2026年5月23日土曜日

鶴屋南北&花守会&「蝲蛄(ざりがに)」

投扇興的を外して夏の空

夏袴溜息続く投扇興

投扇興夏風を背に息止めて

風青し狙い定めて投扇興

夏座敷背筋伸ばして投扇興

 

■知恵泉 Jホラーの元祖「東海道四谷怪談」の発想術・鶴屋南北

AIによる概要

四谷怪談は、江戸時代に4代目鶴屋南北が創作した、

歌舞伎の演目『東海道四谷怪談』を代表とする、日本を代表する怪談物語。

夫に裏切られ、毒殺された妻・お岩が幽霊となって復讐を果たす物語で、

極限の人間ドラマと凄惨な怪奇演出が特徴の作品。

主な特徴と概要作品名: 『東海道四谷怪談』(18257月、江戸中村座にて初演)

物語の構造:夫の民谷伊右衛門(たみやいえもん)に裏切られ、

毒薬を飲まされて顔が醜く変わり、恨みを抱えて死んだお岩が、

亡霊となって伊右衛門を追い詰める。

「忠臣蔵」との関係:忠義をテーマにした「仮名手本忠臣蔵」の裏(ネガ)として、

浪人たちの欲望や男女の弱さを描いた作品。

演出(ケレン):「戸板返し」や「仏壇返し」など、観客を驚かせる仕掛けが満載。

背景:実在した人物やお岩の伝説をベースにしつつ、当時の社会事情を反映して創作。

 

尾上右近

お岩は死に際、自殺するでもなく、殺されるでもなく、事故。

泣いた赤ちゃんをあやそうとして、のどの刃物が引っ掛かり

思いを残して死んでいく。

「幽霊になれば私を陥れた人たち全員に敵(かたき)討ちできる」

その言葉を残して死んでいく。

これは女手ひとりの敵討ちの物語。忠臣蔵の表裏で作った。

 

古井戸秀夫

オリジナルとされる「四谷怪談」には敵討ちはない

ホラーは現在は夏見るものだと思っているのは、

南北によって怪談を夏に楽しむ習慣が生れた

当時は秋の夜長、春雨の降る日に話されていた

驚く冷や汗をかくことに涼しさを求めた

 

尾上右近

きれいにしようと思うが醜くなっていくという南北の狙い

「火のあるところに煙を立てろ!」下品にならない程度に乗っかる

女役をやっている時は絶対嫌われたくないと思う

「戸板返し」のことを南北に問いたい

 

古井戸秀夫

南北は歌舞伎のしきたりを知らない人でも楽しめる芝居を作った

ドナルド・キーンは日本文学を研究し海外に紹介国際的評価を高めた

 

■夏井いつき俳句チャンネル

【花守会】今年の正解率はどうかな?【2026

 

カラオケに愚息の曲や紅の花   渥美こぶこ

楽園を歩(あり)きて花の雨明かし   ひでやん

蛇穴を出て恐らくは左利き   広瀬康

傾聴のほうがすきですかすみそう   坂本梨帆

山笑う漫画みたいな顔ですね   あねご

春のくまSuicaでピッと通ります   あなぐまはる

パリまで寄り道伊月庵の花   大槻税悦

花の雨ヲタクでヤワなネコスキー   津島野イリス

ものすごい明るい人と言はれ春   有村自懐

 

■夏井いつき俳句チャンネル

【花守会】今年も当ててみせます!

 

栗の木に鈴が三つや青田風   栗田すず

桃の名を名乗って二十五年の春   桃子ママ

一時間早めに来ました花の雨   松浦麗久

TBSの隣に住みし花水木   赤坂みずか

まつやまりゅうがくしたし初燕   たかみたかみ

花ミモザ坊ちゃんだんご三色だ   いのりん9

春の野やいまだ高めの骨密度   東田一鮎

髪染めて引っ越す春の満つる街   野村颯萬

花種を配る手へ手や雨の庵   あいむ李景

 

■夏井いつきのおウチde俳句

一分季語ウンチク「蝲蛄(ざりがに)

読めない季語シリーズ

字は見慣れないけど何かと聞かれたらあぁ身近だねと

そんなふうに感じる人もいらっしゃるかもしれませんね

川や沼に棲んでいる「蝲蛄(ざりがに)

子供の時にはよくざりがに釣りといって

スルメと木の棒を持って釣りに行ったりもしましたね

そういう世代の人が多いんじゃないかと思うんですが

最近色んな所でよく見かける「蝲蛄(ざりがに)」はアメリカざりがに

これは昭和初期に海外から持ち込まれた特定外来生物になっています

実際日本に元々いた固有種になっている日本ざりがには

北海道や東北の北部の方に集中していて数は少なくなっているようです

実は皆さんの地域の近くに棲んでいるのはアメリカざりがにの方なわけです

2026年5月22日金曜日

大峯修験者 五條良知&俳句東西対抗戦

万緑や地球の声を形とす(新宮普氏)

夏の風追いかけられて追いかけて

薔薇のアーチをはしゃぐはヒメハナバチ

夏山をイロハモミジの赤き実が

海の森アオリイカ保護夏の藻場

 

■こころの時代 吉野・大峯修験者(おおみねしゅげんじゃ) 五條良知

山で祈る、里で祈る、ともに祈る

 

みんながいるから自分も生かされている

自分がよくなることで周りの人もよくなっていく

自分のすべてをさらけ出す

命が生かされているのは自分だけじゃない 

だから人々のことも祈っていきたい

里での祈り❞の大切さ

日常生活の中で祈ること

ともに祈る

SNSで世界に発信

場所は違えど時を同じく とも祈り

自分の祈りは誰かの力になる

 誰かの祈りは自分の背中を押す力になる

みんな良うなれ

万人安楽

自分の中の❝みんな良うなれ❞という心

仏の慈悲の心

心の中に祈りがある人は強い(おおらかで幸せな人)

命の真ん中には祈りがある

 

今できることをちょっと頑張る

ご飯をたべるときには一生懸命ご飯を食べる

遊ぶときは一生懸命遊ぶ

寝るときは一生懸命寝るんです

それを精進を言います

精進をし尽くしたときに今精進できたならば

過去のことも報われるし未来の方向も見えてくる

過去も先祖も浮かばれる

先祖の前で「今日も一日ありがとう」と手を合わせて

❝みんな良うなれ❞というほどの優しい気持ちを持って

祈っていただいたら こんなええことはないと思うんです

皆さんの祈りがどこか知らないところで人の力になります

どこかで知らない人が祈ってくれていたら

皆さんの背中を押す力になります

これが昔からの祈りです

 

ずっと酒井雄哉大阿闍梨をお慕い申し上げていたのですが…。

ここにきて、また素晴らしい人をお教えくださいました。

五條良知 金峯山修験本宗 管長・総本山金峯山寺 管領。

素晴らしい人との出会いでした。

 

■プレバト纏め 2026521

俳句東西対抗戦

東チーム 梅沢富美男 蓮見翔 谷まりあ 嶋佐和也

西チーム 千原ジュニア ふくらP 近藤千尋 新山

 

第一試合 東のお題 山手線と東北新幹線

夕虹の山手線やキッズフォン   近藤千尋

(夕虹:夏の季語)

💮上野のキビタキ萩の月ひとくち   蓮見翔

(黄鶲キビタキ:夏の季語 初夏に南方から飛来する夏鳥

 駅名 東北の銘菓 季語をきちんと入れた 

キビタキと萩の月の字面を際立たせた)

 

第二試合 お題「いか焼き」

💮薄暑のデパ地下義祖母にいか焼きを   新山

(薄暑:夏の季語)

添削 薄暑祖母に土産のいか焼きを

最終ののぞみ麦酒といか焼きと   嶋佐和也

(麦酒:夏の季語 光景がありきたり)

 

第三試合 西のお題 初夏の京都

💮閃閃と千手千体皆涼し   千原ジュニア

(涼し:夏の季語)

築百年のカフェは行列若葉風   谷まりあ

(若葉風:夏の季語 上五を字余り中七下五で調べを取り戻す)

 

第四試合 お題「東京グルメ」

黒きつゆ手繰る手止まずビルは夏   ふくらP

(「手」を重ねる必要なない 添削では説明と重複を消す)

 添削 手繰り込むつゆの黒しやビルは夏

💮月島にソースの香立つ夕立あと   梅沢富美男

添削 夕立過ぎ月島にソースの香

(嘘をつく時にはしっかりと@夏井いつき先生)

 

西チームの勝利

 

・清水麻椰チャレンジ

薫風でラーメン制覇一乗寺 

2026年5月21日木曜日

わたしの日々が、言葉になるまで こっちのけんと&綿矢りさ

夏の朝体操になるシモエナガ

夏の陽や蜆獲れたよ吉野川

保護されたアオウミガメよさようなら

迷ったら難しき道夏の星

夏の月AI作と疑われ

 

■わたしの日々が、言葉になるまで❝怒り❞を言葉にしてみると

怒りそれは時代と共に形を変える

杏 こっちのけんと 綿矢りさ 桐山照史 劇団ひとり 

 

叱るは俯瞰している自分がいる 怒りの方は感情的 ひとり

そりゃ怒るよ人間だもの 杏

コミュニケーションが取れないことへの怒りでなんでやねん けんと

後からふつふつと怒り始めて小説に書くタイプ 

ちょっと陰湿かも知れない りさ

ためて昇華させる ひとり

 

今と昔では変わる 怒りを表す言葉 

時代と共に変化した怒りの表現の紹介

昭和後半 プッツン 平成前半 キレる 平成後半 激おこぷんぷん丸

令和 ピキる 

 

けんと

Z世代は常にインカメで自分を見ている

怒っている状態を俯瞰で見ているのがピキる

オレまだキレてないけどピキっているからな

ピキる:コントロールができている

みんなSNSをしているからこそ観察されている感覚

他人を見るように自分を見ている

怒っている状態をカッコ悪いと思っている

 

大正時代を生きたあの詩人は「怒り」をどう表現したのか❓

無視無欲を説いた「雨ニモマケズ」宮沢賢治

知られざる一面がわかる手紙

突然ですが。私なんかこのごろは毎日ブリブリ憤ってばかりゐます。

(中略)机へ座って誰かの物を言ふのを思ひだしながら急に身体全体で

机をなぐりつけさうになります。

いかりは赤く見えます。あまり強いときはいかりの光が

(しげ)くなって却(かえ)って水の様に感ぜられます。

遂には真青(まっさお)に見えます。

―宮沢賢治の手紙(大正9)

 

「滋く(しげく)」とは、霧などの濃度が濃い様子のこと。

「風の又三郎」など宮沢賢治の作品で「滋く」はよく使われる

 

怒っている時の色を表現したことない 

ないけど怒っていることがわかる 

青まで行くと血がひいた感じ 桐山

炎も最初は揺らめいていて赤い 

さらに高温に青くなると揺らめきもなくなる 杏

絵本に出てくる鬼とかも赤とか青だったりする

鬼のイメージに寄せられる けんと

 

VTRで紹介した手紙の枠外には「いかりは智慧にみちびか()るべし」とあり

いかりがちだった宮沢賢治は、怒りに支配されるのではなく、

怒りをより良い方向へ昇華していくべきだと思っていた

 

怒りはコントロールするべき源 杏

 

雨ニモマケズ

風ニモマケズ

雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ

丈夫ナカラダヲモチ

慾ハナク

決シテ瞋ラズ

イツモシヅカニワラッテヰル

 

綿矢りさ「インストール」河出書房新社

まだ怒っている強い瞳の光、まぶしすぎて目を細めるが

そらさずに、なんとか見つめ返す。

 

怒っている人のパワーは目に出るイメージがある

怒っているけどちょっと魅力的に感じている 綿矢

怒りは愛情 けんと

強い意志を持っているとか前向きな人ほど起こりやすいイメージ 

怒りとパワーは表裏一体 ひとり

怒りはエネルギーを使う 

今の若い人は他人のためにエネルギーは使いません 桐山

 

綿矢りさが描く「怒り」という感情

ポップな文体で人間の欲望に迫っていく

プチ整形を明かしたことで職場から執拗にいじられた時に抱いた「怒り」

綿矢りさ「嫌いなら呼ぶなよ」河出書房新社

怒ったり鳴いたりは美学に反する。怒りは古い油の臭いがする。

胸やけるドーナツを二、三個揚げ終わったあとのような、肋骨の内の油釜。

 

美味しくって可愛かったはずなのに… 疲れとストレスの感じが

怒りに似ているイメージ 綿矢

自分の身体に何が起こるか言語化して覚えている? ひとり

言語化のヒント

自分の体を観察して、疲れやストレスを描くことで怒りを表現する

 

怒りを俯瞰してしまうのが小説家の性(さが)

 

なんか嫌な事があったら何かネタにできないかなって思っちゃう 

転んでもただじゃ起きない 嫌な事があってネタにできたら

自分の中ではプラスになるから 怒りは芸の肥やし 

まだこれだとネタにならないって意識もある 

「もう一言ちょうだい」は芸人の性 ひとり

 

「インストール」では思春期の怒り 2001

「勝手にふるえてろ」では抑圧からの怒り 2010

「嫌いなら呼ぶなよ」では暴走からの怒り 2022

「グレタ・ニンプ」では発散する怒り 2026

デビューから25年 綿矢りさが捉える「怒り」の変化とは?

 

初めの方に書いてた怒りは頑張って世間に合わせようとしている主人公が

他人から理不尽な事をされてたまりたまった怒りが爆発するものを書いていた

自分勝手な理由で怒っている主人公を書いた方が読者受けがいいな

というのが分かってきて わがままに振る舞ったうえでさらに怒る

最悪な性格の主人公を書くようになってきた

喜んでもらえると 小説家はエンターテイナーだ!

コロナ禍で主人公がより怒るように

 

怒りを曲にのせる時こっちのけんとの拘り

怒りの感情で終わらないようにする リズミカルにしたり

音色を明るくしてみたり 

言語化のヒント

聞き終わった後、内容は怒りだが楽しかったなで終われる工夫をする

 

杏 主演の話題作!怒りをパワーに数々の問題を解決 勧善懲悪ストーリー

杏は演じていた時「怒り」についてどう感じていたのか❓

人のために怒る お言葉を返すようですが!

杏にとって怒りは願いでありPerformance 

こうなって欲しいなのになんでこうならない

怒りはコントロールしたいなあって思っている

「花咲舞が黙っていない」池井戸潤著/中央公論新社

 

大先輩の俳優が現場をあえてピリッとさせた瞬間があった

「もっとちゃんとしようぜ」目が覚める瞬間があって

あえての「怒り」で士気を高めた

 

未来への怒りとは?

ディストピア小説に描かれた近未来の「怒り」

倫理観が組み変わる未来を描いたディストピア小説

自分が信じる「正義」をSNSで発信 賛同者を募る白藤

主人公・空子の心情

 

村田沙耶香著「世界99(上・下)/集英社

「怒り」などという、乱暴で汚い感情を撒き散らし、

その汚れた感情で誰かと繋がろうとし続ける

白藤さんの姿は、異常に思えた。

 

「世界99」主人公が所属するコミュニティーによって

異なるキャラクターを作っていく様子を描く

 

SNSだけの関係 違う自分を演じることが容易 

押さえ込んで(違う自分で)出すこともできる

昔より今の方がしやすくなっている 杏

 

これからの社会って会社では怒りの部分を出せない

怒りを出せる担当の自分がどっかで出してくれる

そうしないと生きて行けない ひとり

 

自分の思ったことと同じ意見があった時にちょっと安心する けんと

 

怒りには周りと繋がる力がある ひとり

 

劇団ひとりに怒りとぶつける

杏 悪気ないとかほんとそーゆーのいいんで。

桐山 いい意味でね いい意味で聞こえたことがない

ひとり 「お言葉を返すようですが」気が悪くなります

けんと キッチンに置いてたおいしそうな「パン」どこいった!?

綿矢 選びすぎるから孤独(ひとり)になるんだよ!

   大人になるといろんなことを選べるようになる

   自分用にカスタマイズしすぎるとどんどん孤独になっていく

桐山 喜怒哀楽は備わっているから何かを伝えてもいい

ひとり 喜怒哀楽って絶対的本能 必要な機能のはず 必要な感情

けんと SNSの普及もあって人類みなクリエーター時代

    怒りが1つのコンテンツになれば汚くなくなる

    怒りの感情をクリエイティブなものに変えていく事を

みんながすれば新しい怒りという何かができる気がする

ひとり ラップのバトルとか怒りはエンタメになる

杏 怒り慣れていない事への怖さ

綿矢 自分なりの怒りの個性を見つけていく事が大事

   「怒り」を取り除くにはあまりにも勿体ない感情 

2026年5月20日水曜日

あの人に会いたい 吉行和子

聞き上手今日も和顔施夏の朝

いつもの如く切に生き抜く五月

忘己利他(もうこりた)慈悲の極みや夏きざす

薫風や見返りなしに突き進む

今日は今日未来に期待雲の峰

 

■あの人に会いたい 吉行和子2025(令和7)年 90歳没

 

面白そうっていうのがないと やる気がしないっていうのかしら

役の大きさ 小ささじゃないんです 

「なんかこの役やりたいな」っていうのが見つかったらやっていた

父 エイスケ 母 あぐり 兄 淳之介 妹 理恵

 

体が弱かったから 本ばかりいつも読んでいたんですよ

本の中に出てくる人物と友達になって遊んでいたんですけど

本の中の人たちが舞台で動いて喋って 本をめくるみたいに

話が進んでいくっていうのを見て こういう世界があるんだって

初めて思った 

劇団民藝付属水品演劇研究所へ 衣装係りとして

22歳で「アンネの日記」主演に抜擢

 

アンネ役の方が(公演開始後)1週間か10日ぐらいに 

声が出なくなっちゃったの 風邪で 朝 電話がかかってきて

「ちょっと劇団にすぐ来なさい」って お芝居の稽古には

ずっと勉強で行っていて 私も時々 代わりにやらされたり

してたんですけど 突然 舞台に出てしまったんです

 

これを機に舞台に立つようになった吉行和子さん 落ち込んだ時には

宇野重吉の言葉が支えになったそうです。

「思えば出る」っておっしゃったんですね。

「役について人の何倍も100倍も200倍も思いなさい」って

なんかやっぱり思っていると役がだんだん自分の中に入ってきて

ひとりでに動けるようになる あっちへ行こう こっちへ行こう

っていうのが 振付でやるんじゃなくて 自分の中から

出てくるっていうのは 確かにありましたね 

 

唐十郎からの出演依頼

唐十郎さんが自筆で書いたよ横書きのペラペラの「少女仮面」

っていう台本で 読みづらいどころか なんだかよく分からない

把握できない物語だったんですけれども なんか新しい風が

吹いてきたような気がしてしまって 「やります」って言って

しまったんですよ 

 

劇団民藝を退団

1969年「少女仮面」に出演 その後、未知の分野への挑戦が続く

「愛の亡霊」(1978)原作 中村糸子 脚本・監督 大島渚

 

なんか40歳を過ぎていると だんだん女優っておもしろい役が

なくなるんですよ「もう女じゃない」みたいな感じの役が多くて

つまらないなと思っていた時だったものですから ちょうど恋もする

うんと年下の男の人に恋をしてしまう おかみさんの役がとても

面白いような気がしてやりたかった

 

この映画で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞

テレビドラマでも「3B組金八先生」で家庭科の教師を演じる

連続テレビ小説「ごちそうさん」(2013)では見る人を驚かせた

死んだあとはゆか床となり主人公の孫を見守ることに

 

最初は朝ドラのナレーションって(スタッフが)おっしゃったものですから

「私のこのガラガラ声で朝っぱらから皆さん 嫌な気持ちに

なってしまうから無理ですよ」って申し上げたら 「いや実は」

ちょっと言いにくそうにね 「ぬかみそがしゃべっているんですよ」

っておっしゃった じゃあ私の声はとても ぬかみそっぽくて

いいんじゃないかなと思って 喜んでやらせていただきました

凄い自由でね だって誰もいないんだから ぬかみその人なんてこの世に

勝手にできるでしょ だからすごく楽しかったです

 

クッキングとかしたくなくて 冷蔵庫から出したらそのまま食べるって

いうのをモットーとしていたんです 本当に働き者の役が多いんですよ

私 お茶も茶筒で急須やかんジャーとか(家には)何もないから

お茶入れながらしゃべるっていうのが もう大の苦手で 

「どうするんだ」とか思って もうセリフも間違えちゃったりして

一つ一つ本当に大変なんですよ 

 

作家の父を持ち 兄と妹が芥川賞作家という吉行さんは文筆活動でも活躍

「どこまで演()れば気がすむの」で日本SFクラブ賞を受賞

俳句好きとしても知られています

 

「遊べやと黄泉に誘う昼の月」吉行和子

妹と4歳違いなんですけど 先に逝かれてしまいまして

お墓に行ってなんかちょっとこう昼間の青い空に

白い月がぽ~んと出ていたので妹が「遊ぼう」って

言ってるみたいな気がして作りました

もうちょっとうまくなったらいいと思うんですけど

あまりそういうことを考えず句会に行って

みんなで楽しくっていうのが好きなんです

 

50台後半 さらに挑戦をし続けます 一人芝居

MITSUKO ミツコ~世紀末の伯爵夫人」作・演出 大間知靖子

青山光子(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%95%E5%85%89%E5%AD%90)

 

実在した日本人初の国際結婚女性、

クーデンホーフ光子の生涯を描いた舞台作品。

明治期にオーストリア伯爵と結婚し、

欧州へ渡った光子の数奇な運命を描いている。

吉行和子の一人芝居が1993年初演以降、

ヨーロッパツアーも行われるなど大きな反響を呼んだ。

13年間上演した。

お客様が何百人の方が全部そこしか見る所がないでしょ

何が客席で起きても びくともしないっていうぐらいの気持ちで

出て行くわけですよ 大変なのと同時に終わった時の「やったぞ」

っていう気持ちっていうのは これはちょっと1人じゃなきゃ

独り占めって感じね 

 

若くて元気がいい時だけではなくて 今の私を必要としてくれる

役があるっていうことは すごい喜びでなにしろ創作劇が好きな

もんですから 今この世にないものが生み出されなきゃいけない

それを待っています

2026年5月19日火曜日

小泉八雲&外国語HAIKU&寺山修司の短歌

ニトリ創業者を詠む

弱点を強みに変えた茂(しげり)かな

特性を逆手に取りて夏の富士

営業ができなかった土用鰻

夏の月虐めにあったことさえも

行動力と発想力で花火

 

■偉人の年収How much?作家 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)

ハーンが初めて日本に就いたときに放った言葉

この神々の国では、樹木は人間から大切に育てられ、

可愛がられてきたので、木にも魂が宿り、愛される女のように

樹木はさらに美しさを増して、人間への感謝を示そうとするのであろうか。

「知られぬ日本の面影」より

 

巫女舞

その一挙一動が、詩のように優雅で美しい。

その舞いは、西洋人のいうダンスという言葉では

とてもいい表せるものではない。

「知られぬ日本の面影」より

 

日本人はなぜ悲しい時でも笑顔なのか?ハーンが導き出した答え

この笑いが意味しているのは、「あなた様におかれては、

私どもに不幸な出来事が起こったとお思いになりましても、

どうぞ、お気に煩わされませんようお願いいたします。

失礼をも顧みず、このようなことをお伝えいたしますことを、

お許しください。」という内容なのである。

「知られぬ日本の面影」より

 

日本の文化は道徳面では進んでいた

1894年 ハーン44歳 「知られぬ日本の面影」出版

日本の風景と心を世界に伝える紀行文学

初版 26回増版 大ベストセラー

❝未知の国❞日本の心を世界に伝えた最初の作家

ハーンは日本人の情愛を詩的に描くことにあった

 

「雪女」「耳なし芳一」「むじな」「ろくろ首」など17編を収録

1904年アメリカで出版「怪談」

怖いよりも美しく悲しい

世界で読み継がれるロングセラー

 

セツ「私に学問があればもっとお役に立てたでしょうに」

ハーン「誰のおかげで生まれた本ですか?学問のある女性だったら

    幽霊の話もお化けの話もばからしい話と言って笑うでしょう

    この本 みんなあなたの良きママさんのおかげで生まれた本です

    世界一のママさんです」

 

小泉八雲1904(明治37)54歳 心臓発作のため

 

1人のアメリカ軍人の心を動かす

マッカーサーの側近 ボナー・フェラーズ

戦後の日本の在り方について考えた

日本人の世親の根幹には先祖を大切にする心があること

天皇の祖先神をまつる信仰 天皇や皇室への敬愛の念として根付いている

 

フェラーズからマッカーサーへの提案

天皇の責任を問えば日本は混乱します

天皇の力を民主的に生かすべきです

 

象徴天皇制に影響を与えたとも言われています

 

八雲が愛し書き残した日本の心は日本の未来へと響き続けているのでは…?

 

根幹に根付いている本当に大事にしている精神性 そこを蔑ろにしたら

国として成り立たなくなる 立ち行かなるっていうことを側近が言ってくれた

そしてその大元になっているのが ハーンが残した文学だった

日本の文学の本質を理解してくれていたからこそ西洋の文化に人に

本質として伝えることができた

 

■ギュッと!四国 愛媛HAIKUで向き合う心

外国語HAIKU

cloudy sky

occluded by

cloud pines

雲のよな松の隠せし空の雲 ホリー・エヴェレット(30歳 イギリス出身)

 

外国語俳句は3行である事 季語はなくて良い 英語でなくても良い

 

地衣類発見

大切にしている事は探しているのは

見過ごしてしまいそうな存在に目を向ける事

あくまでも私の考えですが「普通じゃないもの」に

目を向けることが大事だと思うんです 小さいものとか

俳句を考えるとき私の体は花や蜂 トカゲでいっぱいになります

人との関わり方に難しさを感じていました

自然のはかなさ 移ろいに心を動かされる

俳句は物事の移ろいを評顔します 自然を相手にしますから

俳句をつくる時は感情が整理されます

私はこれまで自分を人間だとは感じられませんでした

私以外の人はみんな ❝ゲームのルール❞を知っているのに

私だけ教えられていないような気分でした

「これもまた過ぎ去る」楽しみも悲しみもいつかは過ぎさるのです

日本にやってきた時、痛みや疲労を感じる難病を発症 

杖が離せなくなりました 

毎日 痛みで目が覚め 痛みとともに眠りにつきます

病気そのものの痛み できない事が増える さらに「若さを失った」

という感覚もあります 

塞ぎこむ中、出逢ったのが正岡子規(1867-1902)

 

エヴェレットさんの右腕には 「私が一番好きな俳句です」英語で

again and again I ask how high the snow is

いくたびも雪の深さを尋ねけり

家族に雪の深さを何度も尋ねる様子を詠んだ句

 

子規は衰弱していて窓の外を見ることもできませんでした

それでも雪を見たかったのです 彼にとって「自然」が

どれほど大切だったか示しています ユーモアがあります

母親の立場で想像すると「どれくらい積もった?」と

繰り返す聞かれる訳ですから 彼は早世しましたが 最後まで

ユーモアを持ち合わせていました 障害があっても悲観することなく

奏した姿勢を持ち続けることの大切さをこの句は示していると思います

 

May you liken

言うなれば

The lichens

地衣類の中に

To enlightenment

悟りのこころ   ホリー・エヴェレット

 

(この句のテーマは)「平穏」ですね

私の病気に治療法はありませりまんが 

(俳句が)心の回復をもたらしてくれています

体は常に痛いですがだからといって

常に苦しんでいるわけではないのです

 

May you liken

The lichens

To enlightenment

言うなれば地衣類の中に悟りのこころ   

ホリー・エヴェレット

 

■寺山修司の短歌

かくれんぼの鬼とかれざるまま老いて誰をさがしにくる村祭