録画なら、『やっちまえ』ってのがほとんどですね。

やらないで後悔するよりやって怒られた方がいい。」

 

「中途半端だと面白くないし、やるなら徹底した方がいい。」

 

「番組制作上、面白くするためにあえて踏み出すことはあります。」

 

「みんなに嫌われたくないと思うととてもつまらない人間になってしまう。」

 

「選挙に行った人と、選挙に行かなかった人とが、

どちらも選挙特番を見るとして、行った人は特番の距離感がぜんぜん違う。」

 

「選挙の夜は選挙の番組しかありません。

それを楽しく見るコツは自分が投票しておくことです。」

 

「日本に民間放送が出来てからこの国に戦争は起こっていない。」

 

「本当にお別れです、さようなら!」

 

私感

最高に頭の切れるお優しい人でした…。

悪態をついた後の笑顔が最高にCharmingでした。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

2026年1月14日水曜日

バチカン「教皇選挙」後の世界 菊池功

永遠を絵具の中にゴッホの冬

(アガペ)一生に一度の開花冬に知る

アガペと蝙蝠(こうもり)蜜月な関係

新春も手加減抜きの物価高

冬日向村神様海を渡る

 

■こころの時代 2026宗教の可能性を求めて バチカン「教皇選挙」後の世界

教皇フランシスコ 2025421日没

コンクラーベ 教皇選挙 第267代教皇 レオ14

ローマ教会枢機卿 カトリック東京大司教 菊池功

ガーナ赴任 1987-94 枢機卿叙任 2024128

 

批評家 カトリック信徒 若松英輔

 

カトリック修道者 上智大学神学部長 原敬子

フランシスコ教皇はバチカン内部の責任者である長官です

そこにシスター 女性の修道者とか あるいは一般の人とか

そういう女性を登用し始めました その思い切った前教皇の作戦は

素晴らしかったと思います

 

僧侶 日本印度学仏教学会理事長 蓑輪顕量

仏教でしたら私たちみんな「仏性」をもった同じ存在であると

考えていますので一番の根底にあるのは実は私たちみんな

同じ人間なんだとそういうところが少しずつできてくれば

仏教とかキリスト教とかイスラム教とか いろんな違いを

乗り越えてゆけるのではないか 

 

ムスリム 東京ジャーミイ文書館理事 ハディ・ハーニ

私にとっては 宗教は「意味」と「目的」ということだと思います

これは少なくとも私の考えでは あらゆる宗教に通じていることだと

思います カトリックの共同体もイスラーム世界でも同じように

奮起し合って鼓舞し合ってその信仰の力で実践を心の中で

とどめておくのではなくて それを実社会で実践すると

いうことですいよね 

 

PartⅠ「コンクラーベ 教皇選挙」に参加して

前教皇フランシスコ 在位2013-25 旅する教皇

 

ベネディクト16世 在位2005-13 フランシスコの前の教皇 保守的

前教皇フランシスコ 在位2013-25 リベラル と呼ぶ

ふたりの違いはあくまでアプローチ 節理的 

伝統から出てきた革新だった

 

PartⅡ 前教皇フランシスコの「遺産」

回勅(かいちょく)「ラウダート・シ」2015年発表

「ともに暮らす家を大切に」を主張

シノドス ギリシャ語「ともに歩む」の意 開催

2バチカン公会議 1962-65

ヨハネ23世 在位1958-63

アジョルナメント 教会の現代化

現代世界憲章 1965年発表

 

PartⅢ「シノドス」で問われた課題

宗教として問い続けることが大切

アプローチの違いから諍いが起こる

時間をかけた変革が必要となってきている 歴史から学べるのでは❓

 

レオ14世 20255月教皇就任

命名理由 第二次産業革命 1870年代-1910年代

労働者を指示した レオ13世 在位1878-1903 に因んで

使途的勧告「ディレクシー・テ」レオ142025109日発表

貧しい人たちへの愛について

 

回勅「レールム・ノヴァールム」1891年レオ13世が労働問題を提起

 

妙法生寺

僧侶 日本印度学仏教学会理事長 蓑輪顕量(みのわけんりょう)

 

PartⅤ 仏教者からの問い「心」自己中心性の克服

みんな同じ人間なのだ 仏性

自己中心性から離れることが大切 仏教では「縁起」「無我」と言葉で表現

「自己中心性を離れる」キリスト教もイスラム教も

最終的にえごを神に投げ出す事がムルリムだということを聞いた

 

日本二十六聖人殉教地 長崎20191124

自分の考えを超えることができるのが宗教の持っている可能性ではないか

道しるべとしての役割が大切

多様性における一致

 

PartⅥ イスラム教徒からの問い 宗教の意味と目的 その実践

東京ジャーミイ

ムスリム 東京ジャーミイ文書館理事 ハディ・ハーニ

 

ニーチェ ドイツの哲学者 1844-1900

近代文明におけるキリスト教的価値観の喪失を論じた

 

ニヒリズム 意味と目的の喪失

宗教はどうやって人々と出会っていくのか?

 

国際カリタス(現総裁 菊地功枢機卿)本部バチカン 戦争や災害の復興など支援

 

宗教が宗教としてあること 宗教を語ること=宗教ではない

 

東日本大震災被災者との対話 20191125

未来への希望と展望を回復させてくれる兄弟姉妹こそが大切

人との関わりの重要性 現代社会の中で欠けている 

どう共同体を作り上げていくのか?

根源的な問題 組み立て直すことの必要性がある

 

根本的な価値感を持つことがないと生き残っていくことができない 

生きていくための価値観 ここに宗教の役割があるのでは?

 

ガーナの人はガーナマジックを持っている

ガーナマジックとは自分は絶対野垂れ死にしないという確信

誰かが助けてくれるという確信 これが生きていく希望となっている

希望を生み出している

 

「宗教の出来ることかもしれない」と纏めていましたが…。出来ると良いですね…。

 

2026年1月13日火曜日

第19回ショパンコンクール2025

岩合光昭氏を詠む

冬の海未来を決めたガラパゴス

冬の波トビイカの飛ぶインド洋

冬の潮アシカにナンパされるとは

冬ぬくし猫に懐かれ頭()に乗られ

動物は撮り方次第冬鷗

 

■第19回ショパンコンクール2025 

ゲスト 鈴鹿央士 海老彰子(19805)

 

エリック・ルー アメリカ

ケヴィン・チェン カナダ

ワン・ズートン 中国 女性

 

当時17歳のエリック・ルーはテンポが遅くなる傾向があった 

伝統的 基礎がしっかりしている 

ワン・ズートンは会場に響いていた 自由だった

ケヴィン・チェンはうまい これから伸びる

 

1次予選 1位 チェン 7位 ルー 15位 ズートン

2次予選 1位 ルー 2位 チェン 15位 ズートン

3次予選 1位 ルー 2位 ズートン 3位 チェン 

本戦 1位 チェン 2位 ルー 8位 ズートン

結果 1位 ルー 2位 チェン 3位 ズートン

 

エリック・ルー 音と音の間にあるものを感じて弾いていた

ズートン アゴーギグ 節を上手につける 巧み

 

エリック・ルー

ワルシャワの会場とオンラインで見てくれた 

世界中のショパンを愛する人たちに感謝します

 

ワン・ズートン

この期間中 私は自分を自由にさらけだせた気がする

 

ケヴィン・チェン

皆が同じ場にいることが競争に人間味を与えてくれていると思う

 

日本でのインタビュー

Q.最終結果が出た瞬間あなたが手で顔を覆ってそして下を向いた

それがとても印象的でした どんな気持ちだったのですか?

エリック・ルー

ここまでの旅はとても長かったからね 想像すらできませんでした

想像するのが怖かった ついにその瞬間が来た時 圧倒されてしまった

だから少しだけ自分自身のために時間を持ちかみしめたかったのです

 

結果を出すのに5時間余りかかりました

まず全体の順位に異議がないか 採決が行われた

次に個々の順位を入れ替えるか無記名投票が行われた

 

ピアノを選ぶ

スタインウェイ ベヒシュタイン ファツィオリ ヤマハ カワイ

 

エリック・ルー ファツィオリ(44年前に生まれたイタリアのピアノ)

ケヴィン・チェン スタインウェイ

ワン・ズートン カワイ

 

ファツィオリの音色は イタリアの青空のよう 太い音も出て許容量もある

演奏の違いを楽しむ

 

ポーランド人の誇り 誇りを持っていれば(テンポが)速くなるわけがない

 

海老さんの推し

ガブリエーレ・ストラータ イタリア 楽器が喜んで自由に響いている

奏法に無駄がない 弦の向こうまで響く 

イ・ヒョ 韓国 深い理解に基づく表現が見事 感受性が良い 

リ・ティエンヨウ 中国 詩的な解釈、命をかけた演奏

真剣にピアノに向かって 燃焼していた 

 

マズルカ

エリック・グオ カナダ 非常に自然

イェフダ・プロコポヴィチ ポーランド 「マズルカ省」受賞

ピヨートル・パヴラック ポーランド 精神的、非現実的世界を表現

(自分の)表現を勇気を持って広げる力 評価が分かれる演奏

 

日本の若手ピアニスト

山縣美季 日本 音をよく聞き内容を深めている

中川優芽花 日本 和声の色彩感覚を持つ素晴らしい演奏

感受性が豊かで

 

海老 これからが楽しみ

 

中国の活躍

チェン・サ

中国からこれほど多くの人が選ばれるなんて私も驚いています

これは(中国音楽界の)歴史的な積み重ねによりものでしょう

多くのピアニストにとってショパンコンクールは光をもたらす

経典のような存在だと信じています 現代はストリーミングによって

同世代や過去の演奏をたくさん聴くことができます 豊富な情報を

得たうえで皆 自分の演奏を考えている これにより演奏や

自己表現を構築するプロセスが変化してきていると思います

ショパンの曲の中でもどの部分が骨格で どの部分が自由な表現に

委ねられているのか 見極めてバランスを見つけなければなりません

高い技術を要求される部分では それを忘れるか 自分の遺伝子に

溶け込ませて 音楽が持つ飛翔感や広がりを感じ取る必要があります

 

桑原詩織 日本 豊かな音を持つ良質のピアニスト

牛田智大 自然さと感興が両立して見事

リュウ・ティエンヤオ 中国 感受性がショパンそのもの

 

舟歌 ショパンが幸せなときに作られた曲 水のたゆたう様子に歌がある

 

ケヴィン・チェン

ショパンの音楽には居心地の良さを感じる ショパンの音楽を通して

自分の感覚や表現できるような気がする 

 

桑原詩織

ショパンコンクールのステージの上でショパンをただただ美しいと

思いながら弾くことだとか ショパンを演奏することの喜びだとか

幼少期に純粋に持っていたような気持ちをちょっと思い出せたような

所があって ショパンに対する憧れだとか ショパンに対する愛情だとか

だけを純粋に表現する方向で取り組めるんじゃないかなと期待しています

 

エリック・ルー

ショパンは常に私の中に存在し続けるでしょう 

時にはそうでない時もあるかもしれませんが

ショパンは生涯を通して私の人生の一部であり続けるでしょう

今ならより自由を感じながらショパンの作品を表現できる気がします

上手に弾かなくちゃというプレッシャーなしにね

2026年1月12日月曜日

兼題「影」&テーマ「朝」

絵の中の絵の物語冬ぬくし

寒気せりライバル視したマネとドガ

冬の虹完成物のサープラス

誘わん黒の奥行冬銀河

陰影の中飛び込まん冬星座

 

NHK俳句 兼題「影」

選者:岸本尚毅 レギュラー:紅甘 司会:柴田英嗣

年間テーマ「描写の工夫」

 

・今週のテーマ「影を描写する」

影法師 月影さやか 人影 実は多義的な言葉

俳句のタネ育てましょう!

 

こんにちわ妻のお腹(なか)に映る影   柴田英嗣

こんにちは妻宿す子の影も

春夏秋冬の「春」初春・迎春のお正月という意味にも使える

おめでたい感じに「春」を使う

冬晴や吾子の影ある妻の胎(はら)

待春・風花(晴天時に風に乗って雪が舞い落ちる現象)・一月

季語は季節だけではなく作者の気持ちを表す働きもある

 

・描写のポイント

赤ちゃんのエコー写真の「影」を取り上げた

生まれるのが楽しみな気持ちを含む季語を選んだ

 

来る人に灯影(ほかげ 灯の光)ふとある雁木(がんぎ 冬の季語)かな   

高野素十

 

・今週の特選句 兼題「影」

見渡せば物に影ある榾火(ほたび)かな   眩む凡(くらんぼん)

(榾火:冬の季語 囲炉裏やかまどなどの火)

初日影妻のくの字を愛おしむ   安部功

(初日影:新年の季語 元旦の光)

()つる夜の人影忙し牛破水   鵜澤(うざわ)正信

(凍つる 冬の季語)

闇汁や妖怪の影踏まぬよう   水落菊葉(みずおちきくよう)

(闇汁(闇鍋)冬の季語)

年守(としも)るや長き廊下へ木々の影   藤田ゆきまち

水澄むや影したがへて魚迅(はや)し   北村浩子

(水澄む:秋の季語)

 

・特選三席

一席 干し柿の影柔らかに猫の背に   千葉未斗(みと)

(干し柿:晩秋の季語 「に」を繰り返してある所に優しさを感じる巧みな句)

二席 冬晴やなじむ鮒浮子(ふなうき)影長し   中岡淳一

三席 九十の母と耕す影長し   槻木(つぎき)俊彦

(耕す:春の季語)

 

・「見どころあり!」の一句

雪原(せつげん)はおのが影のみ湖北余呉(こほくよご)   中村良一

(湖北余呉:琵琶湖の北に位置する町)

⇩添削

雪原に我が影のみ湖北余呉

 

・はみだせ!教室俳句

愛媛県宇和島市立明倫小学校 芳谷あゆみ先生

 

モルモット手触り優し秋の昼

恐竜の骨の手触り秋思する

手触り対決 修学旅行での体験 生と死 対比 

リアルな体験を五七五に

引率の子の寝息重なる夜長かな   芳谷あゆみ

 

・紅甘のつぶやき

「光も妖怪も影」

 

NHK短歌 テーマ「朝」

選者:荻原裕幸 ゲスト:文月悠光 司会:ヒコロヒー

年間テーマ「短歌は時代の波に乗って」

 

ヒコロヒーの句集への道

初詣鳥になりたいと願う君神様だめよ叶えちゃだめよ

ヒコロヒー

 

詩人は詩の書き手それぞれが自分の詩を書きながら自分の型を作りだしている

型を開発するおもしろさが詩のおもしろさ

文月

 

この世へとめざめる朝の不思議あり軀(からだ)ひねつてベルを静める

荻原裕幸

 

・入選九首 テーマ「朝」

カブのする呼吸がとおく聞こえてるもうすぐ朝が届くのだろう

みぎひと

一席 私 目が覚めていつもの部屋にいることが幸せならば幸せである

たいやきの餡(トートロジー:同義反復)

 鳥は鳴き朝日の中で花は咲くゴミ出しという小さな旅に

小林とらこ

この物件大家さんとの毎朝のラジオ体操付きですがいい

古川泰

二席 ササン朝ペルシャの王を旧友のように懐かしむ田部先生

遠藤玲奈

苺ジャム広げてつくる窓枠の外に昨日の夕焼けを見る

七味

三席 朝刊に寝ころぶ猫の隙間から四コママンガを眺める日曜

全美(ぜんみ)

朝にだけ会う人なので昼や夜に生きているとは思わなかった

蒔田理

 エモちゃんはデイサービスを告げるロボ、いいひん母を知らずに今朝も

大山城治

 

優先順位がたがひに二番であるやうな間柄にて梅を見に行く

荻原裕幸

俳句の世界だと梅が咲いてそれを見に行くのは「梅見」春の言葉

花のことだと桜と対比されるようなところのある

ちょっと地味なお付き合いの感じが出ている

短歌と俳句(季節の)表現の違いは?

俳句の世界は季語に敏感 桜の花を表現する時に

葉が目立つようになってきたら「花は葉に」新緑の状態になると「葉桜」 

季節の中で細かく状況がわかるというのは

表現としては豊かなものが出せる

 

・短歌づくりのコツ

季語を取り入れると繊細な季節の

変化や情景を豊かに表現することができる

 

・文月悠光さんの短歌

石窯に忘れ去られたパン一つニ000年後の朝を守って

文月悠光

新婚旅行でナポリの近くにあるポンペイ遺跡という世界遺産を見に行った

火山が噴火したことによって古代ローマの町並みが保存された世界遺産

 

茨木のり子

「自分の感受性くらい自分で守ればかものよ」という

有名なフレーズがありますけど 彼女を突き動かす衝動みたいなものが

怒りというエナジーだったんじゃないか 

表現というものは捨てるところなし ヒコロヒー

 

詩は語り手がどんな人かというのを 問わない表現だから面白い

自分の伝えたいコアの表現だけのせられる

文月

 

・ことばのバトン

米はあるかとメールを送る

小池理雄(精米店3代目店主)

瑞穂国八十八のこころひと粒に

千島俊司

ぎゅうと握って愛をユリイカ

安部若菜(NMB48)

ユリイカ:わかった!みつけた!の意

(俵まち女史 X 短歌と聞いて出てきました~ 

アイドルのみんなとうたかいもしていますので

ご興味があれば、お誘いさせてください)