仲春や背を伸ばしたる高き声
春日和臍から胸が声ださん
背中から遠くへ声を風光る
春の空抑揚揃え歌い出す
芳春や字面を肌で感じきる
■こころの時代 西田幾太郎 悲しみの❝底❞をみつめて
西田幾太郎(明治三年~昭和二十年)
我々の現実の世界 日常の世界が何であるかを
よく摑(つか)んで見なめればならない。
そして其処から学問、道徳、宗教などの
立場を考へていかなくてはならない。
我々の最も平凡な日常の生活が何であるかを
もっとも深く摑むことに依つて最も深い哲学が
生まれるのである。(歴史的身体)
純粋経験
経験するといふのは事実其儘に知るの意である。
全く自己の細工を棄て、事実に従うて知るのである。
例えば、色を見、音を聞く刹那、未だ之が外物の作用であるとか、
我が之を感じて居るとかいふやうな考のないのみならず、
此色、此音は何であるといふ判断すら加はらない前をいふのである。
(善の研究 第一編 純粋経験)
主体 客体 主客未分 純粋経験
平常無事の時には何事も分つた様で容易なる様であるが、
一旦不慮の不幸に際会し実地に此身此心を苦しめる時には
心底に潜伏せる疑問は蜂の如くに起りて忽(たちま)ち暗澹たる
疑惑の深抗に陥らぬ者はないのである、(略)
生は何処より来り死は何処へ去るのであるか、人は
何の為に生き何の為に働き何の為に死するのであるか、
これが最大最深なる人心の疑惑である。(人心の疑惑)
哲学の動機は「驚き」ではなくして
深い人生の悲哀でなければならない
理性の上よりして云へは軍人の本懐と申すへく当世の流行語にては
名誉の戦死とか申すへく女々しく繰言をいふへきにあらぬかも知らねと
幼時よりの愛情は忘れんと欲して忘れ難く思ひ出つるにつれて
堪え難き心地致し候 昨日満身元気 意気揚々として分れし者か
今は異郷の土となりて屍たに収むるを得す(略)
人生はいかに悲惨なるものに候はすや(明治三十七年山本良吉宛て書簡)
今まで愛らしく話したり、歌つたり、遊んだりして居た者が、
忽ち消えて壷中の白骨となると云ふのは、如何なる訳であらうか。
若し人生はこれまでのものであるといふならば、人生ほど
つまらぬものはない、此処には深き意味がなくてはならぬ、
人間の霊的生命はかくも無意義のものではない。死の問題を
解決するといふのが人生の一大事である、死の事実の前には
生は泡沫のごとくである、死の問題を解決し得て、
始めて真に生の意義を悟ることができる。(「国文学史講和」の序)
西田さんはボクもよみ出した えらい人がえらい事を
し出したもんだと思つて驚嘆しながらよんでゐる
実際こつちの不真面目な所へ棒喝を食つてゐるやうな気がするね
(大正六年 松岡譲宛て書簡)
死にし子の夢よりさめし東雲の窓ほの暗くみぞれするらし
(大正九年の初夏の頃 長男謙の死にあひて 自撰詩歌集)
運命の銕(てつ)につなかれてふみにしられて立つすべもない
(大正十一年十二月 自撰詩歌集)
悲しみ×運命
人間の存在自体が持つ悲しみ
わが心 深き底あり よろこびも 憂の波も とゝかじと思ふ
(大正十二年二月二十日 自撰詩歌集)
わからない=「無」 絶対無
世界と云ふものは絶対無い、無である。併し無であると云ふこと
それが即ち 我々の個物を成立たしめるところの意味を
有つて居る本当の世界である。かう云ふ風に見える。
(現実の世界の論理的構造 第二講)
戸坂潤 三木清 田邊元
無の論理は論理ではない、なぜなら、それは存在そのものを
考えることは出来ないのであって、ただ存在の「論理的意義」だけを
しか考え得ないのだから(「無の論理」は論理であるか)
我々の自己は此の世界から生れ、此の世界に於て働き、
此の世界へ死に行くのである。(略)此故に我々の自己は、
創造的世界の創造的要素として歴史的世界を形成し行くのである。
(哲学論文集第四補遺)
限定
世界 ⇨ 個人
相互限定
人間は新しい世界・歴史的世界を創造していく
世界=自己を殺すもの 生むもの
矛盾的自己同一的現在として、自己自身を形成する世界は、
多と一との矛盾的自己同一世界であり、かゝる世界の個物として、
何処までも自己自身を限定する我々は、無限なる欲求で
なければならない、生への意思でなければならない。
而して世界は我々を生むと共に我々を殺すものでなければならない。
世界は無限ある圧力に似て我々に臨み来るものである、何処までも
我々に迫る来るものである。我々は之と戦ふことによつて生きるのである。
(絶対矛盾的自己同一)
人間の尊厳
ブリーフケア 深い悲しみを抱えた人に寄り添う
我々の自己は物となつて見、物となつて働くと云ふ、
物来つて我を照らすと云ふ。
此処では、我々は物を自己から離して、対象的に見て居るのではない、
身心一如的である。(知識の客観性について)
無心に 物来つて我を照らす しないわからないまま聞く
エンドオブライフケア
自己の永遠の死を知ることが、自己存在の根本的理由であるのである。
何となれば、自己の永遠の死を知るもののみが、真に自己の個たることを
知るものなるが故である。それのみが真の個である、
真の人格であるのである。死せざるものは、一度的なものではない。
繰り返されるもの、一度的ならざるものは、個ではない。
永遠の否定に面することによって、我々の自己は、真に
自己の一度的なることを知るのである。故に我々は自己の永遠の
死を知る時、始めて真に自覚するのである。
(場所的論理と宗教的世界観)
日常の底を生きる
昭和20年6月7日没 享年75
神は美しき詩の如くに 対立を以て世界を飾った、
影が画の美を増すが如く、若し達観する時は
世界は罪を持ちながらに美である。
(善の研究 第三編 善)
Vertuの部屋
2025年4月3日木曜日
2025年4月2日水曜日
松平定信&無季の話&明月余情
幸せに気付かぬ人よ春の雲
幸せな心描きて長閑なり
芳草や市井の女を演じ切る
春潮や全ての女(ひと)をリスペクト
眼力と画力を持ちて春の浪
■偉人・敗北からの教訓 第85回「松平定信・度が過ぎた寛政の改革」
定信「ならば幕府を支える立場で
権現様や吉宗公のように歴史に名を残そう」
門閥「我々の抹持米まで減らすなど聞いておりませんぞ!」
定信「領民の為だ 倹約質素は我を手本にせよ」
「宇下人言」より意訳
定信「仙台では40万人が亡くなったと聞くが
我が領国では餓死者は出なかった」
「宇下人言」より意訳
定信「女を増やし結婚を推奨しなければ
人口も年貢も増えない」
定信「金銭 穀物が滞りなく流通し世が平穏になるよう
自分の一命のみならず 妻子の命もかけて乞い願う」
「御年若し 末頼もしく思ふものは松平中守(定信)」
定信「これまでは橋に無宿人たちが連なっていたが
今はいない 盗賊なども減ったと聞く」
松平定信 敗北の伏線
改革を進めるには強い使命感と有力者への根回しが重要!
定信「皆 大飢饉の時の混乱を忘れてしまったのか❓」
幕府重鎮「あと10年はお勤め頂きたい」
「宇下人言」より意訳
定信「ならば引き続き緊縮を進め 歴史書に倣い
9年の凶作にも耐えうる国を目指しましょう」
「政語」より意訳
定信「中国の為政者はまず飢えと冷えから民を守り
その上で道徳を説き国を豊かにした」
「政語」より意訳
定信「そもそも酒というものは高ければ飲むことが少なく
安ければ飲むことが多くなるものだ」
「宇下人言」より意訳
白河の清きに魚も棲みかねてもとの濁りの田沼恋しき
幕府重鎮「定信の老中首座 将軍補佐の職を解く」
松平定信 敗北の瞬間
命を大切にした政策はお見事 しかし過信し やり過ぎてしまった
未だ欲を無くすことが出来ない
ことに名誉欲は金欲や色欲よりも強いものだ
「修業録」より意訳
「世の中に蚊ほどうるさきものはなし
ぶんぶ(文武)というて寝てもいられず」
狂歌師 太田南畝
松平定信の敗北から学ぶ教訓
時代の流れを見極める
■夏井いつき俳句チャンネル
【一句一遊】お便り12【無季の話「季語ってなくていいの?」】
「季感がある」
明確な季語は無いけれど、季節の気分は十二分に感じられる、
というのは一つのジャンルとして俳句では認められている
季語有グループ 季語がある
季語無グループ 季感はあるけど季語はない
季語や季感はないけど詩になっている
「無季」
しんしんと肺碧きまで海の旅 篠原鳳作
有季定型で詠んで欲しい 夏井いつき先生 家藤正人先生
■べらぼう~蔦重永華乃夢噺~(12)俄なる「明月余情」
鳥が啼く東の華街(いろざと)に
速戯(にわか)をもてあそぶこと
明月の余情(よせい)を儲(もう)けて
紅葉葉の先駆けとせんと
ある風流の客人(まれびと)の
仰(おう)せを秋の花とす
我と人と譲りなく
他(ひと)と我との隔てなく
俄(にわか)の文字が調(ととの)いはべり
朋誠(ほうせい)しるす
「べらぼう」一話より拝見していますが初めて
胸が熱くなり涙が零れ落ちました…。感動致しました…。
幸せな心描きて長閑なり
芳草や市井の女を演じ切る
春潮や全ての女(ひと)をリスペクト
眼力と画力を持ちて春の浪
■偉人・敗北からの教訓 第85回「松平定信・度が過ぎた寛政の改革」
定信「ならば幕府を支える立場で
権現様や吉宗公のように歴史に名を残そう」
門閥「我々の抹持米まで減らすなど聞いておりませんぞ!」
定信「領民の為だ 倹約質素は我を手本にせよ」
「宇下人言」より意訳
定信「仙台では40万人が亡くなったと聞くが
我が領国では餓死者は出なかった」
「宇下人言」より意訳
定信「女を増やし結婚を推奨しなければ
人口も年貢も増えない」
定信「金銭 穀物が滞りなく流通し世が平穏になるよう
自分の一命のみならず 妻子の命もかけて乞い願う」
「御年若し 末頼もしく思ふものは松平中守(定信)」
定信「これまでは橋に無宿人たちが連なっていたが
今はいない 盗賊なども減ったと聞く」
松平定信 敗北の伏線
改革を進めるには強い使命感と有力者への根回しが重要!
定信「皆 大飢饉の時の混乱を忘れてしまったのか❓」
幕府重鎮「あと10年はお勤め頂きたい」
「宇下人言」より意訳
定信「ならば引き続き緊縮を進め 歴史書に倣い
9年の凶作にも耐えうる国を目指しましょう」
「政語」より意訳
定信「中国の為政者はまず飢えと冷えから民を守り
その上で道徳を説き国を豊かにした」
「政語」より意訳
定信「そもそも酒というものは高ければ飲むことが少なく
安ければ飲むことが多くなるものだ」
「宇下人言」より意訳
白河の清きに魚も棲みかねてもとの濁りの田沼恋しき
幕府重鎮「定信の老中首座 将軍補佐の職を解く」
松平定信 敗北の瞬間
命を大切にした政策はお見事 しかし過信し やり過ぎてしまった
未だ欲を無くすことが出来ない
ことに名誉欲は金欲や色欲よりも強いものだ
「修業録」より意訳
「世の中に蚊ほどうるさきものはなし
ぶんぶ(文武)というて寝てもいられず」
狂歌師 太田南畝
松平定信の敗北から学ぶ教訓
時代の流れを見極める
■夏井いつき俳句チャンネル
【一句一遊】お便り12【無季の話「季語ってなくていいの?」】
「季感がある」
明確な季語は無いけれど、季節の気分は十二分に感じられる、
というのは一つのジャンルとして俳句では認められている
季語有グループ 季語がある
季語無グループ 季感はあるけど季語はない
季語や季感はないけど詩になっている
「無季」
しんしんと肺碧きまで海の旅 篠原鳳作
有季定型で詠んで欲しい 夏井いつき先生 家藤正人先生
■べらぼう~蔦重永華乃夢噺~(12)俄なる「明月余情」
鳥が啼く東の華街(いろざと)に
速戯(にわか)をもてあそぶこと
明月の余情(よせい)を儲(もう)けて
紅葉葉の先駆けとせんと
ある風流の客人(まれびと)の
仰(おう)せを秋の花とす
我と人と譲りなく
他(ひと)と我との隔てなく
俄(にわか)の文字が調(ととの)いはべり
朋誠(ほうせい)しるす
「べらぼう」一話より拝見していますが初めて
胸が熱くなり涙が零れ落ちました…。感動致しました…。
2025年4月1日火曜日
あの人に会いたい やなせたかし&スプリングパーティー
亀鳴くや西行のごと逝けたなら
地蔵院五色の八重よ散椿(ちりつばき)
蜆花(しじみばな)ちらちら揺らす春の風
信長や三月に切る蘭奢待(らんじゃたい)(天正2年正倉院収蔵香木)
(武相荘)木瓜(ぼけ)、椿、梅に桜に李(すもも)咲く
■あの人に会いたい やなせたかし(漫画家)
漫画家 やなせたかし 2013(平成25)年 94歳没
正義の味方なら そこにひもじい子どもがいれば
食べる物をあげるのがいちばん正しいと思った
怪獣をやっつけるというより おなかがすかないように
してあげるのが正しいと思った
正義っていうのは逆転する 僕らは兵隊にいって
向こうにやられたときに 「これは正義の戦いで
中国の民衆を救わなきゃいけない」と言われた
ところが終わってみれば 俺たちが非常に悪いやつで
侵略をしていたってなる だから要するに
戦争には真の正義というものはない
アンパンマン「さあおれのほっぺたをすこしかじれよ
えんりょするな ガブリといけ
正義を行なう人は自分が傷つくことを覚悟しなくちゃいけない
だからアンパンマンは自分の顔をあげる自分のエネルギーは
落ちるんだけど それはそうせざるをえない そうしなくては
しかたがないという そういう正義には一種の悲しみというか
傷つくところがある そんなに格好いいものじゃない
そうだ おそれないで みんなのために
愛と 勇気だけが ともだちさ
69歳でつかんだ代表作でした
なんのために生れて なにをして生きるのか
こたえられないなんて そんなのは いやだ!
今を生きることで 熱いこころ 燃える
だから君はいくんだ ほほえんで
「詩とメルヘン」30年以上無報酬でイラストレーターや詩人を
目指す人たちが作品を発表する雑誌の編集長です。
世の中に出ていくときに何もないんですよね
何もないところに僕らは売りだしていくから
どこかに手がかりが欲しいんだけどなかなかない
だから僕の場合はそういう手がかりを いくらかでも
チャンスをあげられるようにしたい
2011年3月11日東日本大震災
当時、やなせさんは90歳を迎え引退を決意していました
ラジオ番組に多数のアンパンマンの反響が寄せられていた
現地の子どもから手紙が来る「私は少しも怖くない」
「いざというときはアンパンマンが助けに来てくれるから」と
書いてある そう信じているなら やっぱりなんか
それに値することをしなくちゃいけない
「ぼくが 空を とんでいくから きっと 君を たすけるから」
と、記しました
アンパンマンそのものはどうも生きるんじゃないかと思う
晩年に このヒーローにめぐりあったので もう夕日なんです
その中で 君にあえてよかったと 思っています
漫画家 やなせたかし 1919-2013
■2025年3月30日
内海ダンススクールスプリングパーティーへ
ゲストは福田裕一&エリザベス・グレイ組(Segue「鶴の恩返し」)、
立石勝也&裕美組(PasoDoble&Samba&Rumba)、
青木康典&知子組(Quickstep&Waltz&Tango)でした。
感動のダンスをご披露くださいました。
また、最高のTalkを楽しませて貰いました。
立石勝也先生の紀代先生へのお心遣いにも胸が熱くなりました。
今回の収穫は赤堀恵佑&山岡千恵組!
キレ&安定感を備えた素晴らしいCoupleでした。
頑張ってくださいね。
食事の時にはミニライブがありました。
Nuages BleuヌアージブルーVi:谷崎雅之 Gu:西平元気
「愛の賛歌」に始まり「Libertango」で盛り上げて下さり
最後は「My Way」で閉めて下さいました。素晴らしかった…。
お隣の席にいらした赤池唯人先生(医療法人赤池循環器消化器内科院長)、
仲良くして頂きありがとうございました。
嬉しかったです。
杉本順子先生のダンスを見逃したのは不覚でした。
次回は何が何でも拝見いたします。
内海紀代先生!来年(2026年3月26日)も期待しています。
感謝を込めて…。
地蔵院五色の八重よ散椿(ちりつばき)
蜆花(しじみばな)ちらちら揺らす春の風
信長や三月に切る蘭奢待(らんじゃたい)(天正2年正倉院収蔵香木)
(武相荘)木瓜(ぼけ)、椿、梅に桜に李(すもも)咲く
■あの人に会いたい やなせたかし(漫画家)
漫画家 やなせたかし 2013(平成25)年 94歳没
正義の味方なら そこにひもじい子どもがいれば
食べる物をあげるのがいちばん正しいと思った
怪獣をやっつけるというより おなかがすかないように
してあげるのが正しいと思った
正義っていうのは逆転する 僕らは兵隊にいって
向こうにやられたときに 「これは正義の戦いで
中国の民衆を救わなきゃいけない」と言われた
ところが終わってみれば 俺たちが非常に悪いやつで
侵略をしていたってなる だから要するに
戦争には真の正義というものはない
アンパンマン「さあおれのほっぺたをすこしかじれよ
えんりょするな ガブリといけ
正義を行なう人は自分が傷つくことを覚悟しなくちゃいけない
だからアンパンマンは自分の顔をあげる自分のエネルギーは
落ちるんだけど それはそうせざるをえない そうしなくては
しかたがないという そういう正義には一種の悲しみというか
傷つくところがある そんなに格好いいものじゃない
そうだ おそれないで みんなのために
愛と 勇気だけが ともだちさ
69歳でつかんだ代表作でした
なんのために生れて なにをして生きるのか
こたえられないなんて そんなのは いやだ!
今を生きることで 熱いこころ 燃える
だから君はいくんだ ほほえんで
「詩とメルヘン」30年以上無報酬でイラストレーターや詩人を
目指す人たちが作品を発表する雑誌の編集長です。
世の中に出ていくときに何もないんですよね
何もないところに僕らは売りだしていくから
どこかに手がかりが欲しいんだけどなかなかない
だから僕の場合はそういう手がかりを いくらかでも
チャンスをあげられるようにしたい
2011年3月11日東日本大震災
当時、やなせさんは90歳を迎え引退を決意していました
ラジオ番組に多数のアンパンマンの反響が寄せられていた
現地の子どもから手紙が来る「私は少しも怖くない」
「いざというときはアンパンマンが助けに来てくれるから」と
書いてある そう信じているなら やっぱりなんか
それに値することをしなくちゃいけない
「ぼくが 空を とんでいくから きっと 君を たすけるから」
と、記しました
アンパンマンそのものはどうも生きるんじゃないかと思う
晩年に このヒーローにめぐりあったので もう夕日なんです
その中で 君にあえてよかったと 思っています
漫画家 やなせたかし 1919-2013
■2025年3月30日
内海ダンススクールスプリングパーティーへ
ゲストは福田裕一&エリザベス・グレイ組(Segue「鶴の恩返し」)、
立石勝也&裕美組(PasoDoble&Samba&Rumba)、
青木康典&知子組(Quickstep&Waltz&Tango)でした。
感動のダンスをご披露くださいました。
また、最高のTalkを楽しませて貰いました。
立石勝也先生の紀代先生へのお心遣いにも胸が熱くなりました。
今回の収穫は赤堀恵佑&山岡千恵組!
キレ&安定感を備えた素晴らしいCoupleでした。
頑張ってくださいね。
食事の時にはミニライブがありました。
Nuages BleuヌアージブルーVi:谷崎雅之 Gu:西平元気
「愛の賛歌」に始まり「Libertango」で盛り上げて下さり
最後は「My Way」で閉めて下さいました。素晴らしかった…。
お隣の席にいらした赤池唯人先生(医療法人赤池循環器消化器内科院長)、
仲良くして頂きありがとうございました。
嬉しかったです。
杉本順子先生のダンスを見逃したのは不覚でした。
次回は何が何でも拝見いたします。
内海紀代先生!来年(2026年3月26日)も期待しています。
感謝を込めて…。
2025年3月31日月曜日
教室俳句&46人のことばのバトン
欲もなく生き存えて春疾風
春の泥疑え規範、価値観を
常識の向う側こそ春時雨
春の暮多面性もつ人生よ
春潮や苦しきことの多かりき
■NHK俳句 スペシャル はみだせ!教室俳句
出演 夏井いつき
第1回全国教室俳句コンテスト
夏のベンチあついさくらんぼたねでかい
どこに行く山に湖冬の雨
長縄の八四回冬の朝
・山本巧先生
Step1 思い出表でオリジナリティ
Step2 思い出表から五・七・五
パンケーキ積んで積んだら青嵐
月見草ゴルフで飛んだ一〇〇yd(ヤード)
春寒しテレビが来たから真面目にね
ころがって大人になるぞ雪だるま
雪つもり溶けるか監視地面見る
風光る心のことば手渡せば 山本巧(先生)
学級経営の柱に俳句を据えれば言葉が育つ心が育つ
・山本純心(すみと)先生
助詞の表現
(手話は)一つの動作で「雨が降る」という事を意味して
(手話は)助詞を使わなくても豊かな表現方法がある
俳句の場合はどうしても助詞を使わないといけない部分があるので
ある意味困りだった
「の」なのか「は」なのか「が」なのか
迷ったら(俳句が)嫌になっちゃうので
困ったら「の」「の」から入ろうよって
助詞「の」にこだわった俳句づくり
聞こえずに目の合図して秋の風
国語の毎時間メイクの勉強
モデルがない状態でやれって言っても難しいので
こんなことも あれもいいんだ ということを
知る装置でもあるのかなと
春の風邪声(かざごえ)を飾りてゐるやうな 髙橋順子
かざ かざ
似ている音を入れてくっていうことで
音の調節してるって意味がある
「へぇ」とか「なるほど」率が高い 授業はやりたいなと
知る・わかる・できるっていう順番で「知る」がないと
「わかる」も「できる」も繋がらない 聴覚に障害を
持っている子供たちだけれども気づきとして同じ「音」を使う
韻を踏むという事を圧倒的に教えている
知っておくという事は(表現の)幅を広げるためにも
必要じゃないかなと
名句を味わうという事はテクニックとか言葉 季語とか
そういうもの全部 一緒に学べる 名句を自分の創作の
糧にしていく とても大事 芭蕉あたりから若い人まで
ランダムに名句として教えている 先生が目的を持って
選んでいるような気もする 隙間時間で応募作品作りをしている
いつき先生
賞に入る事はゴールでは全く無いけれど自分を全く知らない人が
選んでくれるっていう経験は意味があるのかなとは思っていて
ある時を境に言う事を聞かなくなる時がある 俳句の“第二次反抗期”
大人に言われた事に「違うんだよ」って言える その時に
私の一つの役目が終わる 自分の力でやっていくことが
出来るようになったら それは生きていく中でも決して損ではない
俳句を作り終わった後 気持ちがいい感覚があります
(俳句で)自分の考えを表現したい 生徒
後れ毛をさわる年頃夏はじめ 高3女子
鳥のため扉を開く春の空 高2女子
十五夜のうさぎの声は静かかな 高1男子
青空の嘘ばかり言うトマトかな 高3女子
「の」は曲者 先生の指導が実っている
青空が嘘ばかり言うトマトかな
生徒から先生へ
冬風やともに歩んでありがとう
あなたから教わり忘れずに葉月
(葉月は山本先生の誕生月です)
冬日和恩師に感謝告げる猫
教壇に立つ担任の目の合図
(ろう学校は”目”がとても大事なので見ること=信頼)
知る事が彼らの世界を広げる基礎なのでいろんな事を
伝える事は彼らの生きる事には繋がると思っています
最初から「はみ出す」事が意図じゃなくて 後々結果として
はみ出ちゃった 結果として「はみ出ちゃう」事が
ゴールなのかな
あの子たち一人一人が先生の事を心の中に置いて
どんなふうに歩み出していくのか
追跡ビデオが見たいです いつき先生
■NHK短歌 スペシャル「46人のことばのバトン」
枡野浩一 青松輝(あきら) 宮田愛萌(まなも) 司会 尾崎世界観
つなぐときバトンはしっぽだったから 岡野大詞(歌人)
つかみそこねて仰ぐ青空 岩下尚史(作家)
神様の盃にぬる燗注ぎ足して 金井真紀(文筆家)
会議室との通信を切る 桜井あらん(会社員)
ひび割れたメガネで明日をのぞいてる 藤井渚央(高校三年生)
春夏秋冬咲け山桜 池野弘葉(高校二年生)
あの歌も羽根もいっしょに埋めました 梅﨑実奈(書店員)
「希望」と名付けた木の根本へと 小坂井大輔(中華料理店店主)
ブランコをこいで足から陽を受ける 上本彩加(会社員)
苦しくても今ぼくらは始まる 高山邦男(タクシー運転手)
区役所で出生届型破り FUNI(ラッパー)
過去退(の)けたるは春筍か 井口五郎(音楽書籍編集者)
竹の秋触れては破れ土筆水母 ドゥーグル・リンズィー(海洋生物学者)
午後のおやつはいちご大福 矢沢𠮷見
もちもちで包んだ幸せほおばって 小宮山碧生(中学三年生)
盤駒がある生まれたる家 先崎学(棋士)
上の空グラスホッパーならばただ 短歌AI&浦川通(開発者)
触角で穴をあければ雷雨 涌田悠(ダンサー・振付家)
闇のなかただとんでみるとんでみる 初瀬勇輔(視覚障害者柔道家)
鼓動のリズム「此処にいるよ」と 真山りか(私立恵比寿中学)
目を閉じて戦いに揺れる無窮の野 ガリーナ・シェフツォバ
(キーウ国立建設・建築大学教授)
誰のバトンも落とさず走れ 久永草太(獣医師)
打ち水に一瞬架かる虹だった 岡本真帆(歌人)
朝目が覚めてもそこにいるサボ 岩手県立盛岡第一高校文学研究部
ぷるぷるぷるつれない君の河鹿鳴く 尚学館高等部
ぼくらの隙間を抜けてゆく風 高田高等学校
君の目が掃いたところはより緑 筑波大学付属高等学校
仰いだ空に光彩の舞う 富山県立伏木高等学校如意ヶ丘
黒板に「・」だけ残る昼休み 岐阜県立飛騨神岡高校文芸部
ざわめきながらしんとしている 池松舞(作家・野球短歌)
貨物列車聴く僕たちのアナキズム 工藤ひすい(高校一年生)
車道爆走津軽のかっちゃ 斉藤新吾
あおられてよろめくはずみ第一歩 寺嶋由美(アイドル)
⑩分前にここに来てくれ 吉田尚記(ニッポン放送アナウンサー)
幕上がり扇子を置けば別世界 桂蝶の治(落語家)
我らは創る夢の架け橋 内堀克利(俳優・殺陣師)
アレの日玉子を割れば黄身ふたつ かまちよしろう(漫画家)
ひとしずくの夢足音ははずむ 篠原香代
(みなかみまるごと短歌プロジェクト実行委員)
勢車付きの玩具のあった頃 田村吉廣(みなかわ町牧水会会長)
仮面の男の返信を待つ 村井光男(ナナロク社代表)
雪の夜踊る男と飲む麦酒 宮城マリオ(エアギタリスト)
とける陽を呼ぶまばたきの人 南阿沙美(写真家)
声が射す鋼宿せし心根に 天中軒すみれ(浪曲師)
真に活きるは闘うことだ ビナ(ラッパー)
何度でも「はじめまして」を言いたくて 枡野浩一(歌人)発句
しばし眠って春を待ちます 竹田紗紀子(日本女子大短歌会)
暖かな風とスカートたわむれて 高橋花歩(日本女子大短歌会)
エグい花粉も聴こえない庭 ほきゅみ(東京農工大短歌会)
ほこり立つ突風に散る梅の花 枯芝(東京農工大短歌会)
毒をはぐくむ桜木の陰 三々凪四葩(同志社大短歌会)
舌のうえ炭酸の味うすれつつ 不凍港(同志社大短歌会)
胸が背中がどこまでも向く 府田確(神戸大短歌会)青松推します
工場の煙が遠く立ち上る 奥村鼓太郎(神戸大短歌会)
空のあなたはどうしてますか 本間大智(妙円寺住職)
愛しぬく想いを継いで歌詞にする ガールズトーク(ラッパー)
野原が花で満ちてくように コールレイ(ラップ歴3年)
青々と匂う木々たちリズム風 長沼七海(書店員)
バンドをやろうか還暦だもの 國兼秀二(短歌研究編集長)枡野推します
ブラボーが降りそそぐようなステージに ファブリ(イタリアン歌人)
今日はじめての私がいます 藤田衣里子(東洋大学コンクールスタッフ)
初夏に聞く蝉の歌声初々しい 神田日陽里(高校三年生)
命の限り歌えよ恋を 田村裕(高等学校教諭)
制服の内ポケットが光りだす 伊藤敏恵(NHKJアナウンサー)
岸に寄すさざ波のように幾たびも娘をなでる我海になる 伊藤敏恵
乱反射せよ呪(まじな)いのペン ニコ・ニコルソン(漫画家)
まっさらな白紙を前に全能感 金子崇(漫画編集者)
きみの香りが残る窓際 文月悠光(詩人)
〈アリア〉というハンドルネームの友だちは 青松輝(歌人)
大気の奏でる曲のような娘 青森県立八戸西高校文芸部
詩奏行く先々に幸せを 秋田県立大曲農業高校太田分校
風船葛の中に込めて 星野高校文芸部
Twilightよい子は家へ帰りましょう 興南高校俳句部
ママのカレーの香りにつられ 富山県立伏木高校
母さんがいるからここは故郷で 気仙沼高校文芸部
真っ白な帆が風に広がる 杜崎ひらく(歌人)
はじめての海にほほえむ君の頬 中前安弘(スムージー・サラダ店店主)⇩青松流れ推し
脊柱起立筋のサメを見ろ 上野俊彦(日本ボディビル・フィットネス連盟)私
赤胴の漁師の顔と瓶ビール 肥沼和之(ジャーナリスト・バー店主)
燃える夕日に連なるカワウ 田向健一(獣医師)
鵜のいろの空に朝日をのぼらせる 谷口奈月(フリーアナウンサー)
生きる輝き背中を押され 松田茂(コピーライター)
走りたい足がはいてたハイヒール 宮田愛萌(作家・タレント)⇩枡野流れ推し
プライド脱ぐから置いてかないで 律月ひかる(いぎなり東北産)
見た目より脱ぐとすごいゼメンチカツ 那波秀和(スーパーマーケット社長)尾崎推します 私
八ツのフモトでげん氣売るかナ まつむらまさこ(絵本作家)
志望校俺だけ落ちて歯を見せる 麻布競馬場(小説家)宮田推します 私
あらたな道へ心機一転 八木冨美子(江北氷川神社名誉宮司)
掛けなおすボタン緋色の春が立つ 小川優子(歌人)
墓石がにやり「あんじょうやりや」 大西里枝(扇子店四代目)私
「あい、わかりました」と払う大きな手 池上規公子(葉ね文庫)
あるけば花びらも踏むだろう ねべとびすこ(歌人)
春の泥疑え規範、価値観を
常識の向う側こそ春時雨
春の暮多面性もつ人生よ
春潮や苦しきことの多かりき
■NHK俳句 スペシャル はみだせ!教室俳句
出演 夏井いつき
第1回全国教室俳句コンテスト
夏のベンチあついさくらんぼたねでかい
どこに行く山に湖冬の雨
長縄の八四回冬の朝
・山本巧先生
Step1 思い出表でオリジナリティ
Step2 思い出表から五・七・五
パンケーキ積んで積んだら青嵐
月見草ゴルフで飛んだ一〇〇yd(ヤード)
春寒しテレビが来たから真面目にね
ころがって大人になるぞ雪だるま
雪つもり溶けるか監視地面見る
風光る心のことば手渡せば 山本巧(先生)
学級経営の柱に俳句を据えれば言葉が育つ心が育つ
・山本純心(すみと)先生
助詞の表現
(手話は)一つの動作で「雨が降る」という事を意味して
(手話は)助詞を使わなくても豊かな表現方法がある
俳句の場合はどうしても助詞を使わないといけない部分があるので
ある意味困りだった
「の」なのか「は」なのか「が」なのか
迷ったら(俳句が)嫌になっちゃうので
困ったら「の」「の」から入ろうよって
助詞「の」にこだわった俳句づくり
聞こえずに目の合図して秋の風
国語の毎時間メイクの勉強
モデルがない状態でやれって言っても難しいので
こんなことも あれもいいんだ ということを
知る装置でもあるのかなと
春の風邪声(かざごえ)を飾りてゐるやうな 髙橋順子
かざ かざ
似ている音を入れてくっていうことで
音の調節してるって意味がある
「へぇ」とか「なるほど」率が高い 授業はやりたいなと
知る・わかる・できるっていう順番で「知る」がないと
「わかる」も「できる」も繋がらない 聴覚に障害を
持っている子供たちだけれども気づきとして同じ「音」を使う
韻を踏むという事を圧倒的に教えている
知っておくという事は(表現の)幅を広げるためにも
必要じゃないかなと
名句を味わうという事はテクニックとか言葉 季語とか
そういうもの全部 一緒に学べる 名句を自分の創作の
糧にしていく とても大事 芭蕉あたりから若い人まで
ランダムに名句として教えている 先生が目的を持って
選んでいるような気もする 隙間時間で応募作品作りをしている
いつき先生
賞に入る事はゴールでは全く無いけれど自分を全く知らない人が
選んでくれるっていう経験は意味があるのかなとは思っていて
ある時を境に言う事を聞かなくなる時がある 俳句の“第二次反抗期”
大人に言われた事に「違うんだよ」って言える その時に
私の一つの役目が終わる 自分の力でやっていくことが
出来るようになったら それは生きていく中でも決して損ではない
俳句を作り終わった後 気持ちがいい感覚があります
(俳句で)自分の考えを表現したい 生徒
後れ毛をさわる年頃夏はじめ 高3女子
鳥のため扉を開く春の空 高2女子
十五夜のうさぎの声は静かかな 高1男子
青空の嘘ばかり言うトマトかな 高3女子
「の」は曲者 先生の指導が実っている
青空が嘘ばかり言うトマトかな
生徒から先生へ
冬風やともに歩んでありがとう
あなたから教わり忘れずに葉月
(葉月は山本先生の誕生月です)
冬日和恩師に感謝告げる猫
教壇に立つ担任の目の合図
(ろう学校は”目”がとても大事なので見ること=信頼)
知る事が彼らの世界を広げる基礎なのでいろんな事を
伝える事は彼らの生きる事には繋がると思っています
最初から「はみ出す」事が意図じゃなくて 後々結果として
はみ出ちゃった 結果として「はみ出ちゃう」事が
ゴールなのかな
あの子たち一人一人が先生の事を心の中に置いて
どんなふうに歩み出していくのか
追跡ビデオが見たいです いつき先生
■NHK短歌 スペシャル「46人のことばのバトン」
枡野浩一 青松輝(あきら) 宮田愛萌(まなも) 司会 尾崎世界観
つなぐときバトンはしっぽだったから 岡野大詞(歌人)
つかみそこねて仰ぐ青空 岩下尚史(作家)
神様の盃にぬる燗注ぎ足して 金井真紀(文筆家)
会議室との通信を切る 桜井あらん(会社員)
ひび割れたメガネで明日をのぞいてる 藤井渚央(高校三年生)
春夏秋冬咲け山桜 池野弘葉(高校二年生)
あの歌も羽根もいっしょに埋めました 梅﨑実奈(書店員)
「希望」と名付けた木の根本へと 小坂井大輔(中華料理店店主)
ブランコをこいで足から陽を受ける 上本彩加(会社員)
苦しくても今ぼくらは始まる 高山邦男(タクシー運転手)
区役所で出生届型破り FUNI(ラッパー)
過去退(の)けたるは春筍か 井口五郎(音楽書籍編集者)
竹の秋触れては破れ土筆水母 ドゥーグル・リンズィー(海洋生物学者)
午後のおやつはいちご大福 矢沢𠮷見
もちもちで包んだ幸せほおばって 小宮山碧生(中学三年生)
盤駒がある生まれたる家 先崎学(棋士)
上の空グラスホッパーならばただ 短歌AI&浦川通(開発者)
触角で穴をあければ雷雨 涌田悠(ダンサー・振付家)
闇のなかただとんでみるとんでみる 初瀬勇輔(視覚障害者柔道家)
鼓動のリズム「此処にいるよ」と 真山りか(私立恵比寿中学)
目を閉じて戦いに揺れる無窮の野 ガリーナ・シェフツォバ
(キーウ国立建設・建築大学教授)
誰のバトンも落とさず走れ 久永草太(獣医師)
打ち水に一瞬架かる虹だった 岡本真帆(歌人)
朝目が覚めてもそこにいるサボ 岩手県立盛岡第一高校文学研究部
ぷるぷるぷるつれない君の河鹿鳴く 尚学館高等部
ぼくらの隙間を抜けてゆく風 高田高等学校
君の目が掃いたところはより緑 筑波大学付属高等学校
仰いだ空に光彩の舞う 富山県立伏木高等学校如意ヶ丘
黒板に「・」だけ残る昼休み 岐阜県立飛騨神岡高校文芸部
ざわめきながらしんとしている 池松舞(作家・野球短歌)
貨物列車聴く僕たちのアナキズム 工藤ひすい(高校一年生)
車道爆走津軽のかっちゃ 斉藤新吾
あおられてよろめくはずみ第一歩 寺嶋由美(アイドル)
⑩分前にここに来てくれ 吉田尚記(ニッポン放送アナウンサー)
幕上がり扇子を置けば別世界 桂蝶の治(落語家)
我らは創る夢の架け橋 内堀克利(俳優・殺陣師)
アレの日玉子を割れば黄身ふたつ かまちよしろう(漫画家)
ひとしずくの夢足音ははずむ 篠原香代
(みなかみまるごと短歌プロジェクト実行委員)
勢車付きの玩具のあった頃 田村吉廣(みなかわ町牧水会会長)
仮面の男の返信を待つ 村井光男(ナナロク社代表)
雪の夜踊る男と飲む麦酒 宮城マリオ(エアギタリスト)
とける陽を呼ぶまばたきの人 南阿沙美(写真家)
声が射す鋼宿せし心根に 天中軒すみれ(浪曲師)
真に活きるは闘うことだ ビナ(ラッパー)
何度でも「はじめまして」を言いたくて 枡野浩一(歌人)発句
しばし眠って春を待ちます 竹田紗紀子(日本女子大短歌会)
暖かな風とスカートたわむれて 高橋花歩(日本女子大短歌会)
エグい花粉も聴こえない庭 ほきゅみ(東京農工大短歌会)
ほこり立つ突風に散る梅の花 枯芝(東京農工大短歌会)
毒をはぐくむ桜木の陰 三々凪四葩(同志社大短歌会)
舌のうえ炭酸の味うすれつつ 不凍港(同志社大短歌会)
胸が背中がどこまでも向く 府田確(神戸大短歌会)青松推します
工場の煙が遠く立ち上る 奥村鼓太郎(神戸大短歌会)
空のあなたはどうしてますか 本間大智(妙円寺住職)
愛しぬく想いを継いで歌詞にする ガールズトーク(ラッパー)
野原が花で満ちてくように コールレイ(ラップ歴3年)
青々と匂う木々たちリズム風 長沼七海(書店員)
バンドをやろうか還暦だもの 國兼秀二(短歌研究編集長)枡野推します
ブラボーが降りそそぐようなステージに ファブリ(イタリアン歌人)
今日はじめての私がいます 藤田衣里子(東洋大学コンクールスタッフ)
初夏に聞く蝉の歌声初々しい 神田日陽里(高校三年生)
命の限り歌えよ恋を 田村裕(高等学校教諭)
制服の内ポケットが光りだす 伊藤敏恵(NHKJアナウンサー)
岸に寄すさざ波のように幾たびも娘をなでる我海になる 伊藤敏恵
乱反射せよ呪(まじな)いのペン ニコ・ニコルソン(漫画家)
まっさらな白紙を前に全能感 金子崇(漫画編集者)
きみの香りが残る窓際 文月悠光(詩人)
〈アリア〉というハンドルネームの友だちは 青松輝(歌人)
大気の奏でる曲のような娘 青森県立八戸西高校文芸部
詩奏行く先々に幸せを 秋田県立大曲農業高校太田分校
風船葛の中に込めて 星野高校文芸部
Twilightよい子は家へ帰りましょう 興南高校俳句部
ママのカレーの香りにつられ 富山県立伏木高校
母さんがいるからここは故郷で 気仙沼高校文芸部
真っ白な帆が風に広がる 杜崎ひらく(歌人)
はじめての海にほほえむ君の頬 中前安弘(スムージー・サラダ店店主)⇩青松流れ推し
脊柱起立筋のサメを見ろ 上野俊彦(日本ボディビル・フィットネス連盟)私
赤胴の漁師の顔と瓶ビール 肥沼和之(ジャーナリスト・バー店主)
燃える夕日に連なるカワウ 田向健一(獣医師)
鵜のいろの空に朝日をのぼらせる 谷口奈月(フリーアナウンサー)
生きる輝き背中を押され 松田茂(コピーライター)
走りたい足がはいてたハイヒール 宮田愛萌(作家・タレント)⇩枡野流れ推し
プライド脱ぐから置いてかないで 律月ひかる(いぎなり東北産)
見た目より脱ぐとすごいゼメンチカツ 那波秀和(スーパーマーケット社長)尾崎推します 私
八ツのフモトでげん氣売るかナ まつむらまさこ(絵本作家)
志望校俺だけ落ちて歯を見せる 麻布競馬場(小説家)宮田推します 私
あらたな道へ心機一転 八木冨美子(江北氷川神社名誉宮司)
掛けなおすボタン緋色の春が立つ 小川優子(歌人)
墓石がにやり「あんじょうやりや」 大西里枝(扇子店四代目)私
「あい、わかりました」と払う大きな手 池上規公子(葉ね文庫)
あるけば花びらも踏むだろう ねべとびすこ(歌人)
2025年3月30日日曜日
あの本、読みました?2025年本屋大賞ノミネート作品徹底解剖
空き缶がからんころんと春の街
地蔵寺やお遍路癒す梅の香
耕した地面ほっこり春畑
春の陽や猫のあくびの移りけり
風を読んだか抗ったのか遅日
■あの本、読みました?
2025年【本屋大賞】ノミネート10作品すべて徹底解剖
鈴木保奈美 角谷暁子 林祐輔P
青山美智子 内田剛 間室道子 河北壮平
早見和真 庄野樹 金子玲介 奥村元春
「アルプス席の母」早見和真
「カフネ」阿部暁子
「禁忌の子」山口未桜
「恋とか愛とかやさしさなら」一穂ミチ
「小説」野﨑まど
「死んだ山田と教室」金子玲介
「spring」恩田陸
「成瀬は信じた道をいく」宮島未奈
「人魚が逃げた」青山美智子
「本屋大賞」ノミネート作品 今年の傾向は❓
傾向がないのが今年の傾向 まさに多様性
・作家・青山美智子
2017年「木曜日にはココアを」でデビュー
【本屋大賞5年連続ノミネート】
2021年「お探し物は図書室まで」
2022年「赤と青とエスキース」
2023年「月の立つ林で」
2024年「リカバリー・カバヒコ」
2025年「人魚が逃げた」
「人魚が逃げた」
銀座を舞台に選んだ理由
人魚を描いたきっかけはニシキヘビ? 思ったことはその人の真実になる
「夢は静か」の一文 青山美智子著/PHP研究所
4章 夢は静かより
「原稿、書いてたの?苦戦中?」
その吞気さにちょっとイラついて、おれはつっけんどんに答えた。
「うん。まあ、読めば三分で終わるような短い話だけど」
「そうなんだ」多恵はいつものように「よくわからないけど」
と前置きし、こう続けた。「だけどその三分の間に、あなたが
書いた一行で人生が変わる人がいるかもしれないんでしょう?」
文学に興味のない妻の一言
「遊園地ぐるぐるめ」青山美智子・田中達也/ポプラ社
早見和真 金子玲介
「本屋大賞」ノミネートの心境は❓
・「ひゃくはち」早見和真著/集英社文庫
元高校球児の著者が自身の経験をもとに描いた
名門校補欠球児たちの物語 2008年発売のデビュー作
母親視点で高校野球を描こうと思ったきっかけ
「アルプス席の母」早見和真著/小学館
亡くなった母親と対話をしながら執筆
「アルプス席の母」の一文 早見和真著/小学館
「ちょっともう勘弁してくれよ。いくらなんでも泣きすぎだって」
いよいよ入寮を翌日に控えた夕食時、
しびれを切らしたように航太郎が眉をひそめた。
せめて航太郎には悟られないようにと気を張っていたつもりだったが、
あまりに狭い家の中で隠し通すことなんて不可能だ。
「いや、ごめん。わかってるんだけど。本当にごめん」
食卓には航太郎の好物をこれでもかと並べた。
お寿司に、ステーキに、カルボナーラのスパゲティ、
なぜか昔から大好きだったほうれん草のおひたしと、
明日からしばらくは作ることのなさそうな豚汁、
炭水化物ばかりとわかっていたが白いお米もいっぱい炊いた。
航太郎と共にする最後の夕飯。
本当は焼き肉を食べに行くつもりでいた。
そのために本城先生からおいしいお店の情報を仕入れ、
航太郎も楽しみにしていたはずだったのに、
昼頃になって突然恥ずかしそうに言ってきた。「あのさ、
やっぱり最後はお母さんのご飯が食べたいんだけど、ダメ?」
今日一日はなんとか笑顔でやり過ごそうと思っていたのに、
その言葉が引き金となった。
「ダメじゃない。実は私もそう思ってた。
ちょっと買い物いってくる。航太郎の食べそうなもの全部つくる」
一人でハンドルを握っている間も、商店街で買い物をしている間も、
アパートに戻ってキッチンに立っている間も泣いていた。
大阪を舞台に選んだ理由
驚きのエピローグ創作秘話
・「死んだ山田と教室」金子玲介
作家 金子玲介
1993年 神奈川県生まれの元会計士
2023年「死んだ山田と教室」でデビュー
「第65回メフィスト賞」を受賞
声だけ蘇る設定 なぜ思いついた❓
「死んだ山田と教室」の一文 金子玲介著/講談社
第二話 死んだ山田と夕焼けより
「実わさ、このあと人とまちあわせてて、
それまで時間潰さなきゃいけねぇんだよなぁ」〈へぇ〉
「六時から映画見ることになっててさ」〈ふぅん〉
「…え?誰と待ち合わせしてるかって?」〈だから聞いてねぇって〉
「いやぁ、実は女の子と待ち合わせしててさ~」
〈あーうるせぇうるせぇ。そんなつまんめぇ話しかしないなら帰れ〉
「リアルで会うの初めてなんだけど、
写真見る限りではけっこうかわいいんだよなぁ」
〈うるせぇうるせぇうるせぇ死ね〉
「あー人に死ねとか言っちゃダメなんだぞ!」
〈いいんだよ、俺死んでんだから〉「…そういう問題か?」
「でもさ、相手社会人なのに、」別府があくびを噛み殺し
「こんな夕方にデートとかできるの?」久保に顔を向ける。
「はぁ?」「いや、仕事とかあるだろうしさ。
普通もっと遅い時間に待ち合わせじゃない?」
「いや相手も学生だけど」久保が眉をひそめる。
「えっ?」別府が寝そべったまま、身体を転がして久保を凝視する。
「水泳部なのに?」久保は少し考えた後「山田、助けてくれ。
別府が不思議ちゃんすぎて会話になんねぇ」
〈藁科が熟女好きだからじゃん?〉「…ん?」
〈ほら藁科、望月先生のことめっちゃ好きじゃん。
だから同じ水泳部の久保も、熟女好きなはずってことだろ?〉
「そういうこと」
別府が右腕をぐっと伸ばし、天に指を突き立てる。
クラスメイトたちの描き方
SNSを出さない理由
読者の反響は❓
「2025年本屋大賞」4月9日発表
地蔵寺やお遍路癒す梅の香
耕した地面ほっこり春畑
春の陽や猫のあくびの移りけり
風を読んだか抗ったのか遅日
■あの本、読みました?
2025年【本屋大賞】ノミネート10作品すべて徹底解剖
鈴木保奈美 角谷暁子 林祐輔P
青山美智子 内田剛 間室道子 河北壮平
早見和真 庄野樹 金子玲介 奥村元春
「アルプス席の母」早見和真
「カフネ」阿部暁子
「禁忌の子」山口未桜
「恋とか愛とかやさしさなら」一穂ミチ
「小説」野﨑まど
「死んだ山田と教室」金子玲介
「spring」恩田陸
「成瀬は信じた道をいく」宮島未奈
「人魚が逃げた」青山美智子
「本屋大賞」ノミネート作品 今年の傾向は❓
傾向がないのが今年の傾向 まさに多様性
・作家・青山美智子
2017年「木曜日にはココアを」でデビュー
【本屋大賞5年連続ノミネート】
2021年「お探し物は図書室まで」
2022年「赤と青とエスキース」
2023年「月の立つ林で」
2024年「リカバリー・カバヒコ」
2025年「人魚が逃げた」
「人魚が逃げた」
銀座を舞台に選んだ理由
人魚を描いたきっかけはニシキヘビ? 思ったことはその人の真実になる
「夢は静か」の一文 青山美智子著/PHP研究所
4章 夢は静かより
「原稿、書いてたの?苦戦中?」
その吞気さにちょっとイラついて、おれはつっけんどんに答えた。
「うん。まあ、読めば三分で終わるような短い話だけど」
「そうなんだ」多恵はいつものように「よくわからないけど」
と前置きし、こう続けた。「だけどその三分の間に、あなたが
書いた一行で人生が変わる人がいるかもしれないんでしょう?」
文学に興味のない妻の一言
「遊園地ぐるぐるめ」青山美智子・田中達也/ポプラ社
早見和真 金子玲介
「本屋大賞」ノミネートの心境は❓
・「ひゃくはち」早見和真著/集英社文庫
元高校球児の著者が自身の経験をもとに描いた
名門校補欠球児たちの物語 2008年発売のデビュー作
母親視点で高校野球を描こうと思ったきっかけ
「アルプス席の母」早見和真著/小学館
亡くなった母親と対話をしながら執筆
「アルプス席の母」の一文 早見和真著/小学館
「ちょっともう勘弁してくれよ。いくらなんでも泣きすぎだって」
いよいよ入寮を翌日に控えた夕食時、
しびれを切らしたように航太郎が眉をひそめた。
せめて航太郎には悟られないようにと気を張っていたつもりだったが、
あまりに狭い家の中で隠し通すことなんて不可能だ。
「いや、ごめん。わかってるんだけど。本当にごめん」
食卓には航太郎の好物をこれでもかと並べた。
お寿司に、ステーキに、カルボナーラのスパゲティ、
なぜか昔から大好きだったほうれん草のおひたしと、
明日からしばらくは作ることのなさそうな豚汁、
炭水化物ばかりとわかっていたが白いお米もいっぱい炊いた。
航太郎と共にする最後の夕飯。
本当は焼き肉を食べに行くつもりでいた。
そのために本城先生からおいしいお店の情報を仕入れ、
航太郎も楽しみにしていたはずだったのに、
昼頃になって突然恥ずかしそうに言ってきた。「あのさ、
やっぱり最後はお母さんのご飯が食べたいんだけど、ダメ?」
今日一日はなんとか笑顔でやり過ごそうと思っていたのに、
その言葉が引き金となった。
「ダメじゃない。実は私もそう思ってた。
ちょっと買い物いってくる。航太郎の食べそうなもの全部つくる」
一人でハンドルを握っている間も、商店街で買い物をしている間も、
アパートに戻ってキッチンに立っている間も泣いていた。
大阪を舞台に選んだ理由
驚きのエピローグ創作秘話
・「死んだ山田と教室」金子玲介
作家 金子玲介
1993年 神奈川県生まれの元会計士
2023年「死んだ山田と教室」でデビュー
「第65回メフィスト賞」を受賞
声だけ蘇る設定 なぜ思いついた❓
「死んだ山田と教室」の一文 金子玲介著/講談社
第二話 死んだ山田と夕焼けより
「実わさ、このあと人とまちあわせてて、
それまで時間潰さなきゃいけねぇんだよなぁ」〈へぇ〉
「六時から映画見ることになっててさ」〈ふぅん〉
「…え?誰と待ち合わせしてるかって?」〈だから聞いてねぇって〉
「いやぁ、実は女の子と待ち合わせしててさ~」
〈あーうるせぇうるせぇ。そんなつまんめぇ話しかしないなら帰れ〉
「リアルで会うの初めてなんだけど、
写真見る限りではけっこうかわいいんだよなぁ」
〈うるせぇうるせぇうるせぇ死ね〉
「あー人に死ねとか言っちゃダメなんだぞ!」
〈いいんだよ、俺死んでんだから〉「…そういう問題か?」
「でもさ、相手社会人なのに、」別府があくびを噛み殺し
「こんな夕方にデートとかできるの?」久保に顔を向ける。
「はぁ?」「いや、仕事とかあるだろうしさ。
普通もっと遅い時間に待ち合わせじゃない?」
「いや相手も学生だけど」久保が眉をひそめる。
「えっ?」別府が寝そべったまま、身体を転がして久保を凝視する。
「水泳部なのに?」久保は少し考えた後「山田、助けてくれ。
別府が不思議ちゃんすぎて会話になんねぇ」
〈藁科が熟女好きだからじゃん?〉「…ん?」
〈ほら藁科、望月先生のことめっちゃ好きじゃん。
だから同じ水泳部の久保も、熟女好きなはずってことだろ?〉
「そういうこと」
別府が右腕をぐっと伸ばし、天に指を突き立てる。
クラスメイトたちの描き方
SNSを出さない理由
読者の反響は❓
「2025年本屋大賞」4月9日発表
2025年3月29日土曜日
方丈記&サーカス&「竜天に登る」
霾(つちふる)や陽射しは弱く風はなく
春風や祖母の形見で街闊歩
ビスケット口いっぱいに春の色
ほろ苦きチョコまたひとつ春日向
歯ごたえのある硬きせんべい日永
■夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク「竜天に登る」
長い季語です この「竜天に登る」とはどういうものかというと
もちろん 空想上の生物であります竜 それが本当にそのまま
天に昇るわけではないわけですね この季語は時候の季語になります
一年の間のこの位の時期 そういうものになってきます
ではどの辺りの時期なのかといいますと これは仲春の季語になります
春分の前後といいますか 中国の説文解字という文章の中で
秋分、秋の頃になると竜は淵へと沈み 春、春分の頃になると
沈んだ竜が天へと昇っていく そういうふうに語られています
時候の季語というのは明確な映像を持たないのが
特徴ではあるのですが この季語は「竜天に登る」という
いかにも本当に生物がいるかのようなこの言い回しから
独特な描かれ方をする事も多い季語になっています
俳人好みの季語でございます
■10min.ボックス古文・漢文 方丈記(鴨長明)
行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。
よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとどまることなし。
世の中にある人と栖(すみか)と、またかくのごとし。
知らず、生れ死ぬる人 いづかたより来りて、いづかたへか去る。
また知らず、仮の宿り、誰がためにか心を悩まし、
何によりてか目を喜ばしむる。
その主と栖と無常を争ふさま、いはばあさがほの露に異ならず。
鴨長明の人生と「方丈記」
後鳥羽上皇に認められ四十代の時新古今和歌集の編纂の職に就く。
五十歳で出家。その八年後、書き上げたのが「方丈記」
火(大火) 辻風(竜巻) 都遷り(ミヤコウツリ) 飢渇(飢饉) 大地震
空には灰を吹き立てたれば、火の光に映じて、あまねく紅なる中に、
風に堪へず、吹き切られたる焔飛ぶがごとくして、
一二町を超えつつ移りゆく。その中の人現し心あらむや。
人のいとなみ 皆愚かなるなかに、さしも危ふき 京中の家を作るとて、
宝を費やし、心を悩ます事は、すぐれてあぢきなくぞ侍る。
すなはちは 人みなあぢきなき事を述べて、
いささか心の濁りも うすらぐと見えしかど、
月日かさなり、年経にし後は、ことばにかけて言ひ出づる人だになし。
語り継がれる「方丈記」
芥川龍之介「本所両国」を発表
その最終章は「方丈記」
知らず、生れ死ぬる人、何方より来りて、何方へか去る」…
方丈の庵 終の棲家とした この庵で人生を振り返り記した
ゆく川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。
■10min.ボックス現代文 サーカス(中原中也)
「山羊の歌」
幾時代かがありまして
茶色い戦争ありました
幾時代かがありまして
冬は疾風吹きました
幾時代かがありまして
今夜此処での一と殷盛り(ひとさかり)
今夜此処での一と殷盛り
サーカス小屋は高い梁(はり)
そこに一つのブランコだ
見えるともないブランコだ
頭倒(さか)さに手を垂れて
汚れ木綿の屋蓋(やね)のもと
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
それの近くの白い灯が
安値(やす)いリボンと息を吐き
観客様はみな鰯
咽喉(のんど)が鳴ります牡蠣殻(かきがら)と
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
屋外は真ッ闇 闇の闇
夜は劫々(こうこう)と更けまする
落下傘奴のノスタルヂアと
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
葛藤を生きた詩人
「汚れっちまった悲しみに…」より
汚れつちまつた悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れつちまつた悲しみに
今日も風さへ吹きすぎる
「少年時」より
私は希望を唇に噛みつぶして
私はギロギロする目で諦(あきら)めていた…
噫(ああ)、生きていた、私は生きていた!
音の響き オノマトペ
「一つのメルヘン」
秋の夜は、はるかの彼方(かなた)に、
小石ばかりの、河原があつて、
それに陽は、さらさらと
さらさらと射してゐるのでありました。
「サーカス」
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
七五調で書かれている
同じ言い回しやくりかえしが使われている
それが歌うようなリズムを生み出している
心の奥底の風景を描き出している
春風や祖母の形見で街闊歩
ビスケット口いっぱいに春の色
ほろ苦きチョコまたひとつ春日向
歯ごたえのある硬きせんべい日永
■夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク「竜天に登る」
長い季語です この「竜天に登る」とはどういうものかというと
もちろん 空想上の生物であります竜 それが本当にそのまま
天に昇るわけではないわけですね この季語は時候の季語になります
一年の間のこの位の時期 そういうものになってきます
ではどの辺りの時期なのかといいますと これは仲春の季語になります
春分の前後といいますか 中国の説文解字という文章の中で
秋分、秋の頃になると竜は淵へと沈み 春、春分の頃になると
沈んだ竜が天へと昇っていく そういうふうに語られています
時候の季語というのは明確な映像を持たないのが
特徴ではあるのですが この季語は「竜天に登る」という
いかにも本当に生物がいるかのようなこの言い回しから
独特な描かれ方をする事も多い季語になっています
俳人好みの季語でございます
■10min.ボックス古文・漢文 方丈記(鴨長明)
行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。
よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとどまることなし。
世の中にある人と栖(すみか)と、またかくのごとし。
知らず、生れ死ぬる人 いづかたより来りて、いづかたへか去る。
また知らず、仮の宿り、誰がためにか心を悩まし、
何によりてか目を喜ばしむる。
その主と栖と無常を争ふさま、いはばあさがほの露に異ならず。
鴨長明の人生と「方丈記」
後鳥羽上皇に認められ四十代の時新古今和歌集の編纂の職に就く。
五十歳で出家。その八年後、書き上げたのが「方丈記」
火(大火) 辻風(竜巻) 都遷り(ミヤコウツリ) 飢渇(飢饉) 大地震
空には灰を吹き立てたれば、火の光に映じて、あまねく紅なる中に、
風に堪へず、吹き切られたる焔飛ぶがごとくして、
一二町を超えつつ移りゆく。その中の人現し心あらむや。
人のいとなみ 皆愚かなるなかに、さしも危ふき 京中の家を作るとて、
宝を費やし、心を悩ます事は、すぐれてあぢきなくぞ侍る。
すなはちは 人みなあぢきなき事を述べて、
いささか心の濁りも うすらぐと見えしかど、
月日かさなり、年経にし後は、ことばにかけて言ひ出づる人だになし。
語り継がれる「方丈記」
芥川龍之介「本所両国」を発表
その最終章は「方丈記」
知らず、生れ死ぬる人、何方より来りて、何方へか去る」…
方丈の庵 終の棲家とした この庵で人生を振り返り記した
ゆく川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。
■10min.ボックス現代文 サーカス(中原中也)
「山羊の歌」
幾時代かがありまして
茶色い戦争ありました
幾時代かがありまして
冬は疾風吹きました
幾時代かがありまして
今夜此処での一と殷盛り(ひとさかり)
今夜此処での一と殷盛り
サーカス小屋は高い梁(はり)
そこに一つのブランコだ
見えるともないブランコだ
頭倒(さか)さに手を垂れて
汚れ木綿の屋蓋(やね)のもと
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
それの近くの白い灯が
安値(やす)いリボンと息を吐き
観客様はみな鰯
咽喉(のんど)が鳴ります牡蠣殻(かきがら)と
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
屋外は真ッ闇 闇の闇
夜は劫々(こうこう)と更けまする
落下傘奴のノスタルヂアと
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
葛藤を生きた詩人
「汚れっちまった悲しみに…」より
汚れつちまつた悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れつちまつた悲しみに
今日も風さへ吹きすぎる
「少年時」より
私は希望を唇に噛みつぶして
私はギロギロする目で諦(あきら)めていた…
噫(ああ)、生きていた、私は生きていた!
音の響き オノマトペ
「一つのメルヘン」
秋の夜は、はるかの彼方(かなた)に、
小石ばかりの、河原があつて、
それに陽は、さらさらと
さらさらと射してゐるのでありました。
「サーカス」
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
七五調で書かれている
同じ言い回しやくりかえしが使われている
それが歌うようなリズムを生み出している
心の奥底の風景を描き出している
2025年3月28日金曜日
春の上野で一句&「雁風呂」&なべおさみ
春の空思いは深く増えにけり
人生を変えるきっかけ春の風
亡き人へ思いを寄せん春の霜
ほころんだ蜂須賀桜春の鳥
鳥雲にいる権力は嘘をつく
■プレバト纏め 2025年3月27日
春の上野で一句
特別永世名人締めの一句 梅沢富美男
六(りく)合を花に埋もるる上野山
(六合:上下四方という意味 この句には風格がある)
俳句史に残る句集作り 永世名人 横尾渉
通過待ちのA寝台や雪のひま
(A寝台:寝台列車の個室 手堅い一句 作者の感動が詠まれている
季語:雪のひま 雪が解きだし所々に地面が現れること)
一位 みりちゃむ
夜桜の帰路Ado歌う呑んだくれ
二位 伊原六花
上野にて春の雨まで美術かな
添削(美術では範囲が広すぎる 絵画めくとは絵画であるかのよう)
絵画めく上野は春の雨もまた
三位 二階堂高嗣
春の霧待ち焦がれた父の車
添削(言いたいこと字づらに隙間 季語が生きる心配する気持ち)
春霧や迎えの父の車待つ
四位 八嶋智人
場所取りの恩賜の桜花ふるさとぞ
添削(恩賜とは上野恩賜公園)
ふるさとの苗木とおもふ桜かな
五位 青山フォール勝ち
高架下揺れる酎ハイ春怒涛
添削(季語:春怒涛 うねり岩に砕ける春の波
季語を比喩に使うと鮮度が落ちる 春も一気に押し寄せる)
高架下轟く春よ酎ハイよ
■夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク「雁風呂(がんぶろ)」
雁とは渡り鳥の雁です 雁が日本にやってくるにあたって
木の枝を咥えて飛んでくるとされています その木の枝を
道中海に落として休んだりするんだけれども その木の枝が
日本の砂浜に落ちていると それがいつまでも残っている
ということは 本当はその枝を咥えて元の土地に帰るはずの
雁が そこに残している きっと日本で死んでしまったに
違いないと その供養の意味を込めてその拾い集めた木で
お風呂を炊く そういう季語になるんですね
実際には雁が木の枝を咥えて飛ぶといったこともないそうですし
かなりこの季語は空想的な趣の強い季語なんだそうです
でもその趣き深さを古来から俳人は愛したということですね
■鶴瓶ちゃんとサワコちゃん
【なべおさみ登場!ビートたけしから感動の手紙】
昭和の大先輩なべおさみの言葉
「ともかくも ひはめぐりたり ありがとう なべおさみ」
あまりにお若いお姿に驚きました。
丁寧な咀嚼を心掛けておられるそうです。
肌の色つやが素晴らしかったです。
ビートたけしさんは見えないところで
多くの人を力づけておられるのですね…。
さすがだと思いました。
人生を変えるきっかけ春の風
亡き人へ思いを寄せん春の霜
ほころんだ蜂須賀桜春の鳥
鳥雲にいる権力は嘘をつく
■プレバト纏め 2025年3月27日
春の上野で一句
特別永世名人締めの一句 梅沢富美男
六(りく)合を花に埋もるる上野山
(六合:上下四方という意味 この句には風格がある)
俳句史に残る句集作り 永世名人 横尾渉
通過待ちのA寝台や雪のひま
(A寝台:寝台列車の個室 手堅い一句 作者の感動が詠まれている
季語:雪のひま 雪が解きだし所々に地面が現れること)
一位 みりちゃむ
夜桜の帰路Ado歌う呑んだくれ
二位 伊原六花
上野にて春の雨まで美術かな
添削(美術では範囲が広すぎる 絵画めくとは絵画であるかのよう)
絵画めく上野は春の雨もまた
三位 二階堂高嗣
春の霧待ち焦がれた父の車
添削(言いたいこと字づらに隙間 季語が生きる心配する気持ち)
春霧や迎えの父の車待つ
四位 八嶋智人
場所取りの恩賜の桜花ふるさとぞ
添削(恩賜とは上野恩賜公園)
ふるさとの苗木とおもふ桜かな
五位 青山フォール勝ち
高架下揺れる酎ハイ春怒涛
添削(季語:春怒涛 うねり岩に砕ける春の波
季語を比喩に使うと鮮度が落ちる 春も一気に押し寄せる)
高架下轟く春よ酎ハイよ
■夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク「雁風呂(がんぶろ)」
雁とは渡り鳥の雁です 雁が日本にやってくるにあたって
木の枝を咥えて飛んでくるとされています その木の枝を
道中海に落として休んだりするんだけれども その木の枝が
日本の砂浜に落ちていると それがいつまでも残っている
ということは 本当はその枝を咥えて元の土地に帰るはずの
雁が そこに残している きっと日本で死んでしまったに
違いないと その供養の意味を込めてその拾い集めた木で
お風呂を炊く そういう季語になるんですね
実際には雁が木の枝を咥えて飛ぶといったこともないそうですし
かなりこの季語は空想的な趣の強い季語なんだそうです
でもその趣き深さを古来から俳人は愛したということですね
■鶴瓶ちゃんとサワコちゃん
【なべおさみ登場!ビートたけしから感動の手紙】
昭和の大先輩なべおさみの言葉
「ともかくも ひはめぐりたり ありがとう なべおさみ」
あまりにお若いお姿に驚きました。
丁寧な咀嚼を心掛けておられるそうです。
肌の色つやが素晴らしかったです。
ビートたけしさんは見えないところで
多くの人を力づけておられるのですね…。
さすがだと思いました。
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