2026年5月3日日曜日

あの本、読みました? 「旅と本」夏川草介

春が美波に伊勢海老魚解禁に

哀しみと心細さと春の雲

風光る知れば知るほど所ジョージ

木漏れ日よカタクリの花シャルウイDance

亀鳴くや自分の機嫌ご自分で

 

■あの本、読みました?

おすすめ旅の本~旅行先決める&旅に持っていく本どう選ぶ?

今宵のテーマ「旅と本」旅のプロと旅本談義

夏川草介 伊藤伸平 野添ちかこ 鈴木保奈美 山本倖千恵

 

本を読むことは人生の選択肢を増やすことかもしれない。

 

旅の書店めぐり

   エッセイ・紀行

「河童が覗いたヨーロッパ」妹尾河童著/新潮文庫

グラフィックデザイナー・舞台美術家の妹尾河童が書いた機構エッセイ

1年間で歩いた22か国の様子をイラストを交えて紹介

「深夜特急1-香港・マカオ」沢木耕太郎著/新潮文庫

インドのデリーからイギリスのロンドンまでを

乗り合いバスで旅する紀行文学作品

「あの日、僕は旅に出た」蔵前仁一著/幻冬舎文庫

旅行作家・蔵前仁一の旅先での❝何気ない瞬間❞や

❝人との出会い❞を綴ったエッセイ

蔵前仁一:旅雑誌「旅行人」の創刊者・編集長

❝バックパッカー系❞旅文化を日本に広めた人物の一人

「京都てくてくちょっと大人のはんなり散歩」伊藤まさこ著/文藝春秋

鈴木保奈美が京都に持っていく旅の本

鈴木保奈美が憧れる京都着物散歩

鴨川から八坂神社まで、四条通をはさんで南北に広がる

この界隈には、お茶屋さんや料亭、バーなどが立ち並び

南座や甲部歌舞練場もあるとあって、着物姿で歩く人も珍しくありません。

ときおり、お稽古が良いの舞妓さんに遭遇することだってあるのです。

今日は私も祇園の街を着物で散歩。骨董屋さんに町屋の古書店、

甘味処に中華料理屋さん、四条通の美術館…

京都に通いはじめて間もない頃は、祇園のあまりの人の多さに

戸惑っていましたが、何度か通ううちに、好きな店や馴染みの店が

少しずつふえてきました。

着物で歩くとふだんより歩くペースがのんびりだからか、今まで

気がつかなかった小径を発見したり、ちょっとひと休みの

なごみ場所を見つけたりといいことずくめなんですよ。

 

   テーマ深掘りの旅本

「地球の歩き方」1テーマ特化型のシリーズ

 

   ガイドブック

旅行先に迷ってしまう 旅行先選びのヒント 伊藤伸平

「巻頭特集」

 

旅のプロがオススメする旅へ行く前に読んでほしい一冊

野添ちかこ選

復刻版「温泉めぐり」田山花袋著/博文館新社

(明治から大正にかけて活躍した自然主義文学を代表する作家)

小説家で大の温泉好きでもあった田山花袋が全国の温泉地を旅行

そんな大正時代の旅先での風景や人情を丁寧に描いた紀行文

大正時代の旅がすごくよくわかる本

白骨にしろ、中房にしろ、十五六年前までは、全く山中の無名の

温泉場であつたのであるが、日本アルプスの人口に膾炙(くわいしゃ)

されるにつれて、登山者がそこをその往復の足溜りにするがために

次第に世間にあらはれて、今では夏になると、白骨だけでも、数百人の

浴客が集まって來るといふやうな盛況も呈した。

夏行った人は帰つて來て私に話した。

「えらい騒ぎですよ。一間に五六人は一緒にいるんですからね。

あれでは新山の温泉場と言ふ氣がしなくなつて了(しま)ひますね」

 

「湯治(とうち)」温泉地に長期間滞在して身心を整える療養法

 

一緒に旅してる感じがする

 

復刻版「温泉めぐり」田山花袋著/博文館新社

しかし、今とて、草津は決して衰えた温泉場ではない。浴舎も三層二層

相連なるといふ風で、設備はかうした遠い山の巾とは思はれないほど

すぐれてゐる。それに、湯が烈(はげ)しくつて好い。道後や、有馬や、

城の崎のやうなあんな衰へた温泉ではない。

また、伊香保、鹽(しお)原、箱根のやうな女性的な温泉ではない。

飽まで男性的である。熱湯が町の中を流れてゐる。

新しい手拭いを一週間も使ふと、色が変つてボロボロになつて了(しま)ふ。

金でさへ眞黒になる。ちよつと行つただけでは餘り烈しすぎるので、

氣味がわるくなる位である。

 

明治の文豪たちの旅を綴る 聖地巡礼したくなる一冊

「五足の靴」五人づれ著/岩波文庫

明治40(1907)の盛夏。

東京新詩社の雑誌「明星」に集う若き詩人達、北原白秋、

平野萬里、太田正雄(木下杢太郎)、吉井勇がいさんで旅に出た。

与謝野寛との五人づれは長崎、平戸、島原、天草と南蛮文化を

探訪し、阿蘇に登り柳川に遊ぶ。交代で匿名執筆した紀行文は

新聞連載され、日本耽美派文学の出発点となった。

 

「五足の靴」の一文 五人づれ著/岩波文庫

五足の靴が五個の人間を運んで東京を出た。

五個の人間は皆ふわひわとして落ち着かぬ仲間だ。

彼らは面の皮も厚くない、大胆でもない。

しかも彼らをして少く重味あり

大量あるが如くに見せしむるものは、

その厚皮な、形の大きい五足の靴の御蔭だ。

 

石山離宮 五足のくつ

下田温泉(熊本)にある全室離れの露天風呂付き温泉旅館

天草の隠れキリシタン文化や中世天草をテーマにした宿

 

昔の旅文化が楽しめる本

江戸時代の旅文化を書いた本

「江戸の旅文化」神崎宜武著/岩波新書

民俗学者・神崎宜武が江戸時代の旅行記、浮世絵などから

庶民の旅文化を深く掘り下げた一冊

 

旅へ行く前に読むべきミステリー小説 伊藤伸平

世界的ベストセラー作家 ダン・ブラウン

ラングドン・シリーズ オススメの理由

聖地巡りをしてみたいそういう気分にさせる一冊

トラベルライター 伊藤伸平さんがオススメ

ベストセラー作家が綴るたびのエッセー

 

「ラオスにいったい何があるというんですか?紀行文集」の一文

村上春樹著/文春文庫

風景には匂いがあり、音があり、肌触りがある。

そこには特別な光があり、特別な風が吹いている。

何かを口にする誰かの声が耳に残っている。

そのときの心の震えが思い出せる。それがただの写真とは違うところだ。

それらの風景はそこにしかなかったものとして、僕の中に立体として

今も残っているし、これから先もけっこう鮮やかに残り続けるだろう。

 

「0メートルの旅」岡田悠著/ダイヤモンド社

旅の舞台は、16の国と地域 地の果て南極から始まり、

だんだんその距離は近づいて、最後は「自分の部屋の中」で完結

「遠くに行く」だけが旅ではない

Webで旅行記を書いていた会社員ライターが綴る旅のエッセイ

 

「0メートルの旅」の一文 岡田悠著/ダイヤモンド社

悩んだ末に、GooglMapsのストリートビューとエアロバイクを

連動すればいいのでは、というアイデアに思い至った。

GoogleMapsならば自分の行きたい場所に移動できるし、

色んな景色を楽しめる。

(中略)

目的地が決められないならと、いっそ大きな目標を立てることにした。

日本縦断だ。エアロバイクを使って、部屋の中から日本を巡る旅。

北海道から鹿児島を目指して、何日もかけてバイクを漕ぎ続けるのだ。

(中略)

遠くへ行く旅と、行かない旅は何が違うのだろう。

自宅から0メートルの旅は、果たして本当に旅と呼べるのだろうか。

僕をいつだって救ってくれた、旅。旅とは何か。

その答えを知りたくて、ペダルを踏む足を止めなかった。

(中略)

どこへ行こうとも、予定も目的も固定概念もすべて吹っ飛ばして、

いま目の前にある0メートルを愛すること。それが旅の正体ではないか。

 

旅のプロがオススメする旅の本

鈴木保奈美さんが気になる一冊

「おもしろ雑学 世界地図のすごい読み方」ライフサイエンス著/三笠書房

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