青空とひとつのトマト春の朝
桜蕊降る沈黙の叫び声
風光る新聞記事をモデルとす(フランシス・ベーコン)
マグリットの洗礼受けて春の闇
春月夜グロテスク且つ美しく
■村雨さんと日本庭園たしなみ巡り 小石川後楽園
❝黄門様❞徳川光圀が完成させた庭園 おもてなしの庭園 たくさんの仕掛け
特別名勝 特別史跡 この二重指定は全国の庭園で9か所のみ
村雨辰剛(たつまさ)
兼六園 岡山後楽園 南禅寺方丈庭園 南禅寺小方丈庭園
無鄰菴 日本庭園は気軽に楽しめる
小石川後楽園サービスセンター長 鈴木弓
睡蓮の見頃は5月中旬から9月中旬 内庭
東京ドームのほうに藩主の御殿がある そこの庭なので内庭になる
江戸時代に造られた現存する最古の大名庭園
江戸城(現在の皇居) 水戸 尾張 紀伊 ❝徳川御三家❞
水戸藩主 上屋敷の庭 小石川後楽園 初代藩主は徳川頼房
徳川光圀(くに)が完成させた 2人の思いが調和した庭園
唐門 唐門から先が「後楽園」先憂後楽から一説をとった名前
君子たる者 民に先んじて世を心配し 民より後に自分も楽しむ
毎年11月3日のみ開門される ここから京都への旅が始まります
京都への旅を疑似体験 仕掛けがいっぱい 木曽路 木曽川
江戸時代は人々が自由に行き来できない
客人に京都までの旅を楽しんでもらいたい 究極のおもてなし
たしなみポイント
青石「この先景色が変わりますよ」❝木曽路の終わり❞
石で「景色が変わる」合図を示す
琵琶湖を模した池 大泉水
縮景:各地の名所を庭園に表現する手法
唐崎の松を模した松も植わっている 一つ松
たしなみポイント
象徴的なものを添えて景色を表す おもてなしの心が表現された庭
❝竜田川❞紅葉林 秋の庭園
たしなみポイント
あえて浅くして流れを見せている 掃除が欠かせない
深さを感じてもらう為あえて掃除をしない 大泉水
手入れの仕方で川と湖を表現
たしなみポイント
踏み外(はず)し石 役石=役割のある石
道を譲るための「踏み外し石」 ちょっとした気遣い
蓬莱島(ほうらいじま) 神仙思想
中国の神仙思想に由来 不老不死の仙人が住むとされる島
横向きは亀 大名や長寿や子孫繁栄が大切 長寿のシンボル
作庭した庭師 徳大寺佐兵衛から名付けた石 徳大寺石
これらの石は伊豆から舟で運ばれてきた
どれだけ徳川家の力が強かったか
江戸幕府が行った大規模な治水工事で水路による物流機能が発展
力の誇示を庭園造営に注いだ
栗林公園(高松藩) 玄宮園(彦根藩) 水前寺成諏園(熊本藩)
小石川後楽園 庭師 庭師歴37年 木村央
蓬莱島の大きな手入れは5年に一度 人間が入れない神聖な島
広葉樹が多い スダジイ アラカシ モチノキ
仙人はイネ科の穀類を食べない 松の実を食べて栄力を養っている
青大将の抜け殻 草を抜くことで蓬莱島の険しさが浮き出る
手で抜くことで根っこが取れる その分 人が島に入る回数が減る
たしなみポイント
手入れで「人が入れない神聖な場所」を表現
歴史的な庭で作業するだけでもテンションが…
黒ボク石(溶岩)
石は日本庭園の骨格
終点の京都 嵐山の景色 渡月橋 下を流れるのは❝大堰(おおい)川❞
光圀時代に造られた❝西湖の堤❞中国の杭州の蘇堤(そてい)を模したもの
京都の隣に中国 杭州 西湖の堤 中国と日本(和)の風景の調和
日本で最初に❝西湖の堤❞を造ったのは小石川後楽園
各地の大名庭園でブームに
縮景園(広島) 養翠園(和歌山)
水戸藩2代目藩主 徳川光圀
中国の儒教を学んで育った
民から亡命してきた 儒学者 朱舜水(しゅしゅんすい)
頼房が造った庭を光圀は石ひとつ木ひとつ 動かさなかった
潤色して光圀が完成させた
池泉回遊式庭園 人をもてなすための庭園
円月橋 唐門
光圀は完成させた庭を誰でも鑑賞できるようにした
❝白糸の滝❞ 名君として親しまれた君主でした
日本庭園は「おもてなし」が根本的なところにある
来るたびにいろんな良さに気づいていく