2026年2月19日木曜日

尻二字三角パス①②&「二十六聖人祭」&池波正太郎の言葉

亡き父母や硬き蕾や春の雪

軌跡辿ればいつもピンボケはだら雪

枯山水微かな水の音朧

春手前色香と品と和の心

木頭村待ってましたと福寿草

 

■夏井いつき俳句チャンネル

【第12回尻二字三角パス】候補句を一挙公開!【「いう」】

 

言うまでもなき名盤を聴く夜長   岸来夢

言うならば真珠の核のごと秋思   桂子

言うかいな左様な無礼冬木立   小野とらのは

言う聞く見るなんが猿酒効いたらし   横山雑煮

言うに及ばず幽霊は月の匂い   津々うらら

いうれいの吊らるる梁や露の宿   かいみきまる

いうれいたけ雌しべは宇宙めくかたち   月下檸檬

胃浮くかなブランコの婆桐一葉   ねまりねこ

胃疼いてなほも良夜と言ひにけり   かときち

胃鬱排悶かぼちゃ割る力こぶ   熊兎

悠然として注射針見る子猫   水蜜桃

有職や人や秋気の澄む南殿   ひでやん

藺生町藺草静けし池の端   広島じょーかーず

イォークに道ゆづらるる良夜かな   乃咲カヌレ

井浦さんも見ているかしら十八夜   茶影

 

【第12回尻二字三角パス】作句編スタート!【「いう」】

駄夢喰つて腹下したる獏梅雨   ローゼン

井浦さんも見ているかしら十八夜   茶影

千夜百夜意地のねじくれたる羆(ひぐま)   正人

愚妹とは夜長をこぼすポプコーン   いつき

―んーんとは加湿器の鼻唄   千津

うたふよに人参雪をとびだしぬ   正人

 

■夏井いつき俳句チャンネル

一分季語ウンチク「二十六聖人祭」

 

非常に音数の多い季語ですね 季語だけで11音もあります

どういうお祭りかといいますと 長崎で行われる祈念ミサになるんですね

この「二十六聖人祭」とは 日本最初のキリシタン殉教者26人が

長崎に連れて行かれて処刑された というのがかつて出来事として

ありました その26人を偲ぶ形でこのミサが行われると 

そういうことになっております これは豊臣秀吉が追放してと

そういう背景がある出来事になっております 

現在では2月第1日曜日にこの祈念ミサは行われるようです

長崎にこの時期に行った際にはぜひ季語体験として

目にしてみたいものですね

 

■池波正太郎が遺した言葉

「男らしさとか女らしさという前にね、

男も女も共通していちばん大事なことがあるんだよ。

『人の身になって考える』ということがね、

できる人がいちばんいいわけだよ。

これがなかなか口でいうのはやさしいが、

できないことなんだけどね」

2026年2月18日水曜日

バレエダンサーの名言

平野歩夢選手を詠む

日々進化冬五輪をも進化せり

最高のRoutineでした冬五輪

繰り返すアップデートや冬五輪

意地見せた冬季五輪の七位かな

無駄なもの何一つなき冬五輪

 

■バレエダンサーの名言

【アンナ・パヴロワの名言】

立ち止まることなく一つの目的を追い求めること。

これが 成功するための秘密です。

私にとっての成功は、人々の称賛の中にではなく、

自分の理想が実現していくという満足感の中にある。

才能だけで成功することなんてできない。

才能は神が与えるけれど、努力はその人を天才に変えてくれる

 

【マイヤ・プリセツカヤの名言】

常に、自分がなぜそこにいるか、意味を考えなさい。

 

【森下洋子の名言】

私は毎日、二時間の基本レッスンをやっています。

これは、私の舞台を支えている大事なレッスンで、

一日基本レッスンを怠ると自分の身体が不調になるのがわかります。

二日怠るとパートナーにわかります。

そして、三日怠ると多くの人にわかります。

 

【ミハイル・バリシニコフの名言】

私は他の誰かより上手く踊ろうとはしない。

自分自身より上手く踊ろうとするのみ。

ダンサーは舞台の上で、自分のすべてをさらけ出している。

すでに彼らが見せている以上のものを求める必要はない。

芸術を志すものは、結婚したり子供を持ったりしてはいけない。

芸術とは、どこまでも利己的な経験だからだ。

 

【熊川哲也の名言】

空気は液体だ。だから泳ぐように跳べばいい

跳ぶってことは、跳び越えること

誰かが人生意味を問うているとき、僕は人生の意味を跳んでいる

階段を登る時は、絶対に右足から

どんなに小さなことでも、何かを成し遂げた次の日の自分というのは、

昨日とはもうぜんぜん違っています。

立っている位置が少し高くなって、

物事の見え方も変わったように感じるはずです。

 

【岩田守弘の名言】

冷たい目で見られても、舞台がどんなでも、穴が開いていようとも、

寒かろうが、どんな時でも、どんな場所でも、周りがどんなでも、

自分のすることをしっかりできる人。

自分で俺は完璧だぜって言った時点で嫌な踊りですね

そんなの見たくないと思う 僕はそれは自己流になったらダメ絶対 

絶対ダメ のぼせあがるな 絶対のぼせあがるな

 

【ルドルフ・ヌレエフの名言】

人生は己との闘い。他には何もない。

人生は自分との闘いで勝利し続けることが必要。

相手に負けようが関係ない。

自分との闘いだけに焦点を絞っていけば成功者となれる。

 

参照:http://butaieizocolors.com/ballet/meigen.html

2026年2月17日火曜日

俳句にダンスと音楽結びつけ ノイマイヤー

平野歩夢選手を詠む

誰にも負けぬプライド持ちて冬五輪

冬五輪戦い抜いた吾を褒めん

冬五輪生きて帰って来れました

冬五輪満身創痍の平野(歩夢)かな

冬五輪命をかけて飛びました

 

■俳句にダンスと音楽結びつけ ノイマイヤーのバレエ再演

東京バレエ団が世界的振付家ジョン・ノイマイヤーの

「月に寄せる七つの俳句」を上演。

松尾芭蕉や小林一茶らの月を詠んだ俳句にダンスと音楽を

結び付けた「目で見る俳句」とも言える作品。

取材に応じたノイマイヤーは「私が俳句や音楽の中に

見いだした内なる自分を描き出そうとした」と語る。

1989年東京バレエ団のために振り付けし、芸術監督を

務めていたドイツのハンブルグ・バレエ団での上演。

日本では17年ぶりの再演となり、演出や衣装に大きく

手を加えた。

「学生時代から常に日本の芸術に魅了されてきた」という

ノイマイヤーにとって、俳句は特別に感心を引く表現形式だ。

振付家として高く評価されるきっかけになったのも、俳句を

題材にした別の作品を手掛けたことだった。

いくら言葉を尽くしても意味を説明しきれないほど深いものを

表現しているところに、ダンスとの共通点を感じるという。

音楽を用いたのはバッハとアルボ・ペルトの楽曲。芭蕉がバッハと

同時代に生き、同じ月を見ていたはずだと気づいたことが本作の

出発点となった。

「同じ月のもとで人間同士や人間と自然の様々な関係性を

展開させたいと思った」

現在は振付家として世界中のバレエ団で自身の作品の再制作に携わる。

「私は自分の作品を愛している。作品に生を与えた責任として、

それらのダンスが今の時代にどうあるべきかをきちんと見ていくのは

大切だと思う」と強調する。

「私の振り付けはただ美しい動きを描き出すのではない。作品のエッセンスを

深く掘り下げて、私が共鳴したものや信じたものを語ろうとしている。

ぜひ、それを感じてもらいたい」。

202624日 徳島新聞 参照

2026年2月16日月曜日

兼題「鶯」

ウクライナ人を詠む

春の雲洗脳されて戦場へ

共に生く犬を殺され春の空

祖国より犬を愛して春の草 

祖国では裏切り者の春の夜

ロシアでは使い捨てされ冬の星

 

NHK俳句 兼題「鶯」

選者:和田華凜 ゲスト:月亭八織 司会:柴田英嗣

年間テーマ「季語からみるDNA」

平安時代より愛された鶯。子季語には「春告鳥」「経読鳥」「人来鳥」

 

兼題「鶯」は春の季語

冬の間、山に居ますが、春になると人里に現れて春を告げる

平安時代から「初音」は歌人たちに愛されて多くの歌に詠まれてきた

「初音」とはその年に初めて聞いたうぐいすの声

季語で「初音」というと「鶯」のこと

鶯の傍題

春告鳥 歌詠み鳥 黄粉鳥 匂鳥 花見鳥 鶯の谷渡り

経読鳥(「経」というのは「ほー法華経」お釈迦様のお経)

人来鳥(「ホーホケキョ」に続いて「人来る 人来る」と鳴いている)

言葉は想像を膨らます 俳句の醍醐味

 

文鳥もいろんな感情がある 文鳥ってブチ切れをする

理不尽なブチ切れをする 八織

 

うぐいすの声を聞くと思い出す言葉がある 

「初心忘るべからず」世阿弥の言葉

明日がきて暮らしているということを当然のことのように思っている

冬から春になって暖かくなってきたのは当たり前のことじゃない

「有難い」という言葉は「有ることが難しい」と書く

今日があって明日があってということに感謝したいなという気持ちで

冬から春になるこの時期にいつも

「初心忘るべからず」という言葉を思い出すようにしています 和田

 

ついつい関係性が緩くなる時がある 

師匠がいなければと感謝をする瞬間がある 八織

 

初心というのは謙虚な心や感謝の心 それを思い出すことは良い 和田

 

・名句鑑賞

うぐひすの啼(なく)やちひさき口明(あい)て   無村

無村は画家としても有名 俳句は言葉で写生する 景色をうつし出す

うぐいすの小さな口を発見してそこから出る美しい声

あたりの空気感まで伝わってくる名句

「うぐひす」「ちひさき」もひらがなで書いている

かなで書くことでうぐいすの小さな口とかかわいらしい姿が見えてくる

写生も初心にかえったような句

 

鶯の身をさかさまに初音かな   其角(きかく)

初音を聞いたときのうぐいすの状態がさかさま

木にぶら下がりながら「ホーホケキョ」と

鳴くのを見つけた瞬間の喜びがあふれてくる 和田

珍しい状態を見られた喜びじゃないかなと思う 柴田

凄い奇跡が起きた瞬間 八織

一会の奇跡の瞬間ですね 和田

 

・特選句 兼題「鶯」

鶯やだらりの帯に子風呂敷   寺田秋悦

鶯や空欄多き時刻表   石井説雄(せつお)

春告鳥光のページ繰る野辺に   七瀬ゆきこ

うぐいすのこゑに黄色の浮力かな   押見げばげば

鶯や鏡に見せるランドセル   植野史理(ふみとし)

鶯や私のアディショナルタイム   秋本哲

アディショナルタイム:ご褒美時間 八織

俳句では余生 消極的なイメージ

カタカナを使った事でまだまだ攻めていくぞというイメージが伝わってくる

アグレッシブな感じがする 和田

 

・特選句 けんだい「鶯」

一席 うぐいすやDNAに音符あり   千田茂樹

二席 ビバルディ日和始まる初音かな   泉勝明

三席 鶯や耳へ黒髪かける癖   松本逸朗

 

・月亭八織の一句

落語聞く鶯さえずり破顔一笑   月亭八織

(落ちのところでうぐいすが「ホーホケキョ」と鳴いて

お客さんが落語で笑ったのかうぐいすでわらったのか

みんながとってもいい 何とも言えないほのぼのとした笑いになって

うぐいすに助けられたな 八織

「破顔一笑」という所が素晴らしい うぐいすの声が聞こえてくるし
落語も面白いしみなさんが笑顔になるという内容がいい 和田

添削 鶯や破顔一笑落語会

(これは三段切れでは…❓)

三段切れになってしまう「さえずり」は春の季語 和田

「や」以外ぜんぶ漢字なところも落語っぽい 柴田

 

季節を感じていただけるような落語を届けていきたいなと思います 八織

 

・柴田の気づき

鶯の声初心忘るべからず

(総決算ということで十七音に)

十月「十七音で嫌な事は昇華しよう」が一番心に残っているとか…。柴田

七月「心のシャッターを切る」俳句は瞬間を切り取る

五感で感じた事をその時に心のシャッターを切る 

素晴らしい気づきだと思った 気づいてくれたのが嬉しい 和田 

2026年2月15日日曜日

福田恆在の名言

ウクライナ人を詠む

冴返る牢目をくり抜かれ殺されて

心情を貫き命堕とす春

揺らぎなき信念持ちて春に逝く

花の蕊(しべ)祖国の人は殺せない

春の夕焼けロシア人になろうとも

 

■福田恆存(つねあり)の名言

福田恆存(作家)は、日本の評論家、翻訳家、劇作家、演出家。

1969年から1983年まで京都産業大学教授を務めた。

1981年より日本芸術院会員。

 

自分が相手とともにいて孤独だと思うときは、相手も孤独なのだと、

なぜそう考える余裕をもたないか。

それこそ、真の意味の「理解」ということでありましょう。

『私の幸福論』

 

私たちは認識のためにも、行動しなければならぬ。

そして失敗するだろう。それが悲劇の型である。

喜劇は、このいきちがいからの脱出を描く、それだけのちがいだ。

『人間・この劇的なるもの』

 

死は生を癒すものであるばかりでなく、それを推進させるものなのだ。

終止符がうたれなければ、全体は存在しないし、

全体を眼のまえに、はっきりと見ることができない。

『人間・この劇的なるもの』

 

こういうふうに自分の位置を測定する能力、しかも、たえず、

流動変化する諸関係のなかで適切に行動する能力、

そのみごとさが教養というものであります。

『私の幸福論』

 

結合のあとの分離こそ、その次の段階の結合を深めるものだと、

なぜ考えないのか。そう考えるべきです。

『私の幸福論』

 

教育と教養とは別物です。教養を身につけた人間は、

知識階級よりも職人や百姓のうちに多く見出される。

『伝統に対する心構』

 

私の幸福論をなぜ容貌の問題からはじめたかというと、

私は、世のなかにはどうにもならないことがあるということを

いいたかったからであります。

『私の幸福論』

 

必然性というものは個人の側にはなく、つねに全体の側にある。

『人間・この劇的なるもの』

 

私はつつましさ、羞恥心というものは最も日本的な美徳だと思っております。

『私の幸福論』

 

生はかならず死によってのみ正当化される。

個人は、全体を、それが自己を滅ぼすものであるがゆえに認めなければならない。

それが劇というものだ。そして、それが人間の生きかたなのである。

『人間・この劇的なるもの』

 

生きる喜びとは主役を演じることを意味しない。

 

私という演戯とは、絶対的なものに迫って、自我の枠を見いだすことだ。

自我に行きつくための運動の振幅が演戯を形成する。

『人間・この劇的なるもの』

 

真の意味における自由とは、全体のなかにあって、

適切な位置を占める能力のことである。

『人間・この劇的なるもの』

 

まずなによりも信ずるという美徳を回復することが急務です。

親子、兄弟、友人、そしてさらにそれらを超えるなにものかとの間に。

『私の幸福論』

 

肉体主義というのは、かならず自慰に堕するものなのです。

『私の幸福論』

 

参照:https://todays-list.com/i/?q=/%E7%A6%8F%E7%94%B0%E6%81%86%E5%AD%98/1/1/

 

2026年2月14日土曜日

偉人達の名言&「鴨」

尊敬の欠片も無くす春疾風(はやて)

トランプを見放す世界花曇り

トランプへ射す暗い影砂あらし

政治は商いに非ず春愁

米国民の抱く疑惑や春の闇

 

■夏井いつきのおウチde俳句

一分季語ウンチク「鴨」

 

地域によっては家の近所で見かけるわ

という方もいらっしゃるかもしれませんね

冬に日本各地で見られるポピュラーな鳥の一つです

「鴨」は基本的に秋から冬にかけて北方から日本へ渡ってきて

そして越冬した後 春になったら また 北へと帰っていく

そういう習性を持っている鳥ですね

そんな中で残っていく「鴨」のことを

また別の季語で言ったりもするのですが

そうやって冬の間 水面で過ごしている

そういったものが この「鴨」という季語の

本意になってまいります

中には「鴨」と聞くと食べると美味しいですよね

ということを連想なさる方とか 鴨肉ですね

と思う方も いらっしゃるかもしれませんが

原則この動物のジャンルで「鴨」といった場合には

基本的に生きている動物として描写する

そういう季語の扱いになってくるでしょう

 

■偉人達の名言

「為せば成る、為さねば成らぬ。何事も成らぬは人の為さぬなり」上杉鷹山

 

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば人は動かじ」山本五十六

 

「是非に及ばず」織田信長

 

「面白きこともなき世を面白く住みなすものは心なりけり」高杉晋作

 

「夢なき者に成功なし」吉田松陰

 

「精神的に向上心のない者は馬鹿だ」夏目漱石

 

「未来が其の胸中に在る者 之を青年と云う 

過去が其の胸中に在る者 之を老年と云う」植木枝盛

 

「失敗の責任は主君に、成功の功績は家臣に」曹操

 

「おこないはおれのもの。批判は他人のもの、おれの知ったことじゃない」勝海舟

 

「丸くとも一かどあれや 人心 あまりまろきはころびやすきぞ」坂本龍馬

 

「私がしているのは決して大きなことではないが、必要なことなのだ」チェ・ゲバラ

 

「世界全体が幸福にならないかぎりは、個人の幸福はありえない」宮沢賢治

 

「弱虫は、幸福をさえおそれるものです。綿で怪我するんです。

幸福に傷つけられる事もあるんです」太宰治

 

「千日の稽古をもって鍛となし、万日の稽古をもって錬となす」宮本武蔵

 

「この世に客に来たと思えば何の苦もなし」伊達政宗

 

「背伸びして視野をひろげているうち、背が伸びてしまうこともあり得る。

それが人生の面白さである」城山三郎

 

参照:あなたが好きな日本史上の人物の「名言」ランキング

https://rekishikaido.php.co.jp/detail/2700

 

私感

「道徳なくして経済なし」

論理的な経営や商売には正しい倫理観が不可欠ではないでしょうか?

渋沢栄一が提唱した「道徳経済合一説」や、

二宮尊徳の「道徳なき経済は犯罪、経済なき道徳は寝言」という

教えこそが基本では?

利益追求と社会貢献は常に依存関係になくてはならないと思います。

2026年2月13日金曜日

思わず撮った写真で一句

セゴビアを愛した男のんどりと

星付きの国の紋章春の空

春日和歴史遺産を伝播せり

ユダヤ人へ想いを寄せて星朧

ユダヤ人の隠した文化朧月

 

■プレバト纏め 2026212

「思わず撮った写真」で一句

 

永世名人 藤本敏史 傑作50

大楽屋笑い上戸の来て小春

(「大」付けたのが良かった そのまま季語に流れ込んでいく

 明るさが花開くような気分 映像のない時候の季語を置くのが得意

 迂闊に手は出さないほうが良い)

 

永世名人を目指す昇格試験 中田喜子

触れたき彩雲上昇の朝東風

(朝東風:春の季語 早春の朝に吹く肌寒さを感じる春の風

 彩雲:古くから吉兆の前触れと言われてきた 語順が惜しい

 「触れたいような彩雲」説明の語順あの雲に触れたいという

あなたの気持ちが大事 語順が逆 映像がよりクリアになる

語順を変えていたら一発で永世名人)

彩雲触れた上昇の朝東風(ごち)

 

一位 加納

新入りのD木枯らしのRECボタン

(Dのような業界用語を使うのは俳句の世界では評価は分かれる

 どんな業界かが分ったりどういう立場の人か人物も見える

 上手に使うなら何の問題もない 木枯らしという季語を中七に

 上手いこと入れてきた 「の」を入れて「RECボタン」に性格付けをした)

 

二位 猪狩蒼弥

春は遠し故郷も遠し夢遠し

添削(故郷とか夢というのは凡人ワード)

ドーム遠し故郷春遠し

 

三位 藤田憲右

ロスの空父子の夢見る球春に

添削(球春は頭に持ってくれば良かった 語順が悪かった)

球春父子の夢見るロスの空

 

四位 永島優美

玄関に靴のぶかぶか春隣

添削(春隣:もうそこまで春が来ている様子 母娘の状況が言いたいところ)

春隣ママのヒールはぶかぶか

春隣ママのブーツはぶかぶか

 

 

五位 武尊

冬茜有終へ向く道標

添削(冬茜:「冬夕焼」空気が澄んで鮮烈な赤に染まる 

抽象的な表現になっていて映像が見えてこない

世界を目指す人は早々いないので夕焼けの色の見え方も変わってくる)

冬茜世界一への道標

 

・清水麻椰チャレンジ

春眠や寝ぐせとTシャツの鼻血