2024年9月30日月曜日

俳句特集&短歌スペシャルコラボ2俵万智×渡辺祐真

柿紅葉ペンキの剥げたトタン屋根
秋茜蔦絡まりた廃屋へ
秋の音踏みしめながらポコアポコ
秋日和孤独愛して愛されて
ふうふうと頬張る零余子(むかご)青き空

■NHK俳句 特集 夏井いつきの発想力を鍛えるドリル3
凡人発想から脱出するためのシリーズ 
出演:夏井いつき 庄司浩平 ペンた丸 司会 柴田英嗣
兼題「ふるさと/故郷」

もっとも使われた季語ランキング!
1位 月(秋の季語)
2位 盆(秋の季語)
3位 墓参(秋の季語)
4位 祭(夏の季語)

凡人ワードランキング!
1位 母 2位 風 3位 山 4位 川・河 5位 水
6位 匂・香・にほひ 7位 父 8位 星 9位 海 10位 友

凡人脱出ピラミッド
ボン
①ふるさとの無い人達で芋煮会   小田和夫
②ふるさとの無い子どうしの夏休み   草野立青
③ふるさとの無き吾に降る里の雪   岩本実佳
④故郷の無い者同士夜長哉   平山仁彦
⑤故郷は無いが生きてる去年今年   松虫姫の村人
⑥帰省子の羨む我に故郷なく   白浜尚子
⑦秋うらら故郷の無き夫婦なり   高橋ひろみこ
⑧故郷を持たぬ我が身へ青嵐   草深みずほ
⑨故郷を持たぬ秋風どこへ行く   山多左夢
⑩街静か故郷を持たぬ夏休   立花紅
⑪地虫鳴くふるさと持たぬ人もゐて   井上三哉

土台が一緒なので新しみが殆どない

半ボン
⑫ふるさとを持たぬわたくしソーダ水   水須ゆき子
⑬草笛でふるさとない子うまくふく   野村和子
⑭凩やふるさとのない吾とあゆむ   益田信行
⑮歪(いが)む夢老いて故郷なき夜寒かな   仲本昌弘

「寂しい」「辛い」「しんどい」と言った季語を取り合わせがち⑫
小さな裏切りが季語との取り合わせができている⑬
思い込みをちょっとずらしている 小さな工夫がある⑭
調べが滞っている⑮

脱ボン
⑯満月と僕に故郷なんてない   佐藤茂之
⑰故郷はない金もない柿を食う   けーい○

並列で表現 一緒に悠々と生きている⑯
潔いな 上五・中七「ない」韻を踏んだ調べ 
下五の開き直りにオリジナリティーが脱ボン⑰

類想というのは共通の理解の土台
類想を使ってはダメと考えない
類想を土台にしてその上にもうひと匙
新しいオリジナリティリアリティをどうのせるか

・兼題「ふるさと」で発想を飛ばしてみよう
「ふるさとはない」を使った穴埋めで発想力を鍛える
俳句には数学の公式みたいな型がいっぱいある
これは俳句の型の1つ
対句…並置された二つのフレーズが対応するように作られた表現形式
対になったフレーズを考える
ふるさとはない○○○○は○○○○○

ふるさとはない洋服は爽やかに   柴田英嗣
(対句の片方と響き合っていないと俳句・詩としての価値が下がる)
ふるさとはないアメリカは冷やかだ   庄司浩平
(ささやかな響きあいが作れている)
ふるさとはない散髪は稲刈だ   ペンた丸
(季語を比喩に使うと鮮度が落ち主役ではなくなる)

■NHK短歌 スペシャルコラボ 俵万智×光る君
スペシャル 短歌で「光る君へ」を10倍楽しもう!2
大河ドラマ「光る君へ」とのコラボ・スペシャル、第2弾。
今回はまひろが書き始めた「源氏物語」に焦点をあて、
和歌の魅力を解き明かす。
出演:俵万智 渡辺祐真(すけざね)作家・書評家

・俵万智女史の注目のシーン
ドラマの中では文章をまひろが音読していましたが
「源氏物語」ではこの部分 和歌が使われていました
「源氏物語」の「若紫」という帖(じょう)の中のシーン
光源氏は義理の母であり生涯思い続ける藤壺と
密通した際にこの歌のやり取りをする

見てもまた逢ふ夜まれなる夢のうちにやがてまぎるるわが身ともがな
光源氏
世語りに人や伝へむたぐぎなく憂き身をさめぬ夢になしても
藤壺
まひろの音読
こうしてお逢いできてもまたお会いできるとは限りません
夢の中にこのまま消えてしまうわが身でありたい
光源氏
世の語り草として人は伝えるのではないでしょうか
類いなくつらいわが身をさめない夢の中のこととしても
藤壺

二人の恋愛に対するスタンスはまひとと道長を思い起こさせる
この歌のやりとりは光源氏・道長 まひろ・藤壺が重なる
2人の心理のやりとりが和歌に集約されている

・すけざね氏の注目のシーン
まひろが書いていた和歌に注目
寄りてこそそれかとも見めたそかれにほのぼの見つる花の夕顔
光源氏 「源氏物語」第四帖「夕顔」

「源氏物語」の「夕顔」という巻で
光源氏が夕顔という女性に贈った歌
まひろが代筆業で詠んだ歌だったけれど
それが「源氏物語」の中に登場している
物語の中で(代筆業)をやっていたというのは
すごく素敵な伏線だと思う
「源氏物語」は800首近い和歌が出てくる
作者紫式部の代筆とも言える

・さまざまな登場人物の心を詠む 800首の和歌
「源氏物語」の中の上手い歌と下手な歌

からころも君が心のつらければたもとはかくぞそばちつつのみ
末摘花
本当にあなたは薄情なお人
ご自分の事しか頭にないのですね
いつも思い慕って鳴いてばかりおります
私の衣は袖も袂も濡れに濡れ、干くひまさえありません
ただただお待ち申し上げております
今夜も明日も変わらずに

からころも(唐衣) 着る 裾 袖などにかかる枕詞
あなたの心が私につれないから袖のたもとはこんなに濡れています

袖ぬるるこひぢとかつは知りながら下り立つ田子のみづからぞうき
六条御息所(光源氏が関係を持った女性の1人)
袖が濡れるほど泣くことになる恋だと分かっているけれど、
感情の沼にはまっていく自分が悲しい…。
【掛け詞】
こひぢ:小泥(こひぢ)恋路 みづから:自ら 水
ズブズブになると分かっているのに 
自分からこの恋の泥沼に入って行ってしまう 私が悔しい悲しい
【縁語】
ぬるる 泥(ひぢ) 田子(たご) 水
技巧を凝らしながらも自分のつらさ 切なさがパシッと表現されている

2首どちらも紫式部が作っている 物語作者だと思う
物語の中に入ったらこんなに自在に
超上手い人からダサい歌まで詠い分けられる
和歌を味わってこその「源氏物語」

・枕草子の和歌に注目
みな人の花や蝶やといそぐ日もわが心をば君ぞ知りける
枕草子
人々がみんな花や蝶と浮かれている日も
私の気持ちをよく分かってくれているのね
(みんな人が花や蝶やすなわち道長側についている そんな中で
私のことを思ってくれているのは清少納言お前だけだ)

(定子が)住んでいた屋敷が火事によって
焼失してしまって一時的に退避している
定子側にものすごく不利な政治的状況になっている
いろいろな人々は今 勢いのある道長側についている

俵万智女史 注目の歌人
ドラマの中ではあかねと呼ばれている和泉式部
黒髪のみだれも知らずうちふせばまづかきやりし人ぞ恋しき
和泉式部
契りの後の場面 黒髪の乱れも分らないほどうち伏せていると
その瞬間またこの髪をかきやったあなたが恋しい

白露も夢もこの世もまぼろしもたとへていえば久しかりけり
和泉式部
あっという間に終わってしまった恋 その相手に送った歌
白露 夢 この世 幻 
和歌の世界では儚いものの例えとして使われる
そんなものは久しい 永遠のようなものだ
この私の短い恋に比べれば 
白露とか夢を儚いものとして詠んできた全歌人にケンカを売っている

人生の元手がかかっている歌だから 
この人の歌には敵わないと俵万智女史
重さの深さが歌の迫力に出ている
元手を掛けている場面に遭遇した時に
日頃から歌を詠んでいる人に神様がほほ笑んでくださる
諦めず詠んでいきましょうと俵万智女史は力説されるのでした

たった1人のためでさえなく私は自分のために書くんだという
すごくすがすがしい宣言
本当の意味で「源氏物語」が書かれ始めた
俵万智女史も自分自身のために詠んでおられるとか…。
誰に「書くな」と言われても書く 
というぐらいの気持ちがあることが大事

2024年9月29日日曜日

100分de名著 ウェイリー版❝源氏物語❞(4)世界文学としての「源氏物語」

薄紅葉有限の美を日々求め
無限に広ぐ幾何学模様空高し
星月夜点と線へと落とし込む
暗闇に探す光や月の雲
花野径平和を作る才知あり

■100分de名著 
ウェイリー版❝源氏物語❞(4)世界文学としての「源氏物語」
安田登 伊集院光 安部みちこ 翻訳者 毬矢まりえ(俳人) 森山恵

原文にはない「エンペラー」という言葉に驚いた
更衣=帝の衣装(ワードローブ)の世話をする女性
女御=帝の寝所(ベッドチェンバー)の世話をする女性

いつの時代のことでしたか、あるエンペラーの宮廷での物語でございます。
ワードローブ(更衣)のレディ、ベッドチェンバー(女御)のレディなど、
後宮にはそれはそれは数多くの女性が仕えておりました。

翻訳中に有名なシェイクスピアの言葉が潜ませてあった
光源氏と頭中将が詠み交わす和歌(「賢木」帖)
(頭中将の歌)
それもがとけさひらけたる初花に 
おとらぬ君がにほひをぞ見る
(光源氏の返歌)
時ならでけさ咲く花は夏の雨にしをれにけらし 
にほふほどなくおとろへにたるものを。
(シェイクスピア ソネット18番 人生は儚いよね 重ねられていた)
若さのはかなさを嘆く「源氏」の和歌のテーマと
シェイクスピアのソネットとテーマが合っている

ふつう洪水はflood ここではdeluge を使っている
theDeluge 「ノアの洪水」(旧約聖書)を意味する

輝くブルーウェイブス
紅葉賀
十月には紅葉(レッドリーヴス)の賀(フェスティヴァル)のために、
エンペラーも朱雀院(スザクイン)へお出ましのご予定でした。
踊り手はみな、高貴な家柄の子息という決まりです。
皇子や大臣以下、誰もが熱心に稽古やリハーサルに励んでいます。
プリンス・ゲンジはトウノチュウジョウ(頭中将)をパートナーに
青海波(ブルーウェイブス)を舞います。
チュウジョも、その辺りの踊り手に比べれば、飛び抜けて美しく、
踊りも巧みですが、ゲンジと並ぶと、花盛りの桜の
脇に立つ、山樅(もみ)のようです。
沈みゆく金色の夕日がゲンジに降り注ぎ、
ふと楽の音が高まる、その妙なる瞬間。
ゲンジの雅な足の運び、たおやかに傾けた首。
これほど眩いものを見たことがあるでしょうか。
頬を生き生きと紅潮させ一心に舞う姿は、
まさにゲンジ、ザ、シャイニング・ワン。
紅葉する大樹のもと、四十人のフルート吹きが輪をつくりました。
彼らの笛の音に、山から吹き下ろす
荒れ狂う松籟(しょうらい)のハーモニーが加わります。
紅葉渦巻き、舞い散る中、
光り輝く華麗さで躍り出たゲンジの〈青海波〉の舞。
―観る者は、畏れにも似た歓喜を味わったのでした。
「源氏物語A・ウェイリー版」毬矢まりえ 森山恵 訳

舞楽「青海波」=ブルーウェイブス

スエツムハナ
ああ、それにしても、なんという馬鹿げた間違いを犯したのだろう。
この姫君がとにかく背丈がとても高いのは座高でわかります。
これほど胴長の女性がこの世にいるとは。
やにわに、最大の欠点に目が引きつけられました。
鼻です。鼻から目が離せません。
まさにサマンタバドラ(普賢菩薩)さまの白象の鼻!
驚くほど長く目立つうえに、(なんとも不思議なことに)
少し下向き加減に垂れたその鼻先はピンク色で、雪の白さも
霞むほどの色白な肌と、奇妙なコントラストを成しています。
たいそう痩せて骨ばり、とりわけ肩の骨が
痛ましくドレスの下で突き出ています。
こんな惨めな姿を晒させてしまったとは。申し訳ない気もしますが、
あまりに奇っ怪な姿に、どうにも目が釘付けになってしまいます。

ホントに不美人?スエツムハナ
スエツムハナは外国にルーツがあるのではないか❓
黒貂(てん)(セーブル)のマント 
渤海国(ぼっかいこく)から日本に入ってきていた

「今昔物語」重明親王の息子の描写がスエツムハナにそっくり

ゲンジが語る「物語論」

「私はこの芸術(アート)を見直しているのですよ。
実際的価値もはかりしれない。もし物語がなければ、
古代の神々の時代から現代に至るまで、
人びとがいかに生きたか、どうやって知ることができるでしょうね。
〈日本書紀〉(クロニクルズ・オブ・ジャパン)などの歴史書は、
人生のほんの一面しか見せてくれません。
その一方で、あなたのまわりに積んであるその日記(ダイアリー)や
物語(ロマンス)の類は幅広いひとのプライヴェートな出来事を
細々と伝えていますね…」
ゲンジは微笑み、さらに続けます。「けれどもわたしは
この小説(ノベル)という文芸(アート)とは何か、いかに
誕生したかについては独自の理論思っているのですよ。
まず小説とは単に作家(オーサー)が、
誰かの冒険譚(たん)を語るだけではないのです。
そうではなく良いことにせよ悪いことにせよ、
その作家自身が経験した出来事や出会った人物
―自ら直接体験したことのみならず、
目撃したとか、ひとから聞いた話とかでもー
に烈(はげ)しく感情を動かされ、自分ひとりの胸には仕舞って
おけなくなって、小説が生まれるのです。
自分の人生だったり、まわりの出来事だったりが、
とても重要なものとの思いが拭えず、
忘却の彼方に葬り去られるのがたえがたくなる。
そのことを誰も知らない時代が来てはならないと思う。
こうして小説という芸術が誕生した、私はそう思っているのです。
であれば当然、物語作家(ストーリーテラー)は、
良きもの美しきものを描いていれば
それで責任を果たというわけではないのです。
まわりで起こるさまざまな悪徳や愚行にショックを受けることも
まあまああるはずで美談とまったく同じ、
それにも激しく心が揺さぶられるのです。
なんと大切なことか、書きと4めておかねば、とね。(略)
「蛍」帖より

時空を超えた訳語
小説(ノヴェル)の語源=新しい
「ドン・キホーテ」セルバンテス著 1605年1615年が小説のはじまり

20世紀が来て新しい作品を作ろうと思っていたら
すでに「源氏物語」に書かれていた
しかも女性が書いていた日本で

     日本       イギリス
   現代日本語     
     ⇧      ↖
1000年前紫式部(原文)⇨100年前ウェイリー(英語)

らせん訳 
ドイツの哲学者ヘーゲル「物事はらせん的に展開していく」

らくご「死神」は元々はドイツ民話からきている
グリム兄弟が20年前に童話集に採集した
150年前に三遊亭圓朝が落語「死神」に仕立てた
今の噺家さんがもう一度新しいものにしている
色々な文化や歴史を巻き込みながら
時空を超えて戻ってきた「らせん」的発展

2024年9月28日土曜日

第9回尻文字三角パス①&「良夜」&「木天蓼(またたび)」

秋を打つ降りしきる雨受ける濤
夕暮れを鯨ゆるりと秋の海
透かし彫り面取り加え天高し
海と川入り乱れたり深き秋
日蝕の炎の揺らぎ秋創る

■ 夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク「良夜」

読んで字のとおり良い夜 月の出ている美しい夜のことを
いう言葉なのですが 俳句の季語として使う場合には
注意が必要になります どういう季語かというと
秋の夜の漠然とした広い意味ではないのです
この季語は陰暦8月15日つまり名月の夜 
名月の夜の気持ちのいい 
美しい月夜ということになってきます
たった1年の中のその日1日だけというのが
この季語のポイントになってきます
名月が空に輝いている その下に広がる空間の広さ
そういったものを含んだ季語になってきます

■夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク「木天蓼(またたび)」

俗に「猫に木天蓼」とも言いますが この「木天蓼」を
猫に与えると酔っ払ったようになるということで
猫好きもよく知っている植物かもしれません
季語としての「木天蓼」これは「木天蓼」の実になります
「木天蓼」の花は初夏の頃に咲くのですが その花が落ちて
そして実が黄色く熟してくるのが秋になってきます
この実は塩漬けにしたりすると食べることもできるようです
そのほか果実酒なんかにもなるようです
虫瘤ができたものは漢方薬の材料にもなるそうです
どんな味になるんでしょうかね

■夏井いつき俳句チャンネル
【第9回尻二字三角パス①】候補句を一挙公開!【「らい」】
夏井いつき俳句チャンネル

来世では躓かないわ春炬燵   甲斐杓子
磊落(らいらく)なボルゾイ梳いてゐる四日   小豆白虎
ライカライカ皮の手擦れや涅槃西風(ねはんにし)   山上ぽぽ
らいてふの太陽たたへ咲くミモザ   田中とうま
来客と伯母の背を刺す猫の恋   豆村あつ
礼拝の遅春をひかる黒真珠   松田T
ライトには新人春の定期戦   アントニオ
雷神のパンツ欲しがる二月かな   千秋
来世は猫破れかぶれの恋短か   たな屋英利
らいてふ忌古アパートにさす朝日   みづちみか
来客のメロンがやけに無口です   嶋村まき
来診の鞄よりチョコ花の蔭   かいいまず
ライムきゅるきゅる春宵のカウンター   Q&A
ライダーの襟足うねる風光る   北里有李
雷神の剣を盗んだ春夜かな   きょう大
ライオンの目の隅にある春愁   桂子
雷伝為右エ門初場所を刺す   きぼやしき
来世とは死後の生なり黒揚羽   たぶれ

投句者の名前は夏井いつき先生の文字が読み取れなくて
間違っている確立大です…。ごめんなさい…。

2024年9月27日金曜日

理想的本箱 EDITION青春&柳宗悦の言葉&稚児俳句

伝統へ新しき風小鳥来る
星明り漆に置いた夜光貝
沖縄を螺鈿(らでん)で埋めん秋の空
秋闊歩ハイビスカスを着た女
(にし阿波)秋高しムラの細部に神宿る

■理想的本箱 君だけのブックガイド EDITION青春
吉岡里帆 太田緑ロランス 幅允孝

悩み多き青春 手に取って欲しい青春の書

・「しろいろの街の、その骨の体温の」著者 村田沙耶香
教室の小さな価値観に縛られるもどかしさ
自分の価値は自分でつくる
伊吹 主人公・結佳と同じ書道教室に通うサッカー少年

・「遠浅の部屋」著者 大橋裕之
青春を謳歌したいけど」たどり着かないジレンマ
青春の真っただ中では青春に気づかない

・「えーえんとくちから」著者 笹井宏之
食パンの耳をまんべんなくかじる
祈りとはそういうものだろう
暮れなずむホームをふたりぽろぽろと音符のように歩きましたね
とてつもないけしごむかすの洪水が来るぞ愛が消されたらしい
わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております
半袖のシャツ 夏 オペラグラスから見えるすべてのものに拍手を
息抜きをしている人に栓をするすべてがぬけてしまわないよう
この星に消灯時間がおとずれるときも手を繋いでいましょうね
ふわふわを、つかんだことのかなしみの あれはおそらくしあわせでした
ひきがねをひけば小さな花束が飛びだすような明日をください
戦争が優しい雨に変わったらあなたのそばで爪を切りたい
ねむらないただ一本の樹となってあなたのワンピースに実を落とす
えーえんとくちから えーえんとくちから 
永遠解く力を下さい
「人にやさしくなりたい時に読む本」より
自由な心で遠く見たことのない世界へ飛び込む

・「#Z世代的価値観」著者 竹田ダニエル
「大人に任せておけばいい」という時代は、もうすでに終わっている。
どんどん「変化の前例」を作っていくことで、自分たちの手で
腐った社会を少しずつ変えられることを証明している。
「仕事≠人生」的な働き方より
抑圧からの解放 新しい規範を作る
ありのままの自分らしく生き続ける探求

・「ボクの音楽武者修行」著者 小澤征爾
スクーター提供依頼に対し富士重工が出した条件
一、日本国籍を明示すること
一、音楽家であることを示すこと
一、事故を起さないこと
スクーターと共に貨物船で渡欧
欧州に来たのは棒ふりの修業
五体でぶつかる
Allegro(速く) Forte(強く)連発した
コンクール第一位の賞状を手にした
音楽に関しては努力型だったが粘りだけは超一流だった
抜群の行動力、人懐っこい人柄、並外れた努力、
自由かつ健やかに音楽を探求できたのでは❓
世界に自分を開いて運命をたぐり寄せることとなる文章

■芹澤銈介に影響を与えた柳宗悦の言葉
本当の美しさというものは実用に導かれ制作されるような
他力のものの中にこそある

■ワルイコあつまれ(100) 稚児俳句
辻内京子 髙柳克弘 松尾葉翔

「なぁぜなぁぜ」
疑問や質問を言うときに皮肉を込めて使うフレーズ

なぁぜなぁぜ雨名月の誕生日   辻内京子
雨名月(秋の季語)雨で中秋の名月をながめることができないようす

虫かごの窓開いておりなぁぜなぁぜ   髙柳克弘
虫かご(秋の季語)美しい鳴き声の虫を飼うためのかご

ポイント
間のびした印象になるため中七は字余りをさける

なぁぜなぁぜ腹ぱんぱんでも夜食食う   松尾葉翔
夜食(秋の季語) 添削ポイント 内容が重複している

髙柳先生の添削 牛飲馬食さらに夜食よなぁぜなぁぜ
牛飲馬食 たくさん飲んで食べること
ポイント 字余りすることで満腹感を表現
辻内先生の添削 なぁぜなぁぜ夜長の食い気きりもなき
夜長(秋の季語) やるせなさ皮肉を出すために「食い気」を入れた
ポイント きりのなき 言い切らないことで余韻を残した印象になる

2024年9月26日木曜日

夏井いつきのよみ旅!in山梨 後編&兼題「名月」

ひと眠り元気復活小鳥来る
秋彼岸声なき声と対話せり
涸れはてた涙探して吾亦紅(われもこう)
痛み増す最後の秋を意識せり
秋の蚊や人に疎まれ叩かれて

■夏井いつきのよみ旅!in山梨 後編
笛吹市 大善寺(ぶどう寺) 住職 井上哲秀(てっしゅう)
薬師寺(国宝)1286年建立 関東最古の木造建築物
奈良時代 僧・行基が薬師如来像を安置 ぶどう栽培を伝えた

甲州葡萄根元やさしく糠を撒く   松坂宮子
ボカシ 糠に魚粉などを混ぜ発酵させた肥料 自家製の肥料
糠はボカシの方が良かったといつき先生 洗濯は雨の日
俳句ひとくちMAMO
甲州葡萄…秋の季語「ワイン造る」「葡萄酒醸す」など

秋の虹妻と載(の)つけた論文誌   青柳修平
青柳さんMEMO 妻 暁子さん
学生時代に学んだ新林学を福祉に活用する論文を妻と共著
知的な関係 幸多かれといつき先生

夏富士と共に際立つ吾子(わこ)の笑み   髙野晃太朗
見事な山梨県民といつき先生 郷土愛が素晴らしい
俳句ひとくちMAMO
夏富士は雪が解けた登山シーズンで活気のある姿 
秋の季語 富士の初雪は神々しさなどを表す

森田絵美さん マットさん 桃の生産販売をしている
キッチンカーで桃をスムージーにして販売

あかき桃にっこり笑う朝日あび   マット

桃うつくし桃いつくしむ目うつくし   夏井いつき

稲妻に鍬持ち走りヒザ打撲   金子寛
金子MEMO
教員時代に妻となる裕子さんを紹介される

走り梅雨ヤングコーンのしづく落つ   福田和秀
ヤングコーン トウモロコシの若い実を早取りしたもの
心の中で美しい光景を美しいってちゃんと
キャッチする人だなって私は思いましたよ といつき先生

■ギュッと!四国 俳句道場 兼題「名月」
陰暦8月15日の月を名月という。
「陰暦8月15日の月」という暦に由来する性質上、必ずしも満月ではない。
ちなみに、今年は翌日が満月だった。

ギュッと!特選
名月や誰にも告げぬ湖の斧   香依蒼(かえそう)
(名月の持つ神秘性 
 イソップ童話「金の斧銀の斧」を下敷きにしたのではないか?
 童話の神秘と、月の神秘。両者が一句の中で調和を生んでいる。)

放送された句
名月に伸ばした両手届くやも   ポッキー
(名月を取ってくれろと泣く子かな 小林一茶 
 発想の下敷きにしている 永遠の定番)
佳作 名月を柔らにきゅっと掴めさう   まるかじり
名月ね名月だなあ祖母と祖父   五台山の麓っ子
(正岡子規の句に「毎年よ彼岸の入りに寒いのは」がある。
 子規の母である八重さんの発した言葉をそのまま書き留めた句。
 この句も、老夫婦の会話が俳句になっている。)
秀作 名月や「きれい」と小さく君の手話   井上れんげ
(最後の二音で見せてくれたのが見事)
名月を君と見たくて団子買ふ   笹木好里
(詩歌に置いて君とは思い人)
佳作 名月にナイフ入れたるパンケーキ   可猫
名月の光と絡むピアノの音   みかを
(ベートーベン「月光ソナタ」からの連想かも❓)
秀作 名月や峡の鶏舎の騒がしく   加田紗智
(名月とは月の神秘・恐ろしさも感じる季語)
秀作 名月や一茶の蔵に窓ひとつ   万里の森
(作者は一茶の故郷である長野県信濃町を吟行にでかけた。
 一茶の最後の家となった蔵を取材した実景の一句。
 一茶の人生に思いを寄せている)
佳作 #(ハッシュタグ)名月電車から月を   くぅ
名月のあかり頼りに魚釣り   ラ・クート
(「あかり頼りに」の部分は下手。
 名月と魚釣りとの取り合わせは悪くない。)
佳作 名月や古き地蔵は彫り浅し   ルック鷹丘
(端正に描写されている。)

正人のもったいない
名月を浴びまどろむや象二頭 かずポン
「季語の本意とは」月を愛でる気持ちがポイント
添削 名月を浴びまどろめる象二頭
   名月を浴びまどろみの象二頭
強調・詠嘆の「や」を外す 悪目立ちしないようにする
「まどろむ」姿を描写するだけでよい 視点が定まる

2024年9月25日水曜日

そしてまた、フジコ・ヘミングとともに

迫り来る時間に追われ月見月
忘れゆくことの多さよ秋彼岸
菊日和美味い不味いは置いといて
人として如何なものか秋の声
鴨渡る度を超す陽射し遠慮なく

■そしてまた、フジコ・ヘミングとともに
パガニーニの「鐘」による華麗なる大幻想曲(1832) リスト

リストはパガニーニのヴァイオリン技法を
ピアノの音の置き換え表現しようとしました
1832年演奏を聞いた僅か2カ月後に
パガニーニの「鐘」による華麗なる大幻想曲を作曲
以降何度もカンパネラ(鐘)を主題にした曲を作り
私たちの知るラ・カンパネラが完成したのは1851年
最初に作った曲から19年の年月が流れていました

ピアニスト レスリー・ハワードさん
リストが書いたすべての楽章の曲や 
曲のバージョンなどを合わせると
彼の作曲の総局は何千にもなるのです
ですから私のピアノ曲の録音は1400曲にもなり
時間がたっぷりかかりました

レスリー・ハワード演奏 リスト「ラ・カンパネラ」第1稿(1832)
曲の冒頭は私たちの知る「ラ・カンパネラ」とは全く違う
主題のメロディーが奏でられるのは全体の3分の1を過ぎてから

野本由紀夫 玉川大学芸術学部教授
リストはヴァイオリンのテクニックをピアノに翻訳することは
できないだろうかということを考えたんですね
なので わざわざ難しくなるように作曲しました
右手の上を左手が交差するようになっています
これは明らかにお客さんに顔を見せる為です
ちゃんとビジュアル的なことまで考えながら作曲したんだと思います

リスト「ラ・カンパネラ」第2稿(1838) 
第1稿から6年後に作曲された第2稿

リスト自筆譜「ラ・カンパネラ」第3稿
リスト「ラ・カンパネラ」第3稿(1845)
ヨーロッパ中でコンサートを開いたリストは
自ら演奏するために何曲もの「ラ・カンパネラ」を作曲した

リスト「ラ・カンパネラ」」(1851)
フジコさんが演奏する「ラ・カンパネラ」」は最終稿となり
1851年リスト39歳の時に作られた

最終稿を仕上げた背景にはリストの人生の転機があった
フランツ・リストは1841年ザビン・ヴィトゲンシュタイン侯爵夫人と
知り合い恋に落ちます 彼女の影響を受けたリストは
ピアニストとしてのキャリアを放棄し 
作曲家として生きていく決断をします

彼女に言われたのが「あなたはピアニストとして
ずっと旅回りするのではなく作品を残しなさい」
ということを言われたわけです
ピアニストじゃなくて作曲家としてやっていこうと言うふうに
人生を大きく転換させたんです
同じ「ラ・カンパネラ」を使っていても技巧のための
ピアノテクニックのための曲じゃなくてピアノ曲として
完成したものにしようと言うふうに大きく変質するんです
その結果 逆にピアニストじゃなくて作曲家が作った
このピアノ曲の方が生き残っていくことになったわけです
人気ピアニストから作曲家へ人生を転換させたリストは
以後、「ラ・カンパネラ」の改定をすることはありませんでした

リストはパガニーニの「24のカプリース」から5曲と
「ラ・カンパネラ」を加えた全6曲をー
「パガニーニの超絶技巧練習曲集」として出版
その後 全曲を改定した「パガニーニの大練習曲」を出版するなど
パガニーニの名曲をピアノ曲として完成させることを長年拘った

フジコさんは「ラ・カンパネラ」を中心にパガニーニや
リストにまつわる曲を演奏する特別なコンサートを2024年春に
行うことにし何か月も前からどんなプログラムにするか考えていた

バスコ・バッシレフさん
あのピアノを見てフジコさんのことを思いました
スタインウェイの前身時代の古いピアノです
フジコさんは間違いなくそこに座って「カンパネラ」を弾いた事でしょう
ここに来られたなら

しばらく音を探った後弾き始めたのは幼い頃から親しんでいた
モーツァルトのピアノソナタ
フジコさんは自らピアノのふたを閉じた
この日がフジコさんがピアノに触れた最後の日となった
2024年7月5日

日本に来ていたヴァイオリンニストのバスコ・バッシレフさん
そして指揮者のマリオ・コシックさんが
フジコさんに捧げる特別な演奏を行うことにした

マリオ・コシックさん
私たちはパガニーニのヴァイオリン協奏曲第3楽章の演奏を決めました。
フランツ・リストが「ラ・カンパネラ」を作るのに
インスパイアされた作品です。

バスコ・バッシレフさん
これからもフジコさんを偲ぶコンサートを続けていけることを願っています

魂のピアニストと呼ばれたフジコ・ヘミング
ピアノに全てを捧げた92年の生涯だった

2023年11月2日自宅の階段から転落
腰椎骨折と脊髄損傷 さらに2024年2月膵臓がんが見つかる

2024年4月21日 午前3時25分
フジコ・ヘミング逝去 享年92

パリの魅力は❓
「個性を重んじる自由な空気感」と言っていたフジコさん…。
自由を満喫しておられますか❓

2024年9月24日火曜日

兼題「座る・座す」&題「だいすき/だいきらい」

旋回す鳶の集団刈田(かりた)へと
稲刈機つけ回す鳶忙しなく
鳶鳴かず追いかけ回す稲刈機
8.0の視力の鳶や秋を飛ぶ
舞う鳶や飛蝗(ばった)目掛けて急降下

■NHK俳句 兼題「座る・座す」
年間テーマ「語ろう!俳句」
選者 高野ムツオ レギュラー 中西アルノ ゲスト 伊集院光
ゲスト 福田若之 成田一子 司会 柴田英嗣

① 泣かないでと隣に座る櫟(くぬぎ)の実   中西アルノ
「泣かないで」の鑑賞が三人三様だった
② 秋灯に座しゴリラめく父の影   成田一子
ゴリラめくとは悲しみ、強さ、怠惰だけれど威厳はうっすら残っている感じ
③ 雨を聴くひたり鬼灯(ほおずき)のなかに座り   福田若之
メルヘンチックでもあるし切なさもある 女の子が2人座っているのを詠んだ
④ 名月を待つ虫籠の中に座し   高野ムツオ
虫の視点で詠んでいるところがおもしろい 「虫籠」「名月」の季重なり
⑤ 父の場所座す義弟(おとうと)と参る墓
婿養子は実家に帰った時座る場所を気にする気持ちを詠んだ
義弟とした墓参りとその後義弟の座っている場所を一句にしたのが悪かった
添削 家継ぎし義弟と参る父の墓 と詠んだ方が良かったと高野ムツオ先生

・特選三席発表 兼題「座る・座す」
一席 ガザの子の瓦礫の上に座す真夏   石井茶爺(ちゃじい)
(自分の思いを伝えようとする作者の気持ちが伝わる)
二席 今日も君の後ろに座る夜学かな   前田恵美
三席 座すままに車椅子より踊(おどり)の手   犬山裕之

・特選六句 
骨鳴らし座って立って墓参   公木正
秋澄むや麒麟座りてなほ高し   木村弩凡
走り根に座る少年鰯雲   竹田むべ
背もたれがあるから羽根を閉じて座る   二宮珊瑚
先生に遅れて座る夜学かな   塩野谷慎吾
星月夜SLの座す転車台   須田真弓
参照:https://www.nhk.jp/p/ts/6Q6J1ZGX37/blog/bl/pLvva3ZRZL/bp/pD4vzNB1gE/

■NHK短歌 題「だいすき/だいきらい」
年間テーマ「あなたへの手紙 かなたへの手紙」
選者 枡野浩一 ゲスト 上田慎一郎 司会 尾崎世界観

川柳と俳句と短歌の区別などつかない人がモテるひとです
枡野浩一

好きだった雨雨だったあのころの日々、あのころの日々だった君
枡野浩一

・31音の手紙
入選九首 テーマ「だいすき/だいきらい」
三席 あらアンズもう時期アンズ迷い無く値段も見ずに手に取るアンズ
野村貞江
二席 非を認め謝罪すること大嫌い傲慢なまま生きていきたい
森本晋(すすむ)
一席 蜻蛉(せいれい)に差し出す指が一本であるようにきみだけがすきだった
大津穂波(蜻蛉 昆虫トンボの別名)
線のあるイヤホンみたいにだいすきと単純に云えたいよ、あなたに
田中佳(よし)
大好きということにして君と会い罰として飲むクリームソーダ
美好ゆか
 「あかあさんだいきらい」だと言えるのはおかあさんから愛されてる子
北清水麻衣子
 「だいきらい」と口に出せたらそんなにもきらいにならなくてすんだのに
佐々木恵
父さんが大好きだった珈琲は大人になってもかしこい香り
佐藤研哉
結婚か仕事か迷うと孫が言うほんとに好きなら迷わないのよ
中門(ちゅうもん)和子

・改悪添削
非を認め謝罪すること大嫌い傲慢なまま生きていきたい
添削 非を認め謝罪すること大嫌い傲慢なまま生きちゃいそうだ
(誰にも好かれようとすると誰からも好かれない
語尾を「たい」とか「したい」にして欲望を短歌にしましょう
欲望短歌と呼んでいる そうすることで自分自身がより表現できる
勇気が大事です 全ての表現は勇気だと思う 
自分が勇気を出せているかを気にして欲しい)

・上田慎一郎さんの短歌「だいすき/だいきらい」
だいきらい つぎはだいすき だいきらい すきかきらいか さいころ振って
上田慎一郎

長編・短編・縦型・横型 表現の違いは❓
長いものはキャラクターが重たくなってくる
短いものはストーリーが重たくなってくる
キャラクターかストーリーかどっちに重きを置くかというのが変わってくる
縦と横の画面で見た時の違いは❓
縦型は人間を収めるのに適したサイズ
一人の人間を撮るのに適したサイズ
二人とか三人を収めるのには横サイズが良い
撮るShotが変わってくる
スマホは被写体と視聴者の距離が近い
縦型の方が親近感を感じるのは余白がないからじゃないかな
横型だと余白があっても少し客観的になって距離を感じるのかもしれない
縦型の方が親近感距離感が近い
(短歌は)一行だと印象が変わる

・言葉のバトン
きみの香りが残る窓際 文月悠光(ゆみ)
前回までに22人の人が言葉を繋いでくれました。と枡野浩一先生。
罪深い句 バンドやろうか還暦だもの 國兼秀二
良かった句 制服の内ポケットが光り出す 伊東敏恵